近所にいきつけのルアー屋さんがあります。店長が本業の傍ら営んでいます。
以前から常連だったのですが、この度そこで事件(?)というか一大イベントが起こりました。
先日、いつものようにルアーの補充のため帰宅途中に立ち寄ると、「ええとこに来た。大変なんや。」と店長。
話を聞くと、近所の中学校から電話があり「職業体験学習の生徒を受け入れてほしい。」との要請があったとのこと。
最近の中学校は数日間地域の職場で体験学習をするところが多く、私も十年前にやりました。(実家が葡萄農家なのにも関わらず、何故かメロン農家に行かされた。)
釣り好きの生徒がいるらしく、上
屋に断られたのちこの店に依頼があったとのこと。

そして店長も承諾してしまったらしいのです。
店長「いや、ええよ言うたものの趣味でやってるみたいな店やん。中学生に体験してもらうこと無いねんけど…」
あおり~「確かにそうですね~。まさか学校教育にかかわるなんて(笑)」
店長「普段昼間は空けてないし客も来ないやん。」
あおり~「僕が客役をやればいいんですか?」
店長「そういうことや。君なら日中ある程度自由が効くんちゃうの?」
あおり~「まあ上手く来れたら来ますが…」
店長「しっかし、一体何をやればいいんやろうなあ…」
と店長が悩んでいるのがひしひしと伝わって来ましたので、職業体験当日、午前中休みをもらって行ってきました。
店に入ると、開始から一時間ほどで、既に店長が疲れた表情で座っておりました。
市内でも一番元気の良い生徒が多いので有名な中学校ですが、来ていた生徒は実に純朴そうな子でした。
その点についても「俺がやんちゃしてた頃より今の子たちは怖いからなあ…」と心配していた店長。とりあえず一安心ですね。
お店の掃除や値札貼りをすることにしたそうですが、他に何をやろうか…とおっちゃん。
ということで、私もネタを用意してきまして、ここで買ったルアーで釣った写真や説明文等の素材を持参し、中学生の子に商品のPOP作りをしてもらうことを提案。
ということで、ラミネートの機械等を持ち出しPOP作りが始まったのですが、ほとんどの作業を店長が自分でしてしまいました。駄目じゃん…



私はメーカーの手先でも釣具屋でもなんでもないのですが、POP(?)が出来あがりました。
店長の、慣れない中学生を相手に、どう接したら良いか分からない感がひしひしと伝わってきます。
中学生に指導しないといけないのに、やたら私に話かけてくる…駄目じゃん。
担任の先生が見回りにきて、お客の私を中学生が接客している写真が無事に撮れたところで、私も戻らないといけないので退散しようとすると…
「明日も来れたら来てくれ…」と店長…翌日も職業体験は続くそうです。
果たしてあの後大丈夫だったのでしょうか?
しかし、こういうのって生徒さんを受け入れるお店の方々も、やっぱりかなり気苦労をされるんですね。
また顛末を聞きに行こうと…