ほとんどうちの中が空になり、釣り道具とも1月ほど(?)お別れです。
しかし、まだ悪あがきは続き、先日の夜はさふさふ君と琵琶湖に行き、季節外れの吹雪の中ミドストとクランクを曳きましたがまったくもってのノーバイト!
悔しいので二人でそのまま海の港に行き、メバリングをしました。
ライズもあったのですが、釣れるのは15㎝以下のこんな豆メバルばかり(笑)
本来は狙うサイズではありませんが、さふさふとの数釣り対決でそれなりに楽しかったです。
最初はフロートリグでやってましたが、あまりに魚が小さくアタリがほとんど取れないので、久しぶりにフロロ2lb+0.4gのジグ単というスーパーフィネスの釣りをしました。
本来なら王道である、軽いジグ単のただ巻きというのは、ほとんどやりません。繊細な王道メバリングは大の苦手です。大雑把な釣りで釣れる状況でしかよう釣りません。
私が好きなのは、ワインド系(ボトムに限らず)の釣り、そしてフロートリグの釣りです。
基本的に、日本海のシャローエリア(サーフや地磯)、神戸の激流エリアでの良型狙いの釣り、しかも魚の活性が高い春先~梅雨前までの時期をメインとしていますのでこういった釣りがメインになります。
特に、沖の竿抜けポイントやシャローフラットエリア、さらに浮いた魚を狙う、フロートリグの釣りは、自分で言うのもなんですが私のメバリング唯一の得意分野(?)というか好きな釣りであります。
もともと、日本海のホームエリアでひたすら遠くに飛ばすためにフロートをどんどん重くしていき、最終的には10g以上の磯釣り用全誘導ウキを使用するにいたりました。メバリング用のフロートリグが出る前は、皆磯釣り用のウキを使っていたのである意味時代に逆行しています(笑)
ここ数年で、重いフロートやそれを使える竿が各社から発売され、より快適にフロートリグの釣りが行えるようになりました。
最初は、ただ飛ばすためだけに使っていたフロートですが、使ううちに飛距離以上のこのリグのアドバンテージを感じるようになりました。それが、「レンジキープ」と「潮乗りの良さ」です。
沖での表層デッドスローリトリーブや、はたまたただ流すだけの釣りをするためにはこのリグなくしては出来ません。
また、もともとは中通し式のフロートにジグヘッドをつけた普通のフロートリグのみで釣っていましたが、フロートリグの釣りをメインとする中でリグのバリエーションも増えました。
そんな訳で今回は私流のフロートリグのバリエーションについてちょっと紹介させていただこうかと思います。
まずは、中通し式のフロートを用いた仕掛けです。
ノーマルのフロートリグ以外に、この2年ほどでこのような仕掛けを多用するようになりました。順番に解説すると…
A:枝針式(パターン1)
ジグヘッドの上に素針を付けた2本針仕掛けです。エダスを出しているという点で、所謂「武田式」の2本針とは少々異なります。
一度で二つのレンジを探れるのが特徴です。
B:枝針式(パターン2)
素針を枝針で出すのは同じですが、素針のハリスの方を長くした仕掛けです。
素針の動きがよりナチュラルになりますが、レンジは2つの針ともほぼ同じになります。
また、絡みがパターン1に比べて多いです。
C:スプリットショット式
ジンタンやガン玉を素針の上に噛ませたスプリットショットをフロートリグにつけたものです。まんまフカセ釣りの仕掛けです。
枝針式パターン2で、素針ばかりに魚が喰う時は、絡みの多い2本針はすぐにやめてジグヘッドの代わりにショットを噛ませ、このようにすべきだと思います。
エダスを出して2本針にする方法とその応用です。
エダスはヨリチチワを用いて接続しています。また、用いる素針は私はメバル針を使用していますが、先日の釣行でマイタクさんがショットキス(軸の長いキス用の針)を使っていたとお聞きし、今度試してみようと思います。
素針にはワームをちょん掛けすることが多いです。また、カブラ針(私はカブラで釣ったことがなくほとんど使いませんが…)を使うのも良いんでしょう。
エダスを出して2本針にする利点は…
1.同時に2つのレンジを探れる(A)
2.同時に2種類のワームで探れる
3.素針を用いることで、ジグヘッドに比べワームの動きがナチュラルになる
と言ったところです。
レンジやパターンを早く探れることに加え、特に3の効果が大きいと思っています。
私自身使い始めてあまり回数が経っておらず、母数があまり多くないので断言的なことは言えませんが、明らかに素針の方に喰ってくる率が高いように思います。
実は、フロートリグで全然当たらず、やけくそでジグヘッドの上にエダスを出したところ、その針に連発したのがこのリグを使い始めたきっかけです。
別の例では、先日のシブい沖堤釣行でも、AおよびBのリグで5枚釣って4枚が素針に喰っていましたし、この次の記事の釣行に関しては8枚釣って全部枝針の素針に喰っていました。
おそらく、ジグヘッド(どれだけ軽くても)に違和感を感じて喰わない魚に有効なのだと思います。
特に、アミパターン等でフワフワ流すだけのような場合には素針が強い場合が多々あると思います。
しかし、枝針式は見るからに欠点も多いです。
1.仕掛けを作るのが面倒。
2.絡みやすい。
3.邪道感が半端ではない。
1については、おうちでいくつか作っておき仕掛け巻きに巻いて持参することで解決しますが、問題は2の絡みやすさ…
仕掛け全体が長い上に、2本針で片方がジグヘッドですから、もう絡みが起こるのは避けられません。
絡みを少なくする方法としては…
・投入時に注意を払う(フカセ釣りのように下の針を持って振り込むとよい)。
・フロートから上針までの長さを、上針から下針までの長さに比べて長く(大体1.5倍以上)とる。
・絡んだときすぐに交換できるようスペアの仕掛けを多めに持参する。
というとこでしょうか。特に、長さのバランスが重要です。
いずれにしても、注意しても絡みが発生する確率が上がることには変わりありませんので、2本針で釣ってある程度パターンが見えたら1本針に替えるのが良いと思います。
素針ばかりに喰ってくるならCのスプリット式、ジグヘッドに喰ってくることが多いようならワームが安定していた方が良いと考えて枝針を取り去りノーマル式…という具合です。
とにかく、ノーマルのジグヘッドを付けたフロートリグに比べて確実に獲れる魚の数は増えるはずですので、試す価値は十分だと思います。
続いて、中通しタイプではなく、カン付タイプのフロートを使う場合の仕掛けです。
図の左は所謂三点式フロートリグで、アルカジックジャパンから専用のフロートが発売されています。
タナは固定ですから、斜めタイプの中通しウキを使う場合と異なり、ウキ下以上に仕掛けを送り込むことは出来ません。
アルカジックジャパンの説明書には、リーダーを結んだ端糸にフロートを接続するよう書いてありますが、私はタナを調整できるようにこのような接続法をとることがあります。
ちゃんと抜けないようにしておかないとフロートが飛んできますから注意!
3点式フロートは、小さなアタリやアクションがウキに吸収させることなくダイレクトに伝わるのが利点です。
私も昨年初めて知って、なるほどと思いました。
とても良いリグだと思いますが、やはり絡みがちょっと増える(思いのほか絡みませんが)と作るのが面倒なのが欠点です。
また、図の右はフロートを仕掛けの下につけた胴付タイプの仕掛けで、飛ばしウキを使ったカブラ釣りに昔から使われている形です。
ワームのメバリングには辻本ナツ雄さんが初めて紹介したのかな…?
私はまだほとんど使ったことがありませんが、水面下狙いにはとても良いリグだと思います。
とまあ、私のフロートリグのバリエーションとしてはこんなものでしょうか。
水中ウキやシンキングタイプのフロートを使った仕掛けも使いますがそれは別の機会で…
最後に、私の思うフロートリグのキモ(?)ですが、やはりレンジキープ力とウキを使うことによる潮乗りの良さを最大限に活かすべきだと思います。
私は超デッドスローリトリーブや止め、糸ふけだけを取って流す、さらにベールを開いたまま糸を張ったり出したりしてウキと仕掛けを潮に乗せてポイントに送り込む―等、ほぼ全誘導のグレ釣りと変わらないような使い方をよくします。
ドリフトというと難しそうですが、ウキが潮を掴んで仕事をしてくれるので、難しいテクニックは要らず簡単です。
そういう意味では、餌釣りに近い釣り方で、ごちゃごちゃと色んなものが付いていることも相まって、「ルアーマンウケ」はあまりしないリグかもしれません。
使いどころを誤れば、感度も落ちるし、手返しも悪くなるし、フロートで魚を警戒させてしまうし…と良いところがありませんが、使える状況では難しいレンジキープやドリフトなしに誰でも簡単に釣れてしまうリグであり、武器になることも多いと思います。
是非、フロートリグで良い釣りを!