周防大島釣行記の後編。
初日の夕マヅメは、爆風の悪条件ながらも、風裏のポイントで良い釣りが出来ました。
潮が引いて手前の海藻が露出し釣り場を移動することにしたのですが…
これがどこに行っても良い釣り場が無い…
風裏でなければとてもアジングが出来るような風では無いし、瀬戸内特有の干潮時の高い足場が拍車をかけます。
ここから、ランガンモードで移動、移動、移動…
釣りが出来そうでアジの居そうな場所を撃っていきます。
場所によって、何も反応がなかったり、小アジ~20㎝程度のアジがポツポツ釣れたり、メバルが釣れたり…
こんな小メバルは、どこでも釣れるんですが…
なんかパッとする場所がありません。
風裏で、ライトがあり潮通しが良さそうな場所に限って釣り禁止だったり…
ちなみに大島は予想以上に釣り禁止・立ち入り禁止の港が多く、半分くらいの港は釣りが出来ませんでした。まあ、原因は釣り人のせいでしょう。
アジがポツポツ釣れるところでパターンを変えながら攻め続けるか、回遊待ちをするか…が一番良かったのかもしれませんが…
よく、「釣れない、釣れない」と言いながら、同じ場所で同じ釣りをダラダラとずっとする人が居ますが、私はそれは耐えられない派なのです。
結局、日付が変わるころまでに島を1周半しまして、メバルとアジを20数匹ほど追加。型はあまり大きくなく20㎝チョイまでで大半がリリースです。
あまりパッとするところが無かったですが、とりあえずこの日は移動で疲れたため、深夜の満潮の潮どまりを持ってストップフィッシング。
一日目の鯵トータルは40匹ちょいとまずまず。翌日はもう少し伸ばしたいところ…
車で朝まで就寝…が寒過ぎてほぼ眠れず…
翌朝…結局一晩中爆風が吹き荒れ、海辺に停めた車がガタガタ揺れてましたが、朝になっても治まらず。
いや、さらに酷くなってます…
とりあえず、前日の夕マヅメのポイントで朝マヅメをやってみますが、釣れるのはマアジではなくマルアジばかりで終了。
日中は、車内の温度は暖かくなったので夜の分の仮眠と、再び島を回ってポイント探しです。
デイもやってみたのですが(話では大島はデイもかなりよく釣れるとのこと)、全くダメ。
期待の夕マヅメも…
メバルはいくらか釣れたものの、アジは全く姿を見れず…
爆風は相変わらず。
果たして、やってるポイントで鯵が回ってきていないのか、居るけど喰わせられてないのか、はたまた風でアタリが取れてないのか…それすら分からない…
そしてとにかく寒い。前日より寒い。風が余計に寒い…
この夜の最低気温は3度の予想だったのですが、手元の温度計を見ると…-2℃。
何が「瀬戸内のハワイ」だと…
「釣れない・寒い・爆風」の三重苦。
まさに、地獄…
しかし、予報では夜中には風も止むとのこと。それまで車内で毛布に包まり辛抱…
そして、風が落ちてきたので出撃!
何とかこの日もマアジの顔を見ないといけません。
風が落ちたので、今までやりたかったけどやれなかった、昼間の下見で良さそうと思った島の裏側のポイントへ。
数投して反応無いものの、ここでは今までよりもちょっと粘ります…
そして…
…コッ。
キターーー!!
前日結構釣った20㎝程度のアジですが、大変うれしい!
価値ある一匹です。
同所で数匹追加し、風が落ちたら行きたかったもうひとつの場所(これはO師匠に勧められた場所)に移動。
件の場所に到着し、ポイントの常夜灯下でキャストすると、早速反応が…
クイっ…という何か変なアタリで、合わせてもフッキングしません。
クイっとか、モワっと重くなるような変なアタリがその後も続きますが全然釣れず正体が分かりません。
すると、足元までワームを追ってくる影が10個ほど常夜灯の光に照らされて見えます。あれ、アジかな?なんか違う…
その影がワームに襲いかかったところでようやく正体に気付きます。
「イカだ!」
小さなイカが居るようです。これがワームを抱いて邪魔していたみたい…
私が硬派なアジンガ―なら、すぐに移動するのですが、HNの通りイカも好きな私…
「ちょっと釣ってみよう」
車に戻って車内を漁ると、ありました!2号と2.5号のエギ。
これをメバリングタックルに付けて所謂ライトエギングをしてみます。
これ、ケンサキの子なのかヒイカなのかベイカなのかイマイチ分かりませんが(多分ケンサキとベイカ)、数釣って煮て食べたら美味しそうです。
この日は釣れずに飢えていたのと、最近ご無沙汰だったエギンガ―の血がちょっと騒ぎ出したので、ツツイカエギングを続行。
親指サイズから、一応刺身に出来るくらいのケンサキも混じって、気づけば水汲みバケツに一杯に…
刺身の他、丸のまま大根と煮たら美味しかったです。
その後、最後の移動で再びアジングをして、深夜二時に終了。
二日目のアジはたったこれだけ…風が止んだからといって釣れるものじゃないですね。
その後、また朝まで震えながら仮眠し、朝少し青物狙いでジグを投げて(かすりもせず)、大島を後にしました。
今回も寒波に悩まされましたが、初めての周防大島でのアジングで今後につながることも多かったです。
・大島はとにかくメバルとアジの魚影が濃い。ただ、どこでも居る訳はない。
・瀬戸内特有の干満をもっと考慮して釣り場移動のプランを立てなければならない。
・気温0度近くでは、毛布2枚とシュラフでも車中泊はキツイ。
・初めてなので色んなポイントに行きたくラン&ラン&少しガンスタイルになったが、もう少し粘るべきかも。
・足場が高かったりウィードが多い場所が多いので、5フィート台のロッド+エステルラインのジグ単だけでは攻めきれない。
・結局島を4週くらいしたが、かなり広いので計画立てて動くべき。
そして、初場所のアウェイでは、まだまだ全く通用しないことがよくわかりました。
また、地元で修行し、ちょっと暖かくなってから大島に再訪しようと思います。
〈2晩の大島遠征のトータル釣果〉
・アジ(豆~30㎝) 約50匹
・メバル(10~21㎝〉 約25匹
・ケンサキ・ベイカ 約30杯