前回の記事http://blogs.yahoo.co.jp/aolee119/6541317.htmlで、「砂紋バスター」の製作法を紹介させて頂きました。
私が天秤の製作を本格的に始めたのは今年からですが、結構熱中しまして他にもいくつか天秤を製作したので、ついでに紹介します。

投げ釣り北近畿さんのHPで、「カッ飛び天秤センシティブ」と題された天秤オモリの作り方が紹介されています。
「砂紋バスター」は、前回書いたように高感度や浮き上がりの速さを長所とした天秤オモリですが、いくらか短所と思われる個所もあります。
まず、あのように普通の天秤に比べて錘部分が随分大きいので、空気抵抗が増し、飛距離が落ちること。
さらに、水中で自立し海底との接地面積が小さく、浮力が大きいのでサビキが非常に軽い半面、海底の凹凸などの変化を感じ取り難いことが挙げられると思います。
そこで、写真のように浮力の入っていない天秤オモリの錘をそのまま使うことでそれらの短所を補うことが出来ます。(当然、浮力入り錘の長所は損なわれますが…)
私は100円ショップダイソーさんのL型遊動天秤を素材として製作しました。(上記HPではW製のダイワ・トップガンを素材としているのでさらに飛距離が出ると思いますが…)
コの字の金具部分は、元からついている天秤の腕をそのまま利用しています。(HPではコの字に曲げてから環を作っていますが、私は曲げる前に環を作らないと上手く出来ません…)
また、天秤部分ですが、上記HPではスリーブを使ったL字天秤が紹介されていますが、良いスリーブの入手が出来なかったので、前回紹介した砂紋バスター用の天秤部を流用しています。
そのため、仕掛けをつけ直さず砂紋バスターと交換ができます。
この錘が、デルナ―天秤などの固定式L字天秤と決定的に違うところは、錘が固定されておらず半遊動なため、キスのアタリがリアルに出やすいというところです。
これが「センシティブ」の名前の由来だと思います。
私はこの錘にすることで砂紋バスターより半色ほどよく飛ぶようになったと思いましたが、今シーズンは飛距離の必要な状況でほとんど釣りをしなかったので(というか、飛距離は弱い部分なので敢えてそういう状況を避けた…)、実は出番はほとんどありませんでした…

市販の投げ釣り用錘はスナップで天秤にとりつけるものがほとんどです。(ちなみに写真は環境にやさしいとされる鉄製オモリ)
そのようなオモリに対応できるようなI字天秤を製作してみました。
互いの環を垂直に曲げ、その上にスナップを接続する一般的な湘南天秤とは異なる形です。
実際はそのようなことはほとんどないようですが、私の素人考えでは、一般的な湘南天秤の形状では、スナップスイベルの弱い方向に力がかかり、変形・破損があるように思われたためこの形にしてみました。


これならキャスト時にスナップスイベルの弱い方向には力が掛からないとは思うのですが、キスが引っ張ったときに錘の重さが乗ってしまうため、錘が半遊動になっている一般的な形状に比べ感度が落ちそうな気がします。
こちらもほとんど試していない天秤です。


ナツメオモリなどの中通しオモリとステンレス硬線を用いて簡単に製作できるL字天秤です。
オモリの号数を変えることで、ルアーロッドや万能竿等の負荷に合った重さの天秤オモリを作ることが可能です。
「チョイ投げ用」の軽い天秤は市販されていますが、それよりもずっと安価です。
一個あたり数10円ですので、ロストしても、環境にはイタイかもしれませんがお財布にはイタくありません。
絡み防止の役目は十分果たします。
今シーズンは、シーバスロッドでキス釣りに挑戦する初心者の後輩等に使ってもらいました。
簡単に作り方を紹介させていただきますと…


あとはステン線の先端に環を作り、L字に開けば完成です。
チョイ投げ用の軽量なモノなら、接着をしなくてもまず抜けませんが、重い号数で作る場合は接着が必要になると思います。
他にも、Λ型天秤や、高澤鱚介さんの「鱚介天秤」などを模倣して作ったりもしました。
天秤作りは楽しいですね~。