Yahooブログから記事をいくつかこちらに転載しようと思います。
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沖縄遠征から帰ってきました。
結果は現地で更新した通り…最悪の事態が起こってしまいました…
やりきれない気持ちを奮い立たせて、釣行記を書いていこうと思います!
9/8
さあ、この夏の一大イベント、沖縄遠征が始まる。
前日はほとんど寝られなかった。
起床し、空港に向かう前に天気予報をチェック。
PCの前に崩れ落ちる。
台風14号が発生。進路はもろ沖縄。ジギング予定日に上陸…
この時点でジギングはおそらく無理と悟る。しかしわずかな希望は捨てなかった…
悔いの無いように、前半のショアゲームを楽しもうと、この時はまだプラス思考であった。
伊丹から那覇空港へ。思ったほど暑くはないがジメっぽい…
オリオンビールの看板で沖縄に来たことを実感。
泊港からフェリーで久米島を目指す。
久米島に着き、レンタカーを借りてウージ畑を走り、民宿のチェックイン、買い出しなどを済ます。
その後は、翌日の「はての浜ツアー」の打ち合わせに。
「はての浜」とは、久米島の沖合に浮かぶ、リーフの中の砂浜である。
ここでリーフフィッシングを楽しむのが、この度の遠征のジギング以外のもう一つの目的であった。
ガイドさんの話によると、石ミーバイ(カンモンハタ)、ガーラ(メッキ)などを中心に、小型魚の数釣りが楽しめるとのことだった。
30cmオーバーのガーラも釣れるとのこと。(実際はそれどころじゃなかったのだが…)
ライトタックル中心のゲームで、沖縄でしか釣れない色々な魚に出会うことを目的とする。目標は10目!!
9/9
この8時に渡船ではての浜へ。この日は風も雲も無い晴天。波があると行けない、リーフ側の釣り場にも立てるとのこと。この日は本当に天に恵まれた。
こんなにワクワクする釣行は久しぶりである。
はての浜へ向かう途中、リーフの中に大きなウミガメやタマン(ハマフエフキ)の姿を見る。興奮を抑えられない。
着いたはての浜は、その名の通り、まさにこの世の果てのような絶景であった。
サンゴが石灰化した真っ白な砂、コバルトグリーンの海に広がるリーフ、青い空…こんな絶景の中で竿を振れることが、今後の人生であるだろうか?
それだけでも幸せである。
あまり大きい魚は出ないとのこと(だった)ので、10lbテストのエギングタックル(右)を中心に使いライトルアーゲームを楽しむ。本当は7フィート4インチのライトシーバスロッドを用意していたのだが、輸送中に折れるハプニングがあったため赤竿でやることになった。
釣りの前にロッドが折れた時は、本当にこの遠征は終わったと絶望したのだが…結果的に、軽くて遠投の効く、この赤竿がベストマッチであったような気がする。どうせ現場でこの竿に交換していただろう。
左のタックルは、中型魚(バラクーダや30cmオーバーのガーラ)用の20lbテストのタックル。
さあ、まずはライトタックルに6cmのフローティングミノーをセット。
リーフの上にキャストしてトゥイッチしながら速巻き…透明度の高い海でのデイゲームのため、速い動きでないと見切られると思ったからである…
そして…ヒット!!
沖縄に来て第一投目で釣れるとは!
22、3cmほどのアベレージサイズの石ミーバイ(カンモンハタ)であった。
私が必ず釣りたかった魚の一つに、一投目で出会えた。
そして、2投目で石ミーバイ、4投目で2魚種目となる小型のメッキをキャッチ。
絶好調な出だしである…
その後、ミーバイのオンパレード…
カンモンハタ以外の石ミーバイもいるようだ。何という種だろう…?
リーフの上にミノーを通すとミーバイが飛びついてくる。
釣りきったと思ったら、スプーンや根魚ボンボンなどの沈みモノを遠投するとまたヒットする。
ちなみに、ミーバイは沈みモノで釣った方が余程エキサイティングである。
ヒットの瞬間浅いリーフに入ろうとするミーバイをブッコ抜く面白さがあるためである。
メバルタックルの持参も考えたが、メバルロッドではとても太刀打ちできない。バットのパワーがある、エギングロッドがベストマッチであった。
ちなみに私が釣っている動画を撮ったので、そのうち上げます。お楽しみに…
ミーバイも楽しいが、これだけではもの足りない。色々な魚に出会いたいのでルアーや釣り方を変えながら攻める。
見た目はカマス。色はタマンにそっくり。しかし「カマスベラ」というベラの仲間なのだそうだ…
これくらい釣ったところで、とんでもない大ハプニングが発生。
ミノーをトゥイッチしていた時のこと…
大きな影を発見…最初はリーフかと思ったのだが…
「GTやっ!!!!!!」
どれくらいあるのだろう?10kg位あるのだろうか?80cmはゆうに超えていた。
「メッキ」とはとても呼べないサイズのガーラが目の前を泳いでいる。
そのGTが急にミノーに向かって突進してくる。
ライトタックルにミノーは6cm、「まさかそんな訳は…」と思ったが、そのまさかが現実になってしまった。
去年の五島列島で、エギングロッドでシイラを掛けた時の再来。
赤竿がのされ、ドラグが聞いたことのないような悲鳴を上げる。
横にいたK先輩に、「Kさん、えらいの掛けてもうた~!」と叫ぶ。
K先輩「よし、あおりー、動画を撮ってやるから粘っとけ。」とデジカメを取り出している…
粘れるわけがない。数秒で120mラインを巻いたスプールの底が見える。
スプールを手で押さえるが、摩擦熱で指が焼けそうになる…なんとかランブレイクさせた…
身体が震えて放心状態になった。
まさか憧れのGTを掛けることになるとは思わなかった…
リーフの内側とは言え、GTがいてもおかしくないが、こんなの釣れるなんて聞いてないよぉ~…
急いでもう片方のタックルに一番太いリーダーを結び直し(このタックルでも、浅いリーフの上であのサイズを掛けて獲れるわけがないのは分かっていたが…)、ポッパーをキャストするが釣れなかった。
あれより小さいガーラは2回目撃したが、いずれも食わせられなかった。ライトタックルを持っているときに限って現われるのだ…
いずれにせよ、予想をはるかに超えた出会いだった。
日本に数いる赤カラマのユーザーでも、この竿でGTとやったのは私一人に違いない。
GTの興奮も覚めあらぬまま、昼食をはさんだあとはまたライトゲームに切り替える。(ポッパーではバラクーダに歯でラインブレイクされただけだった…)
しかし暑い。35℃を超える気温に、真っ白な砂の照り返し。釣りじゃなかったら3分でその場にいることすら辛くなる…天国か地獄か分かったもんじゃない…
今度ははての浜の内向きでやってみる。こちらの方が魚種が多い。
ムラサメモンガラ。
まさに神の造りし芸術である。
最初はあまりの美しさに感動していたが、歯でフックやワームを千切っていくので次第にウザくなる…フグみたいな扱い…
ちなみに、一匹持って帰って食ってみたが、クソ不味かった…
ミノーゲームはサイトフィッシングが楽しい。透明度が高いのでチェイスからバイトまで丸見えである。
メッキやフエダイの魚影を見つけてキャストすると反応するが、見切りも早い。
リーダーの太さも重要だった。最初は10lbかけていたが、すぐに見切られる。8lbでもまだ見切る。
6lbでは根に潜るミーバイが厳しくなる…根がかりで綺麗なリーフを汚したくはない。難しいところである…
そんな感じで魚種を追加していく…
35cmほどの「ニセクロホシフエダイ」はよく引いてくれたし、美味しかった。
そんな訳で、4時の終了までに目標の10目を超える11目の魚と出会えた。
私はミーバイは約30匹、全部で約50匹もの魚をルアーで釣ることが出来た。
ルアー釣り初心者の後輩などにも、それなりに釣果があったのでよかった…
内地では釣れないような魚に、内地では考えられないような絶景、さらに魚影の濃さを堪能出来た。
次にこんな場所で釣りが出来るのはいつになるだろう…?もうないかもしれない…
さらにこういう場所だと、環境に対する意識も高まる。
最高の一日であった。大物が獲れなかったのは少し残念ではあったが…