Yahooブログの記事をいくつかこちらに転載します。
本記事はこちら
8日から沖縄遠征…その前に去年の夏遠征について書いてみようと思う。
去年の遠征場所は、釣り人憧れの島「五島列島」だった。
8月下旬の遠征ということで、青物やヒラスズキはあまり期待できなかったが…
私の目的は投げ釣りでの尺ギスと、ショアジギングでの青物だった。
他にも、紀州釣りのチヌやアオリイカなど、それぞれ様々な対象魚を持った部員9人での遠征であった。
大阪から五島列島までの移動手段はレンタカー、それも9人乗りのハイエースに全員を詰め込むというものだった。
新幹線や飛行機では学生には高くつきすぎる…長時間の運転になるため運転手の交代を考えると車が一台ではないとシンドイ…という理由であったが…
ヘッドレストも無いハイエースに8時間である…現地に着いた時点でクタクタである…
これはまだ、若さと気合と遠征に対するモチベーションでなんとかなったかも知れない。
ただ、現地の移動もハイエース1台というのは、間違いなく最悪の選択であった…
大阪を夕方出発し、長崎に着いたのが翌早朝。
フェリーで福江に着いたのが昼。そこから買い出しをしてキャンプ場にチェックイン。
コテージを借りたかったのだが、予約の時点で埋まっていたようで、最初の2日はキャビン泊になった…
このキャビンがトラウマになろうとは…
夕方、少し釣りに。
前年も同じ場所に釣行した同行者は、「アオリは腐るほどいた」と言っていたが、数も型も全然だった…
そして夜、獲物の鯵やアオリを捌いて食べようと、キャンプ場の炊事場へ…
カサカサ…流しに動く黒い影…
「G」が二匹。
「うわっ」…反対の流しにしよう…と振り返ると…
そこに3匹!
「うわああ!」…ここはアカン…と足元を見ると…数えられない数の(以下略)
「ぎゃあああああああああああああああああああああ!!」
こんなもの、この前見たホラー映画の怖さの比じゃない!
初日にしてあおりーは発狂した…
五島のゴキブリは本土の「チャバネ」や「ヤマト」とは違う、なんか黒くて鎧みたいな甲羅に覆われたデカイヤツもいた…
隙間だらけのキャビンにも入ってくるのだ…完全にモチベーションがダウン…トラウマである…
翌朝。
ゴキブリでモチベーションダダ下がりのなか起床。
もちろん釣りに行くのだが…車は一台である。各人釣り方が違うので当然場所も違う…
まず紀州釣り組を玉之浦の漁港に降ろし、次に我々ルアーマン、車はキス釣り組が乗って行く…
そんな訳で、ポイントに着いた頃にはゴールデンタイムも終わりかけ…
とりあえずジグをシャクる。
暑い…とにかく暑い…
80gのジグを数回キャストしただけで疲れてくる…
先輩がカンパチを掛けて足元でフックオフしたのと、地元のオジサンがブリを上げた以外はカマスばかりである。80gのジグにまで平気で喰ってくる始末…
移動しようにも、車が無いので移動できない。灼熱の鉄板の上に置き去り状態なのである。
仕方ないのでカマスでも釣ろうと、エギングロッドとガムの包装紙で作った即席ジグサビキでやると面白いように釣れる。
すっかりこれに夢中になっていたところにとんでもないアタリ…
エギングロッドが一直線になり、スプールが熱を帯びるほど一気にラインが出る…
その直後、大きなグリーンの水柱が…
10kgオーバーのシイラである。
寄せる途中のカマスに喰ったようだ…
急いでショアジギタックルに戻し、キャストをするが…
翌日から完全にターゲットはコイツになる…
翌日からシイラ狙いでポッパーを放ったり、カマスを泳がせる。
同行者はカマスの泳がせでヒットさせたが、まったく勝負にならずラインブレイクしていた。
私はヒットにすら持ちこめなかった…
シイラの出現を待つ間はカマスを釣ったり、イカを釣ったりしていたのだが…
カマスは嫌になるほど釣れた。食料には事欠かなかった。
アオリイカはまだ大きいのが釣れていて、2日前にも2kgが釣れたと地元のオジサンが言っていたのだが…僕は小型しか釣れなかった…
ただ、わずか200~500g程度のイカがほとんど抱卵していたのはビックリした。
シイラ狙いと平行してもちろんキス釣りにも…
尺ギスの実績がバリバリな、玉之浦湾の一級ポイントに通った。
ただ、虫エサを置いているのが福江の釣具屋だけだったのが辛かった…
さすがというか、昼間の引き釣りでも釣れるのは20cm級がほとんどだった。
先輩が釣ったこの29cmが最大だった。あと1cm…
この魚に感銘を受け、昼、夜とやっきになって狙ったが、僕は25cm止まりだった…
改めて尺ギスを釣ることの難しさと、数多の投げ釣り師たちにこの絶海の孤島にまで足を運ばせるだけの尺ギスの魅力を実感した。
合宿は、紀州釣り師が年無しチヌを上げ、先輩が泣き尺キスを釣って盛り上がっていたが、僕は最終日2日前までまともな釣果が上げていなかった…焦る…
シイラは諦めて、青物狙いに…
釣具屋さんの情報曰く、島の北側はアオリイカは禁漁らしいが、青物が釣れているとのこと。届く距離にキハダのナブラまで出ているらしい…
ショアジギング組が朝一で出撃させてもらうことになり、情報の場所へ。
車で山道を降りるのだが、細い道に横はガードレール無しの崖…
先輩の運転テクが炸裂した。僕の運転では間違いなく…
着いたポイントで早速ジグをキャストしてジャーク開始。今までにない、凄く良い雰囲気だった。
一投目でガツン!!
カマスとは明らかに違うが、あまり引かない…
小型の青物だろうと思って寄せてみると、見たことのない魚影…
「ヤガラが美味い」と知っていた先輩は大喜びしていたが、「ヤガラが釣れる時は潮が悪い」と聞いていた僕はガッカリだった…
気を取り直して2投目…
またヒット!!これもヤガラか…と思ったが、先ほどより引く!
青物だと確信!!
ガッタガタのやり取りで魚影が見えた…黄色いラインがはっきりと見えた!
サイズは3kg弱の小型、所謂「ヒラゴ」サイズだったが、抜群に嬉しかった!!
とにかくタモに入った瞬間大喜びした。
合宿終盤でようやく釣れた青物。しかもヒラスを釣り上げたは初めてだったのだ…
これを釣った後は、すぐに僕のタックルを、このポイントに来る時車を運転してくれた先輩に貸し(その先輩はGTロッドのようなショアジギタックルしか持っておらず、上手く扱えないと言っていたため)、場所を空けた。
このポイントに来ることが出来たのは先輩のおかげだったから、とにかくその先輩にも釣って頂きたいというのが内心だった。
僕はヒラスとヤガラを締めて見ていたが、大きな水柱が上がるのを見た。
僕が釣ったより明らかに大きなヒラスがボイルしたのだ…
ダメだと分かっていてエギングロッドでジグを投げたら、足元までヒラが追ってきた…
結局、残念ながら先輩にヒットはなかった…
去年の合宿はこんな感じ。
現地で軽自動車を借りて行動を別にすれば…など、今思うと反省点が多いが…
ただ、コテージに移ってからは快適で、料理は美味かった…