「どこで」でなく「誰と」建てたいか | 夫婦とウサギで暮らす、七転び八起きの家づくり

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トラブルが起き続け、まさに七転び八起きの家づくりの備忘録です。

唐突ですが、私の職業は記者です。

 

×電車←汽車の絵文字がないため、電車です(苦笑)

鉛筆

 

これまで、数え切れないほどのヒトと会ってきました。その本質を見抜く力も、自然と培われていきます…たぶん(おい)。

 

事実、初対面で「売却を任せて大丈夫か…」と危惧した不動産仲介会社のT氏は、とんでもないポンコツでしたからね真顔

 

タイトルにも書きましたが、改めて戸建てを買うならば、建売りにせよ注文住宅にせよ、「どこで」でなく「誰と」を最重要視すると決めていました。

 

焦らず、良縁を待つ――。そんな心持ちでSUUMOを眺め、ある物件に目が留まりました。取り扱いはF社。全国区ではない、地域密着型の不動産業者です。過去にマンションから戸建てへの住み替えを検討した際も、F社は検討しました。安くて良い物件を揃える印象だったからです。当時は迷った挙げ句、同じ地域密着型のM社――しかも、F社とM社の距離は徒歩で2分くらい――を訪れましたが、ずっと気になっていました。

 

対応してくれたのはM氏です。芸人のエハラマサヒロ、あるいは俳優の遠藤要を少し強面にした感じでしょうかキョロキョロ

 

見た目からは「理論派より肉体派かな……」と想像しましたが、話すと真逆でした。理路整然としており、私と妻の質問によどみなく答えてくれます。

 

聞けば、親が別の市で不動産業を営んでおり、アメリカの大学を卒業した後、“修行”のためにF社で働いているそうなびっくり

 

職場では、きらびやかな経歴を有する部下に限って成長が遅く(言葉を選んだ表現)、「絶対に経歴で人間の能力を判断しない」と決めていますが、M氏の話術や振る舞いからは有能さが漂ってきます。

 

SUUMOで見て、案内してもらった分譲住宅も好印象。間取りや広さ、設備などは、妻の眼鏡にも適ったようです。

 

しかし、より心を掴まれたのは、SUUMOなどに載っていない物件でした。

 

M氏にF社を訪れた経緯を語る中で、「実は古屋付き土地を買って、注文住宅を建てる計画が破綻した」と話したところ、「こういうプランもありますよ」と提案されたのです。

 

端的に言うと、建築条件付き土地です。詳しくはSUUMOの説明に譲りますが、施工会社を選べないものの、間取りや設備などは自由に決められます。

 

しかも、F社は自ら建てるのではなく、大手ハウスメーカーと独自の契約を締結。まずF社が提携する一級建築士と間取りを決め、外装や内装、設備などの仕様は大手ハウスメーカーがF社用に作った「標準」から選ぶというスキームになっています。恐らく、珍しいのではないでしょうかはてなマーク

 

さらに、標準の内容も価格に対して一段上です。大手ハウスメーカーがプランごとに定める標準に「松」、「竹」、「梅」があるとして、梅の価格で竹の標準を選べます!!

 

これは、F社が年間に一定の件数を建てる条件で大手ハウスメーカーと契約しているからです。もちろん、標準以外も有料のオプションとして対応してくれます。

 

注文住宅を建てる夢が再び膨らみつつ、過去(と言えるほど日は経っていませんが)の失敗から軽率には行動できませんし、「メリットやデメリットを精査して、じっくり考えよう」と冷静さを保ち、F社を後にしましたDASH!

 

ちなみに、SUUMOに載せていないのは、隣に同じ大手ハウスメーカーの標準で建てたモデルルーム兼販売中の家があり、それを掲載して両方を案内すれば、広告費を節約できるからだそうです(笑)。