図書館で借りたけど、これは、ちょっと失敗。
選書ミスです。
やっちまった感MAXです。
確かに文章術ではあるのですが、タイトルには「理系の論文を対象とした」とかつけて欲しかったな。
でも、せっかく借りたので斜め読み。
調べもののための斜め読みの薦めなんかも書いてあるし。
もっとも、それはネットを使った英文の資料対象だけどね。
論文なんて書けへんし、パワポでプレゼンもしない。
英語でのe-mailだって……。
私には必要のないものばかり。
コピペ(盗用)をしないようにとか、フェイクニュースにひっかからないようにとか、ウィキペディアをまるごと信用しないで、引用文献をあたるだとか、基本的なネットの使い方とかもあって、研究者を目指す学生さん向けでしょうか。
ただ興味深かったのは、自動翻訳ソフト”DeepL Translator”の紹介です。
ドイツで開発されたニューラルネットワークを使った翻訳ソフトで、英語を介して翻訳するのだそうです。
まず、日本語で書かれた文章を英訳し、その英訳をまた日本語に翻訳させた例が載っています。
できは、最初の日本語と最後の日本語を読み比べると一目瞭然。
全文一致ではないけれど、素晴らしいできです。
言葉の壁が、なくなる日も近いのではと思われます。
ちなみに、「思われる」という言葉は、日本人にとって、表現を和らげる効果があり多用されているのですが、その分曖昧でもあり、大事な局面では問題があるとされています。
例として挙げられているのは、東京都のコロナ対策指針で、感染状況と医療提供体制についての総括コメントです。
4段階のすべてに「思われる」という表現が使われているのが指摘されています。
笑えます。
【感染状況】
赤 感染が拡大していると思われる/感染の再拡大
の危険性が高いと思われる
橙 感染が拡大しつつあると思われる/感染の再拡
大に警戒が必要であると思われる
黄 感染拡大の徴候があると思われる/感染の再拡
大に注意が必要であると思われる
緑 感染者の増加が一定程度にとどまっていると思
われる
【医療提供体制】
赤 体制が逼迫していると思われる/通常の医療が
大きく制限されていると思われる
橙 体制強化が必要であると思われる/通常の医療
との両立が困難であると思われる
黄 体制強化の準備が必要であると思われる/通常
の医療との両立が困難になるつつあると思われる
緑 通常の体制で対応可能であると思われる
蛇足ながら、英語の”I think”は、単なる「思う」ではなく、積極的な意志を示す言葉なのだそうです。
【おまけ】
◆Congratulations
この言葉、お祝いの席でよく聞きますが、努力して得られたことを祝うときに用いるのが普通なのだそうです。
但し、努力の有無にかかわらず結婚に対しては使えるのだそうです。
◆p値(棄却の確率)
得られた結果に意味があるかを統計学的に証明するための有意性の検討に使われます。
通常、二つのグループの間に差がないとする帰無仮説を棄却することにより証明するそうで、p値が0.05以下のときは、有意とみなしてよいとされています。
20回に1回なら容認。
しかし、0.01以下が望ましい。
p値って、なんだろうと思っていたのが解消しました。
うーん、やっぱり理系の人用ですね。