設備42 最大級事件その1、階段の手すりが低くついてる! | あおきみさんの ここちいい家づくり 

あおきみさんの ここちいい家づくり 

50代夫婦が自然素材で小さな家を建てました。
そのいきさつを書籍化した「あおきみさんち、家を買う。」(2016年)の続編として、
本に入れ込めなかった当時の設備探し&もろもろを、またここで綴っていきます。

くにぞうと現場へ。

 

家の木材に塗る自然派のオイルが、くにぞうに大丈夫かという確認のため。今日から塗装屋さん?がいらっしゃっていた。オスモとリボス。たしかオスモのほうが床。くにぞうに続いて、私も匂いをかいでみた。問題ないよう。オスモは、今持ってるテーブルにも使っているし。(オイルについては、そこまで調べてなく、工務店さんの提案が大丈夫か、確認という感じ)
 

 

台所の棚を上から留める金具は、ここだけ壁になじむよう、白い金具を試してもらったけど、ちょっと違和感があるので、「すみません!、やはり他と同じ黒にしてください」とお願いする。「付けてみて、でいいですよ」と言われてはいたのだけど、現場で見てみないと、わからないことたくさん。

 

 

   ***

 

 

キッチンパネルは、ボンドを使わず、ビス留めになっていた。丸いビスが表に出ている。建具屋さんがやってくださったようだ。

 

そして、その初めてお会いする建具屋さんが、洗面下に巨大な箱状のものを取り付け途中だった。

 

造作洗面台の下部分は、経費節減で、カーテンにしようかと思ってたけど、やっぱりほこりが気になるので、途中から「扉を付けたい」と打ち合わせでお願いしてあって。

 

扉は、床のヒバ材の余りでつくってくださってたよう。すごいー! きれい〜(泣)。やっぱり扉にしたいと、言ってよかった(とにかく床に近いところは、ほこりが気になるので、オープンな棚は極力なしにした)。箱本体のほうは、Jパネルが使われてるようだった。


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途中で工務店のNさんから、瑕疵担保保険の説明。これは声に出して、読まないといけないのだろうな。くにぞうと並んで聞く。私は、ちんぷんかんぷん。



そして引っ越しは「もう14日で決めていいんですか? 最終的な家のクリーニングというのは、いつですか?」など、もろもろ聞き、他の↓タイミングを確認。

 

カーテン取り付け、新しく買う家電の運び込み、オーダー家具の取り付け、フレッツテレビの配線、ナノコーティング(最初、洗面台とか、トイレなどにコーティングしようかと思っていた。結局、これも自然の塗料ではなかろうし、はげた時により面倒というような記事も見て、やらないことに決定)

 

 

 

Nさんが完成見学会をしたいと言われる。最初の頃は、こういうことがあったら、もちろん協力したいと思っていたが。後でよく考えてみよう。

 

 

外構関係の業者さんが雨で忙しいらしく、外構が遅れる的な話。でも風呂の外だけは、塀をつけてもらわないと。窓があるので。最悪は内側から見えないものを貼る、だが。



社長と、家のあちこちで細かい話。ウオークインの鏡と、洗面の鏡の後ろに下地が入ってるかについて。なんか、あやふや。鏡入るって、わかっているはずだけど?

 

そして鏡が入るサイズを測る。オーダーをするのを、待っていたので。それも私が言わないと、忘れられていた。
 

「実際の鏡があれば」みたいに言われるので、「鏡の大きさは、ちょっと待ってくださいと言われてたので」と言ったけど、流された。
 

 

洗面台横の小さな棚板も、ガラスじゃなく、アクリルを入れたいと設計のNさんに言ってあったのだが、「ガラスのほうがいい」という話をされ、最後には「アクリルはそったり、割れたりしますよ。それでもよければ」と言われた。「じゃあ、ガラスで」と言うしかない。Nさんと社長の連絡が取れてないこと、多々。


   ******

 

 


そして現場を出た後で、最大の事件が。自転車に乗りながら、くにぞうが、「階段の手すりがちょっと低かった」と言う。「えー! そんなの、なんでさっき言わないの?!」と。

 

道路から、社長に緊急電話。もう現場を離れていらっしゃって、「鉛筆で印をつけておいてください」みたいな。


現場に戻って、親切な建具屋さんが協力してくださり、棒みたいなものを持たせてもらって計る。上げるのは20センチくらいかな?と言っていたが、それだとニッチにぶつかるので、ぶつからない位置だと、10センチいくかどうかという。

ショック……。ニッチにかぶるかもしれない。そうこうしているうちに、戻れないと言われていた工務店さんが戻ってこられる。

 

 

が、ニッチの問題より、手すりの裏に下地が入ってるかどうか、という問題が大きいらしく、もう他の現場に行っている大工さんに確認する、というようなことだった。




   *****


不穏な空気のまま、現場を後にして、市役所へ。表題登記とやらに必要な書類をとる。今度は建物なので、少しだけ持分がある私も関係する。




そして夕方、社長から電話があり、手すりは、10センチも上にはつけられない、せいぜい5、6センチとか?
えっ………。
下地が入ってないのだそうだ。


そして「手すりって、標準であの高さなんです」とか、「あれはちょっと高めにつけてあるんです」とか「手すりって、たぐっていくから、上を上を持つので、そんなに高くなくて大丈夫です」とか、いろいろ一方的に言われた。
 

明日また確認してもらうことにする。


くにぞうに、「せめて現場で言ってくれたら、こんな騒ぎにならなかったのに」と言ったら、反省していた。くにぞうにも、そういう教訓なのだと思う。

 

 

   ********

 

 
翌日。手すりのこと、どうなったのかと思いつつ、連絡はなし。夕方電話してみると、Nさんが「私ではわからないので、社長から電話させます」と。ちょっと口調がきつい感じ。

また社長と話すも、再三聞いた『あの高さなんですよ。高くついているんですよ。たぐっていくんで、そんなに高くなくて大丈夫ですよ」との話を繰り返すのみ。

 

「ニッチは……?」と聞くと、「ニッチはもう動かせません。え、ニッチをつぶすんですか? それは……」とイライラした口調。


 

そして「大工さんが、奥さんが高さを確認されましたよ」と言われたので、ぎょっとして、「え、確認してませんよ!」と言う。

 

後で考えたら、大工さんと現場で「ニッチだったら、このくらいかなあ」とだいたいの高さを決めたことを言われてるのだと思うが、その時手すりはまだなかったし、素人に「ニッチがここなら、手すりはここ」なんて推し量れるはずもない。


とにかく「大工さんと棟梁に、違う現場を抜けてきてもらわないといけない」と言われて、「今週は現場にオイル塗るので入れないんです。だから来週」とか、けっこう怒った口調。もう何も言う気がしなくなる。電話切って、くにぞうに報告してから、かなりの沈黙。


百歩譲って、私が階段の手すりを見てた(その時、まだついてないけど)としても、くにぞうとは背の高さが違うから、どのみち、くにぞうが、昨日手すりを握ってみなければわからないこと。「なんで、こんなに言われなきゃいけないんだ」という気になる。


もう納期が迫ってきてるから、あれで押し通したいのだろう。

今まで階段の手すりの高さを変えた人がいなかったから、思いもよらなかったのでは。だって、階段の手すりの高さの打ち合わせって、一度もしてないし(換気扇はふたりの背が高いから、高くつけたほうがいいのでは、と提案してもらっていたから、手すりの件は、完全に考え漏れだと思われる)。


 

  *****

 


こればっかりじゃない。窓だって「確認してください」と見に行ったって、もうついちゃってて、「これ以上上げられない」とか。いろいろな件を教えてください、と連絡しても、全然連絡こないことも多々。型番忘れも多々。自分たちのことはどんどん流していくのに、なんでこのことだけで、こんなに私達の過失みたいに言われないといけないんだと思って。

 

ちょっとこれは言わないと、と思って、「くにぞう電話してよ」と言うと、してくれると言う。が、社長が出て、何を言っていいのか、窓のこととかも、と言うと「窓が何かありましたか?」みたいな。くにぞうは、全然内容がわからないので、くちごもってしまい、「もう変わるよ」と私が。

 


「窓だって、見にいったらもう入っていて、高さ上げられないと言われるし、1618の風呂だって、図面が1616のままになってて、私が確認しなきゃ、あのままになってたかもしれなくて、手すりの高さだって、私、全然確認なんかしてないですよ! 今まで、ほんとはこうしてほしいこともいろいろあって、でもしょうがないと思って我慢してきたのに、こんな重要なことを変えてもらえないんですか?!」とか、これまでのことを、もう、けっこう怒りを出して、わーーーっと言う。

 

 

そうしたら、急に社長の口調が変わって、「それは、うまくないですね。一度、話を」と言って、予定を組んでもらうことになった。でも今週がダメで、来週火曜に。

 

あー。こんな気持ちで、長い時間を過ごさないといけないのか。あとで考えたら、これも、気持ちを落ち着けるためなのでは?とか思ってしまう。

M工務店さんは、こういうことは慣れているのであろう。「うまくないですね」という言い方でそう思った。そして、こちらが怒ってるとわかるやいなや、急に口調が変わって。


でも、これも必然なのだろう。こういうことに目をつぶって、もし私がのちに、何かでこの工務店の名前を出して、それで読者さんがこの会社で建て、もしこんないろんなことがあったら、(いや、施主側がチェックしないと、そんなことたくさん起こるであろうから)、巨額な、そして夢である家づくりにおいて、そんなの、ぞっとする。紹介する責任を取りきれない。
 

 

だから、もし本にしたいのなら匿名で、ということの決定ではないか。過去に読んだ建築の本も、匿名のと、会社名出しているのとあるけど、会社名出すほうは、よく出せるなあと思っていた。

 


もう怒りで、このことを延々と考えてしまい、頭の中がぐるぐる。何度もいろんなことが思い浮かぶ。

 

 

階段なんて、とても大事なところなのに、納期があるから、もう直したくないのだ。たいへんだということはわかる。でも、他のことは、全然言わなかったのに。階段下の収納庫だって、勝手に奥が閉じられてて、あ、と思ったけど、「これで大丈夫ですか」と言われて、大工さんの大変さを知ってるから、「直してください」って言えなかったし。
 

 

全然眠れずに、起き上がってホットミルクを飲む。でも、これも本のネタになるから起きたんだろう。いずれ、誰かの役に立つのかもしれない。

 

はああーーーー。でも、つらい。

 

 

 

 

[その洗面台の下部分]

 

 

 

下が、つくってもらった木の箱。その上にアイカの人工大理石が乗ってます。

 

 

 

扉開けると、こう。

中は元々持ってた無印良品の引き出しや、トレイを入れ込んで、取りやすく、戻しやすく。偶然、奥行きのサイズが合って、よかった!

こういう収納をお見せする「整理収納の自宅セミナー」も不定期で開催してますので、(この間、第一回が終了)ホームページから、詳細を見てみてください。

 

 

 

 

●ちなみに、2016年に取材にきていただいたWEB「100%LIFE」で、家の中が見れます。

(レンズの関係で、本棚とか、やや伸びて写ってるものも)

タイトル:「自然素材にこだわり抜いた本質的な暮らしの贅沢」

 

『あおきみさんち、家を買う』の中にも、家の写真あります。

 

 

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