WISH 51 | ひよこバッチの大宮さん

ひよこバッチの大宮さん

嵐の大宮さんの小説を読むのが楽しくて、私にもできるかしらと始めてみました。

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よろしくおねがいします。

斗真は旬の家に泊まりにいったから

相葉さんの店に一人で飲み行った。


客がひいて、ちょっと早いけどと

closeの看板をだしてきた相葉さんが

「大野さんは今も、和のこと待ってるの?」

と聞いてきた。


「あぁ、待ってる。和さんの夢を

俺の想いで邪魔したくない。」


「じゃあさ、明日和のこと

迎えにいってくれない?」


「迎えにって?」


「理由は始業式になったら

わかるから。まぁ、察してよ。」


「察すると…。

和さん、異動?」


「荷物を運びたいから明日、

車出してくれって頼まれたんだけど

ひどいよね、俺の予定

聞かないんだよ。俺、明日は

翔ちゃんとデートなんだ。

だから大野さん、おねがいします。」


手を合わせる相葉さんの発言に

「えっ、翔くんとデート!

二人は付き合ってるの?」


「えっ、翔ちゃんから聞いてない?

やっと、OKしてもらえたんだ。

明日は初デートなんだ。」



そんなことがあって、

今日は和さんを迎えに行く。


恋は届かない時を経験するうちに
強くなって ゆくものだね 

切ない胸さえ

教師として成長する君に、輝く君に
俺は似合いの男に

君を守れる男になれただろうか。



車を停めて、和さんに"着いたよ"と

メッセージを送って待つ。


向こうからダンボールを抱えて

走ってくる和さんが見えた。


なんで、和さんは泣いているんだろう。


荷物を足元において


和さんが俺の腕の中に飛び込んできたから抱きしめた。


「和さん、好きです。

俺と付き合ってください。」


綺麗な涙を流しながら

「ありがとう、大野さん。

ずっと待っててくれて…。

僕も大野さんが大好き。」


瞳を閉じる和さんに吸い寄せられたけど追いかけてきた人がいたから

そっと離れたら、悲しい顔になってしまった。


「ほら、お別れ言いに来てくれたのかな?」


「えっ?」



「あの…、二宮先生。これお返しするの忘れてて、追いかけてきたんですけど…。」


「あっ、ごめん。さっきそれを返してくれようとしてたんだね。」


はずかしい、僕勘違いしてた。


「これは…口実で

二宮先生、好きです。」


「ありがとう。

でもごめんね、君の気持ちには

応えられない。」


「はい、お二人のこと見てたら

わかりました。

二宮先生、ありがとうございました。お幸せに。」


先生は走って学校に戻っていった。


回りを確認して、和さんにキスをした。