「すごかったね。」
「びちょびちょ♪」
「すぐ乾くよ。」
「一緒に泳いだら気持ちよさそうだね。」
みんなが感想を話しているが
「わぁ!」「すごい!」
「斗真くんたちびしょ濡れだね。」
イルカショーの音楽、歓声で
和さんの声が聞こえないから
俺に耳元で話しかける和さんに
ドキドキして、
俺の横でキラキラした和さんの
笑顔に釘付けだったから
みんなの感想にうなずくしかできなかった。
弁当を食べて、水族館をまわった。
「僕も車で帰る…。」
さすがに疲れた斗真と旬くんは
座るとすぐに眠ってしまった。
車に揺られて、
運転してる潤に悪いなぁと
思いながら…
俺の肩に、こてんと和さんの頭が
俺も…瞼が降りてきて…
「ふふっ、見て潤。」
子どもたちに膝枕して
寄り添って眠る大野さんと和。
「リーダも和もいい顔してるね。」
後日、運動会と水族館の写真集を
もらった。その最終ページに
納められていた。