「はじめまして、
僕の名前は二宮 和也です。
1年1組のみんなが仲良くなって
お勉強がちょっとでも
好きになってもらえるよう
学校にくるのが楽しいと
言ってもらえるように
がんばりますので、
みなさんよろしくお願いします。」
黒板の前で話す
にのちゃん先生を見つめる。
またこうして会えるんだ。
「では、今日はこれで終わりです。
個別でお話がある方は
残ってください。
あいさつするよ。
さようなら。」
「さようなら。」
「さとちゃん、びっくりしたね。」
「びっくりしたな。
でもにのちゃん先生で安心した。」
「さとちゃん、小学校では
二宮先生だよ。」
数組の親子がにのちゃん先生、
あらため二宮先生と話していた。
「お待たせしました、
大野さん、斗真君。
これからもよろしくね。」
「僕たちの勝ちだね。」
「そうだね、僕たちの勝ちだね。」
「勝ち?」
教室には俺達だけになってた。
「さとちゃん、和さんとかくれんぼしてたんだよ。
見つけられなかったでしょ。
だから僕たちの勝ち。」
二宮先生と斗真が
ハイタッチしてる。
「和さん?」
「はい、僕が和さんです。」
「えー!!」
早く40歳になれ
楽しい時間をありがとうございました。