先々々週仏画でご紹介した、伐折羅大将についてご説明したいと思います。

伐折羅は薬師十二神将の内の一尊になります。

薬師十二神将とは薬師如来を守護する十二人の夜叉神のことです。

夜叉って言うのはインドの魔物ですね。元は目に見えない樹木の精霊だったようですが、だんだんおっかないイメージに変わって、仏教では鬼神として登場します。

そういえば鬼夜叉ってゲームがありましたね。


十二神将の名前は

毘羯羅(びから)大将 招杜羅(しょうとら)大将 真達羅(しんだら)大将 摩虎羅(まこら)大将 波夷羅(はいら)大将 因達羅(いんだら)大将 珊底羅(さんていら)大将 頞儞羅(あにら)大将 安底羅(あんていら)大将 迷企羅(めきら)大将 伐折羅(ばさら)大将 宮毘羅(くびら)大将

といいます。

何でみんな大将かというと彼らはみんな7000の眷属、つまりしもべを引き連れているのです。

彼らはお釈迦様から聞いた薬師如来の誓願に感動して眷属を引き連れて薬師如来の守護神となります。


十二神将は薬師如来が修行中に立てた十二の誓願に対応していて、伐折羅は 第十一願 飲食安楽 を護持しています。
つまり人々が飢えたり乾いたりせず、健全な飲食ができるよう守護してくれています。

おっかない顔してますが、飲み食い担当・・・ちょっと親近感がわく気が・・・。
まぁ、昔の人には生死にかかわる大問題ですよね。