今回も彫刻刀作りの続きです。
前回は彫刻刀の柄を真っ黒に塗ったところでしたね。ここから水ペーパーで表面を磨いて、黒いカシューを部分的に落としていきます。
そうして下の赤色を浮かび上がらせて、模様を作っていきます。


仏像彫刻修行の日々~林の中の象のように~


こんな感じです。
カシューの塗りの厚みや柄の表面凹凸、磨きの力加減で様々な模様が浮かび上がってきます。




仏像彫刻修行の日々~林の中の象のように~


さらにコンパウンドで磨いて表面をツルッツルにします。








仏像彫刻修行の日々~林の中の象のように~


最後に表面に椿油を塗って仕上げます。これはそもそも刃物の手入れ用の油なのでそのまま刃にも一緒に塗ってしまいます。
これで彫刻刀完成です。
因みにこの塗装法は「曙」と呼んでます。
長い道のりでしたが、こうして出来上がってみると……いいですねぇ~。凄く愛着が湧いてきました。
これまで以上に使ってて気合いが入ります。