仏像彫刻修行の日々~林の中の象のように~

いつの間にか桜も咲いて散り、すっかり暖かくなりましたね。

皆さんお元気ですか。


今回は仏足の製作レポートの2回目になります。

前回は材料を木取りするところまでご紹介しました。



仏像彫刻修行の日々~林の中の象のように~

こんなかんじでしたね。

ここまでは正面図側面図にしたがって直線的に削るだけでした。

しかしここからは斜めの面を取っていきます。

木彫では立体を面で捉えていきます。

最初は大きな面から作っていって徐々に形を追い込んでいくのです。


まず足の甲に基準となる面を作ります。

まず足の甲に中心線を引き、少し親指側にずらした長方形の面を甲の一番高いところとして基準にします。

そして、その面のとなり親指側に2面、小指側に2面面をつくります。



仏像彫刻修行の日々~林の中の象のように~-bs09

こんなかんじになります。
ここからさらに、自然な形になるように面を整えていきます。



仏像彫刻修行の日々~林の中の象のように~-bs10
だいたいここまでが荒彫りと言う段階になります。

実はこの段階が一番難しいというか、重要なところになります。

ここできちんと面をとれないと、この先の段階もうまくいかないんです。

詳しい話はまた後日、とりあえず今日はここまでということで・・・。

続きはまた次回。

お付き合いありがとうございました。


仏像彫刻修行の日々~林の中の象のように~

仏像彫刻修行の日々~林の中の象のように~