今回は仏画(2)の記事で紹介した如意輪観音について解説しようと思います。
如意輪観音さまはインドの言葉サンスクリット語ででチンターマニチャクラ(Chintamanicakra)と言います。

意味は、チンターは願望、マニは宝珠でチンターマニで仏さまの持物の一つ如意宝珠のことです。
なんでも願いを叶えてくれる宝珠です。ドラ○ンボールと違って七つ集めなくてもいいんです。
チャクラは、輪っかという意味で、これも持物の一つの法輪のことです。
チャクラムじゃないの?って思ったあなた、そうとうな武器オタクですね。チャクラムはチャクラが文法変化しただけで同じ言葉です。チャクラムは古代インドの輪っか状の武器ですが、衆生の煩悩を打ち砕く仏法の象徴とされたのです。
ちなみにヨガのチャクラも、その形から名付けられていて同じ語です。

如意宝珠・法輪観音、略して如意輪観音です。

如意宝珠の悟りの境地にいて、仏法をもって六道のあらゆる衆生を救うと言われています。

また六観音の一尊にも数えられています。
六観音信仰では六道それぞれに担当の観音さまがいますが、如意輪観音は天部の救済を担当しています。
なので、来世で天界に生まれ変わる予定の方はよくお祈りしておくといいんじゃないでしょうか。