日本中が未曾有の自体となっていますが、皆さんご無事でしょうか。
ニュースで被災地の映像などが映されると、あまりのことに言葉を失います。
東京も停電に品薄と、まだまだ混乱は続きそうです。
犠牲者の方の御冥福と、被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
さて、彫刻とは関係ない記事が続きましたが、彫刻刀の製作レポートの続きです。
前回は刃を砥いで使えるようにしたわけですが、柄のほうがまだ製作途中でした。
彫刻刀(1)で形を整えたところまで書きましたが、その後は仕上げ鉋といって、薄皮一枚はがす様に鉋(かんな)をかけて表面を整えます。
さらに紙やすりでみがいて仕上げた状態がこちら。
近くで見るとこんなかんじ。
つるつるになりました。
これでもう使うことはできます。
実際しばらくこの状態でつかっていたのですが、どうせなら道具はかっこいい方がいいですよね。なんで、色付けをしていきます。
いや他にも理由はあるのでしょうが、まぁ一つの伝統というやつですね。
ちなみに欄間の職人は、柄に塗装してない彫刻刀を使ってます。
それでは、いよいよ柄に色付けをしていきます。
使うのはカシューです。
そう、あのカシューナッツのカシューです。
カシューから取れるオイルを主成分とする代用漆です。
昔はきっと漆だったんでしょうね。
まず紅溜という色を塗っていきます。
ペタペタ・・・っと。
発泡スチロールに刺して一晩乾かします。
乾きました。
おお・・・、なんかそれらしくなったような・・・。
でも実はまだまだ途中なんです。
続きは次回ということで、それではまた。