「我が家のGW散策 第二弾・丸の内仲通り」で、昼食を戴こうと

   「東京會舘」に伺ってみましたが・・・・・。

   「正面玄関の花飾り」

 

 

   「えっ、今日は館内全てのレストランが予約で一杯なの! 残念」

 

   「地下の飲食街」で 何処か営業していないかなぁ、と「国際ビル

   ヂング」に行ってみたが・・・やはり駄目ですか。

   「仲通側 エントランス」に回ってみたら「あれ、何だろう、この

   木組みは?」

 

   「山と木と東京 TOKYO WOODTOWN 2040」の 第四会場で

   「貫構造の可能性」がテーマだそうです。

 

 

   これらの「木組み」の足元に在る「KYO PALLET」は、これまで

   林内に放置されていた「小径木・枝・樹皮・葉」などの「未利用

   間伐材」を利用した「国内初の輸送用パレット」だそうです。

   「京都府森林組合連合会・京都モデルフォレスト協会」等と連携

   して間伐材を確保し、製造・販売を通して持続可能なリサイクル   

   システムを確立して、荒廃した森林の再生を目指している。

   すべて燻蒸処理不要で、輸出用に開発された使い切りの片面パレ

   ット・ハンドリフト対応タイプ・両面パレットがあるそうです。

   耐荷重は 静止動作時2t(最大2.5tまで引き上げ可能)で、

   動荷重1t(これは、最大2tまで引き上げ可能)、-30℃~

   180℃の耐熱性があり、現在主流である「樹脂製パレット」に

   比べ、ライフサイクルでの「二酸化炭素排出量」を45%削減し、

   製造業や倉庫業・運輸業など幅広い市場での使用を可能とした。

   「大阪・関西万博」では「KYO PALLET」と同様の未利用間伐材   

   を活用した「ベンチ:2000脚」を会場に設置する事が決まっ

   ている・・・とか。

 

 

   「清水寺 本堂」

   1633年に再建された「清水寺 本堂」、本堂の前面に張り出す

   ように広がる 床面積:約200㎡、166枚の檜板で構成される

   舞台。 崖下の礎石からの高さは 約13mで、せり出した舞台を

   支える六列の柱は平面十六角形で、外周2m(直径 700mm程

   度)に及ぶものもあって、貫は 柱を貫通し、接合部は楔によって

   締め付けられています。 また地震などの 水平力に対しては、回

   転変形により、柱によって 貫がめり込まされ抵抗します。 部材

   の経年変化などによる「痩せ」は、楔を締め直す事で 元の性能を

   回復する事が出来ます。 木材の繊維直交方向の変形は 靭性・ね

   ばり強さが高く 木材の性能を十分に生かす事が出来ますが、柔ら

   かい為に 大断面の部材で大きく変形する事によって初めてその機

   能を十分に発揮させる事が出来ます、と記されていますが・・・?

 

 

   「大阪・関西万博リング」

   都市木造の街並みのプロトタイプ。 420mm角の柱・210×

   420mmの貫で構成される「格子状の 空間」は スパン3600

   mmの平面モジュール。 部材断面が標準化されれば、さまざまな

   技術者によって、接合方法の提案がされる事になります。 リング

   自体は大屋根ですが、各貫レベルに床を構成して階段・エレベータ

   ・外壁を設置すれば、低い側の高さ12mであれば三階建、高い側

   の高さ20mであれば五階建のビル構造になります。 リングの下

   は、構造躯体の仮想空間でもあります。 三階建・五階建となると

   地震に対する変形性能を高める必要があり、金物での補強が必要に

   なります。 伝統的に用いられる貫が、木材の繊維直交方向のめり

   込みを利用しているのに対して、貫のめり込みを補強する事で木材

   の繊維方向の面圧を利用する事になります。 都市木造では貫構造

   だけでなく、耐震壁と組み合わせれば 更に耐震性は高まります。

   円周状に並ぶユニットは直交グリットの為、直線状に並べれば都市

   木造の街並みにリユースも可能です、と記されていますが・・・ん、   

   良く解らない。

 

 

   「木遣り台」

   七年に一度 八ヶ岳山麓の巨木を伐採し、山里の神社の境内に立て

   起こして祀る「御柱祭」が継承されてきた「諏訪地方」に於いて、

   貫構法の家屋が 現在も集落景観の基調となっている「乙事集落」

   の「御柱祭」に着目し、御柱の曳き子を鼓舞する「木遣り唄」を

   唄うための舞台「木遣り台」の実物大模型です。 「木遣り台」

   は、地域で採れた木材をなるべくそのままの丸太の形で、地域で

   使い続ける事を念頭に置いています。 製材されていない丸太は

   多彩な径やクセを持つため、それらを 貫きながら繋ぐ「貫構法」

   を採用しました。 また「貫」を押さえる「楔」を緩める事で、

   接合部を容易に取り外す事も出来ます。 御柱祭後の解体・再組

   立や組換えを可能とし、様々な場面に合わせて姿を可変できる、

   地域の人々に使われ続ける為に適した構法でもあります。 20

   22年の「乙事集落」の「御柱祭」では、実際に形の異なる三つ

   の「木遣り台」が導入され、現在も同じ町内で場所や形を少しず

   つ変えながら使われ続けています・・・・との事ですが、やはり

   解り難いなあ。

 

 

   「旧農林中央金庫本店・有楽町ビル」

   昭和8年(1933)竣工

   設計「渡辺仁建築工務所」、構造設計「内田祥三」、施工「清水組」

   同一街区内「第一生命館」と共に「連合国軍事最高司令官総司令部」

   に接収され、平成元年(1989)に「DNタワー21」(第一・

   農林)建設 再開発の為に取り壊しとなったが、「保存試行」の結果

   「DNタワー21」の東側壁面に、異なる位置と 異なるデザインで

   再現が行われています。