今年最後の落語を聞きに行く。
その前に、『姫』のお供をして「京王プラザホテル」で開催の「伊勢丹特選セール」へ立ち寄る。
「伊勢丹」は店員教育が行き届いて好印象
池田勇太君同様の「たっぷりタックスラックス」購入(大幅な丈詰めを依頼)。
新宿末広亭に着くと、「当日券」を求める長蛇の列
扇遊さんに頼んで「指定券」を買っておいて良かった
この会は、本来は「扇遊・正朝」で有ったが、諸般の事情と云うか「正朝さん」の一身上の都合と云うか
ともかく急に「正朝」から「正蔵」に変更になった。
扇遊師匠が「正蔵さん」に電話で「全ての事は手配済み、了解済みだから代演に来て」と依頼したそうで、
「正蔵さん」が末広亭の席亭さんに「12月29日代演です宜しく」と挨拶すると、「なに?あ、そうなの」
「まあ、同じ『正』の字だから良いか」と云った具合の「万事手配了解済み」であったようです。
扇遊師匠は、喜多八さん・鯉昇さんと、「睦会」落語会を開いているが、正蔵さんも参加していたようで、
その当時の「酒飲み話」を正蔵さんは、「喜多八兄さんは、彫りの深い顔立ちのイタリアのホームレスのようで、
鯉昇兄さんは、水木シゲルの妖怪の世界そのもので、扇遊兄さんは、高座では見せない困った酔い具合で、
直ぐ裸になりラッキョウを展示する」と紹介。
これを受けて扇遊師匠は「草彅君は偉い。酒を飲んで裸になるのは当たり前の事だが、着ていた物を
畳むなんぞ、なかなか出来るもは無い、偉い」
また、正蔵さんは「代演は、寄席の入りが気になる。自分の所為で少なかったらどうしようと心配でした」
「来て見たら、満員で良かった・・・・・でも、ここ末広亭は消防法の治外法権、危ないですよ。
二階も満席ですが、高座から見ると撓んでいます。壊れないかと心配です」
開口一番は、扇辰さんの弟子で前座「入船亭 辰じん」の「道具屋」
正朝さんの弟子、二つ目「春風亭 正太郎」の「野ざらし」(本来は、今日正朝師匠が演じる筈であった噺)
入船亭扇遊が「弥次郎」(法螺吹き男が北海道の極寒を語る・・・火事も掛けた水で凍る)
林家正蔵は「蜆売り」(鼠小僧次郎吉は出てこない・・・色々なパターンが有るようです)
お中入り後、
三遊亭小円歌嬢が俗曲(都都逸・新内から「志ん朝他」の出囃子弾き分け・楽屋噺で高齢者師匠連の実態)
林家正蔵が「蔵丁稚」(歌舞伎忠臣蔵四段目から、歌舞伎好きの丁稚が叱られて入れられた蔵中で大騒動)
トリは入船亭扇遊の「木乃伊とり」(吉原に居続けの若旦那を迎えに、番頭・頭が伺うが、皆帰らない、
飯炊きの清蔵を送るが、吉原が気に入り、今度は清蔵が帰らない)
「笑門来福」・・・笑顔で新年を迎えたいと思います 。