昨日2月13日は、朝から関東地方は物凄い北風と寒さとに見舞われ、あちこちで事故や気象災害が発生し、大変な1日でした。

そのような中、僕は奥さんを連れて2月デート(バレンタイン・デート)に行ってきました。

最初は、足利市の「アシコタウンあしかが」というアウトレットモールのシネコンで【戦場にかける橋4k】からです。
開演が、早朝8時50分なため、早起きしてクルマで現地入りしました。
入場した第8ホールは300席は超えるかなり広めな空間で、久々に目にした超ワイド画面。
にも関わらず、観客は僕ら2人きり!
なんという、ラックネス。神様に感謝です。

コロンビア映画のオープニングは、お約束の女神様マーク。
そしてタイトルロールに、【CINEMASCOPE】のクレディット。うれしさ余って、涙がチョチョ切れです!

1957年製作のアメリカ映画で、アカデミー賞を幾つも獲得しただけあり、ものすごく重厚かつ壮麗な作品です。
シネスコのワイド画面と、テクニカラーの抜群の発色、抑え気味に流される音楽、口笛だけでの「クワイ河マーチ」を効果的に挿入(たった2シーン)。
そして、出演者の好演、戦争をテーマにヒューマニズムとアクションとドキュメンタリーと自然のパースペクティブ、それを支える脚本と演出、撮影。
シネスコ&テクニカラーという最高に複雑かつ重たい撮影機材をあんな危険な場所にまで持ち上げ、またどれだけの現場スタッフの手を経て作られたのか実物木橋をこしらえ、正真正銘の機関車を走らせ、惜しげもなく爆破、落下させる。
それに先立ち、橋梁爆破工作隊が艱難辛苦の山越えをして、遂に遥か断崖の下方に姿を見せるクワイ河の全容を捉えたシーンの素晴らしさ。どこの秘境を使ってロケーションしたかは知りませんが、もう、その絵作りは空前絶後のスケールで、肝を抜かれまくります🙇
それもこれも、繁栄を謳歌するこの時代のアメリカを象徴した強大資本投下の成果でしょう。
【戦場にかける橋】は、圧倒的なアメリカ映画産業の実力を体感できる典型的な映画なのです!
捕虜となっても毅然と振る舞うイギリス陸軍大佐(アレック・ギネス)。灼熱下の営倉拷問にも決して屈しない、気骨とプライドの塊のような老指揮官。
もう鼻の奥がツーンって来ちゃうくらいカッコイイ〜っ!、て存在感🪖🇬🇧。
もう一人の主役であるアメリカ海軍中佐(ウィリアム・ホールデン)を完全に食っちゃってます。
もちろんホールデンも素敵。ホールデンの命懸けの脱出成功と、その直後に司令部命令で爆破工作隊要員として泣く泣く現場復帰させられるエピソードは、アクション・エンタメのもはや常道。
また、同じ連合軍の英語圏内であるイギリス軍人とアメリカ軍人とのコミュニケーション・ギャップも、その後の戦争映画(→荒鷲の要塞、ナバロンの要塞、大脱走...ets)や007シリーズ(→英国諜報員ボンドvs米CIA捜査官フェリックスの友情と確執)に継承されている良いお手本です。
…………にしても、にしても、やはりアレック・ギネス氏の花形檜舞台✨✨️✨️✨️✨️

対する日本陸軍捕虜収容所の所長・斎藤大佐(早川雪洲)。イギリス大佐の根性の座った巧みな智略により、鉄道木橋建設プロジェクト推進過程で次第に主導権を奪われていく悲哀を重厚に熱演。
高級軍人の背負うヤセ我慢の陰を宿して、憎み切れない悪役でした。(→大佐がひとり悔し泣きする僅かなシーンをお見逃しなく😿)
僕は、三船敏郎や山村聰らが演じた旧日本軍の指揮官より、数段も早川雪洲氏のこの斎藤大佐が好きです。あの鋼鉄の面の皮と紙一重のナイーブさを、現代の役者で一体どなたが早川氏に敵う演技ができますことか。
副官(ヘンリー大川)も板についたナンバー2振りが自然体でうれしかったなぁ。
ヘンリー氏は、僕の住む埼玉県(草加市)出身のバリバリ日本男児です。
東宝のSF特撮映画なんかにちょくちょく出演してますよね。(大川平八郎の本名で)
巷間囁かれる「国辱映画」の印象もほとんど感じられず、製作者のフェアな視線が優しく伝わります。イイなぁ〜………こんな映画がリアルタイムで観ることができた僕らの親の世代は。


ネタバレになりますが、クライマックスがこのシーン。このシーンの後、落橋した川面に竣工記念板が虚しく流れていきます。
そして、エンドクレディットが短めに流れて終わります。
主要な登場人物たちのほとんどが、悲惨な死を迎えます。唯一「無傷」で生き残されたのは…………?

未見の方は、出来たらこの機会にDVD等でなく劇場の本物のワイドスクリーンでご覧なることを強くオススメします!
そして、感動をこのamebloで多くのブロガーにレポートしてあげてください😊
✦画像は【戦場にかける橋】(コロンビア)から一部転載させて頂いております。

さて、3時間の超ロング映画を堪能した後は、奥さんのリクエストで、足利市内にある、「伊勢神社」へのご参拝。
希望成就のご利益あり、との評判で、奥さんは色んなお願いをしてました🙏
僕はひたすら無心。そして、感謝の一念。コレだけです。
その後、あまりに寒いので急遽予定を変更。
佐野ラーメンをパスし、一路東北自動車道を北上し、那須湯本温泉♨️に向かうことにしました。

矢板インターで降り、一般県道で那須に向かう途中から、雪雲らしき濃厚な雲が低く垂れ込め出して、風花が舞ってきました。
那須湯本温泉街は標高800メートル以上に位置するため、ご覧の写真のように道路も家々の屋根も雪に覆われていました。午後3時時点で、氷点下2度!
風速20メートル近い強風が吹いているので、体感的には氷点下10度くらいの感覚(泣)。

地元の隠れた温泉宿・雲海閣(うんかいかく)で日帰り湯に1時間浸ります。
ここは、半ば僕の常連宿。
昔、「美人過ぎる温泉♨️評論家」としてこの界隈を賑わせてくれた山田べにこ嬢のBS番組で知りました。今、1年を通じて那須連山の登山の帰りは、常に混雑している「鹿の湯」を避けて、ここに立ち寄ります。
湯の華の硫黄臭がどこかとても懐かしい記憶を刺激してきます。
今日は豪雪のせいでか、少しぬるめの湯温でしたが、ここも僕ら以外に訪れているお客もなくて、貸し切り状態でノンビリできました。
もしかして、伊勢神社様のご利益かも?!
それとも、コロンビア映画の女神様!?

表に出て、来た時より一層寒さが増していたので、暗くなる前に帰途に就くことにしました。
夜は、奥さんの実家 ・栃木市岩舟町に泊まリました。
バレンタインデイの1日前でしたが、今年のデートは結構ボリューミーで充実したものになりました。
奥さん、ありがとう。
来月は、どこに行こうかね………

読んで頂いた皆様、大変ありがとうございました。😊
今後とも、よろしくご贔屓くださいませ😊

………ところで山田べにこサン♨️は一体どこに消えてしまったんだろうか?