ご無沙汰しちゃってます、ごめんなさい。
能学塾の準備などで忙しくて、更新が滞ってしまって申し訳ないです。
書く事が沢山あるのですが、まずは先日お話しした「虎屋さんのワークショップ」についてです。
過去の記事はこちらhttp://ameblo.jp/aoki-nohactor-blog/entry-10024624910.html
2月13日
梅も満開となり、一歩一歩と春へ近づく、気持ちの良い日。
夕方5時半から赤坂の虎屋さん本社ビル4階の広間(会議室)で虎屋さん主催のワークショップがありました。
僕は能装束や舞台設営に必要な物を運びに下北沢の梅若万佐晴先生のお宅へ昼頃お邪魔いたしました。今回は万佐晴先生が所有している仮設舞台用の4本の柱、橋掛かりの欄干、そして五色の揚げ幕を使い少しでも能楽堂に近い雰囲気を会議室に作り出そうと言う事でした。
荷物を車に積み込み終わると、早速虎屋さん本社ビルへ向かいました。
到着後、早速仮設舞台作りを始めました。だいたい、1時間弱で会議室が能舞台の雰囲気に近づいてきました。後で一緒に出演した梅若泰志さんと「五色の幕を吊すだけで随分雰囲気が良くなりましたよねぇ~」と話しました。
その舞台の写真は…あっ!Σ(・ω・;|||
撮り忘れた!!残念、もし今度同じような催しのお話しを頂いたら絶対に撮影させてもらお~っと☆
さてさて、ワークショップが定刻通りにスタートしまして、まずは出演者の紹介がありました。
メンバー
シテ方 梅若万佐晴・長谷川晴彦・梅若 泰志・青木 健一
囃子方 内田 輝幸・坂田 正博・成田 寛人
最初に能とは?と言う事で長谷川さんがお話ししました。自分も講座をやるようになってから、人が話すのをよく見て、良い点を盗むようになったんですが、さすがに長谷川さんは話し慣れていて、いい勉強になりました。
続いて、万佐晴先生が能舞台の構造についてお話しになり、その後に能「高砂」の謡の一部をお客さんと一緒に謡う体験コーナーがありました。お客さんは初めての事ながら大きな声で謡を謡い、普段出来ない経験を楽しまれたようです。
自分はその体験コーナーの前に控え室で能面を面袋から出す作業をしていました。次のコーナーは能面を実際に手にとって頂き能面を顔に付ける事によって、視界の狭さを実感してもらうものでした。能面の視界の狭さに皆さん驚かれていました。
続いて、お囃子方による楽器説明があり、続いて能装束の着付けをお客さんの目の前でしました。普段は楽屋でするこの作業を人前でやるのはワークショップならではの事で、最近のワークショップの主流になりつつあると思います。今回は万佐晴先生が着付けのモデルとなり、その後の舞いを装束や能面を付けて舞われると言った流れでした。
着付けも終わり、最後に能「熊野」のクライマックス部分を万佐晴先生が舞われました。そして一番最後にこの様なお菓子がお客さんに振る舞われました。
桃色の所は桜、黄色いのが短冊です。これは能「熊野」にちなんだお菓子なのです。能「熊野」の舞台となる季節は春、短冊は欠かす事の出来ない「キーアイテム」なのです。この様に能を題材にしたお菓子は意外と多いそうです。
今回のワークショップで御来場いただいた方に少しでも能を身近に感じていただけたのではないかと思いました。
和菓子も能も日本を代表する「文化」ですから、お互いに通じ合えるものがあるかも知れませんね~。
о(ж>▽<)y ☆
PS お土産をいただいたんですが、やっぱり虎屋さんのお菓子でして…僕は虎屋さんのお菓子は大好きなので、美味しく食べさせていただきました~(≧▽≦)
虎屋さん、万歳!!