はじめまして!能役者をしております、青木健一と申します。
梅若研能会所属の観世流シテ方です。ブログ初回の今回は自分のブログに対する想いを記してみました。少し回りくどくて稚拙な文章ですが、最後まで読んで頂けたらば嬉しいです。
本来、役者は舞台で自己表現をするものだと僕は考えています。(能の先人の方々がそうであったように)
しかし、僕はこの様にも考えています。能はその時代、その時代ごとに「生きた能」として伝承されてきました。それは当時の社会、観客のニーズや環境に適合し、上手く融合してきたからのではないか・・・と。
もし現在、能をご覧になっている皆様が能役者の内に秘めた想いに興味をお持ちになり、もっと知りたいと思った時に、能役者は舞台上での自己表現以外にも情報発信を行っても良いのではないか?と最近思うようになりました。
今日のネットワーク通信は情報の受発信の最も身近にあるものではないでしょうか?単語を入力し情報を引き出したり、地球の裏側の人とリアルタイム通信で会話が出来たりするネットワーク通信は情報と人、人と人を繋げるのに大きく貢献しています。その中で日記(ブログ)という環境も人と人とを繋げる一つのきっかけになる可能性を持っていると思います。
先日高校の同窓会が卒業以来5年ぶりにありました。そこで僕も近況報告をしたわけですが、僕のする能の話は珍しいのか友達も真剣に聞いてくれていました。そして「能にも興味があるけど、きっかけがねぇ~」という声をよく聞きました。そういった「興味はあるが第一歩が踏み出せない」方々にきっかけを提供するのも能役者の仕事ではないでしょうか?そのきっかけを提供する手段の一つがブログであると僕は思っています。
能役者、青木健一のブログをご覧になって頂き、一人でも多くの方に日本の伝統芸能である能に興味を持って頂く事が出来たらば幸いに思います。
青木健一