アーティスト: サザンオールスターズ, 桑田佳祐, トミー・スナイダー, 関口和之, 島健
タイトル: この青い空、みどり~BLUE IN GREEN~

 ドラマの主題歌として使われたことよりも、「音楽寅さん」のエンディングで使われたイメージの方が強いですね。ある知人がこのシングルの発売当初「『TSUNAMI』とか『HOTEL PACIFIC』より、サザンと自分たちの距離が近い気がする。」って言ってたけど、的を射てる気がするね。私もステージの遠くの方で歌ってるサザンを聴いているのと、すぐ隣りで歌ってもらってる、ぐらいの違いを感じましたよ。
 この曲って若き日を懐かしんで歌ってるという以上に、もっと壮大なテーマがあると思うんですよ。環境問題とか「自然を大切に」みたいな・・・。一個人として等身大の自分からそういう大きな問題に対峙しようとすると、どうしても身近なところからアプローチするかたちになっちゃうっていう。「昔はもっと緑がたくさんあったのに」みたいなね。

 で、カップリングの「チャイナムーンとビーフン娘」は、ハラ坊の台詞がいいのよ。作詞・関口和之、作曲・原由子なのね。逆かと思った。

 茅ヶ崎ライブ音源の「心を込めて花束を」は、もういいでしょ、って感じだけど、2000年の「茅ヶ崎ライブ・イヤー」最後のシングルということで、許そう。でも限定のアナログ盤だけ「いなせなロコモーション」入れるのはやめようよ・・・。



アーティスト: サザンオールスターズ, 桑田佳祐
タイトル: HOTEL PACIFIC

 「茅ヶ崎ライブ」を盛り上げるために作られたような曲です。ラジオで桑田氏が「ド歌謡曲」といっていた通り、ちょっとGSっぽくもあり、昔日栄華を極めた今は無きレジャー施設に対する彼なりの愛着を、哀愁を織り交ぜて切々と歌います(笑)。湿気が多く暑苦しい夏の日に聴くのが乙です。「茅ヶ崎ライブ」を観に行った日は涼しくて、なんだかなあ・・・という感じでしたけどね。
 カップリングはメドレーとなっていますが、前半の「歯から血出た~」が「虫歯のブルース」で、アップテンポに変わるところからが「インディアン狂想曲」ということでしょうか。これで1曲ということで「MEDLEY」ではないと思いますが・・・。


アーティスト: サザンオールスターズ, 桑田佳祐
タイトル: TSUNAMI

 9万枚の次が290万枚というモンスターヒット・シングルになりましたが、そのカップリングまで聴いている人は果たして何人いるのでしょう。お経で始まる斬新なイントロ、「木魚」をパーカッションとして使うなどの「日本」の要素をふんだんに盛り込んだ「純和製サイケデリック・ロック」とも言える傑作だと思うのですが。鎌倉の名所が歌詞にたくさん出てきます。実際に歌詞にも登場する「薪能(たきぎのう)」を見てインスピレーションを得たと聞いていますが、これをやって許される(少なからず聴き手に納得させることができ、ある程度売れてる)バンドはサザン(桑田佳祐)ぐらいでしょう。
 アルバム「さくら」に収録されていてもおかしくない作品だと思うのですが、この曲を聴くにつけ、「TSUNAMI」の軽さが許せなくなるのです。「TSUNAMI」があれだけ売れても自分の中で「No.1」にならない理由は、この曲のような「桑田佳祐が、"その瞬間"本当に聴いてほしい曲」に正当な評価が下されないもどかしさにあるような気がします。
 売れる曲が必ずしも「名曲」とは限らないのは重々承知ですが、音楽的に優れた曲もまた必ずしも「名曲」としては語られないことがある、ということを痛切に感じるのがこのシングルの組み合わせなのです。