週刊文春と立花孝志氏の民事裁判

文春記事「ひとり放送局」株式を巡り詐欺行為の疑い」他は名誉毀損か?

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2021年9月22日

高裁に控訴するも「控訴棄却」

令和3年ネ1126 高裁第17民事部

http://blog.livedoor.jp/advantagehigai/archives/66166567.html

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・地裁 令和元年ワ28807 民事48部
・高裁 令和3年ネ1126
いずれも「原告の請求を棄却」

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https://news.livedoor.com/article/detail/16954185/

https://withktsy.com/archives/1534

 

続編

2019年8月29日号の特集「月収3000万円、母も驚いた新恋人、病いを公言 立花孝志 カネと女と躁鬱」について

https://news.nicovideo.jp/watch/nw5827745

 

一部拡大

 

$地裁判決文

(趣旨)


★争点に対する判断

(1)事実を摘示するものか、あるいは意見論評ないし論評の表明か。それに社会的評価はあるか
 ・事実を摘示するもの
 ・意見論評ないし論評の表明
 (詐欺罪(刑法246条)の構成要件に該当するという法的見解を表明するもの)
 ・社会的評価が低下した

(2)違法性阻却事由が認められるか
 ★公共性及び公益目的
  ・国会議員が犯罪行為をした可能性がある旨を周知
  ・その国会議員としての適格性を判断する資料とすること
 公共性及び公益目的があった
★基礎とした事実についてその重要部分は真実
★犯罪(詐欺行為)が生じたという事実
 ・公共性の高い情報である
 ・当時公人である
 ・公共性及び公益目的が否定されるものではない

(3)重要部分は真実か
☆一般の読者の普通の注意と読み方
 「被告主張前提事実1」 
 ・株主募集として金を集めた
 ・株券という記載のある券面を交付した
 ・ところが増資の手続きはしていない
 ・株主総会は開催されていない
 ・配当金を支払った事実がない
 

☆証拠および弁論の全趣旨から
 ・平成24年9月7日の設立当初より、1口千円で募集をし、株券と題する券面を交付した
 ・令和元年11月15日時点まで増資手続きをしなかった。
 (この間7年間)
 ・同日資本金を150万から1,746万300円に増資した
 ・記事記載(ネット掲載令和元年8月20日:週刊誌掲載令和元年8月29日号販売同月21日)時点では総会未開催・未配当は事実。
 「被告主張前提事実1」はいずれも事実
従って重要部分は真実
 

★短期借入金とした主張について
 ・(分かりにくいので、先に簡単に言えば「未手続き・未開催・未配当の事実を崩す程のことではない」ということです。短期借入金は単なる会計処理ですからね)
 ・一般の読者の普通の注意と読み方からすれば、短期借入金が暗示だろうと明示だろうと関係なく「被告主張前提事実1」となる
 ・同じく、資金の使途として貸付金を問題としている訳ではない。(つまり、論点から外れている)

(4)意見論評としての域を逸脱しているか否か
 ・株主の募集として出資者から資金を集めたにもかかわらず7年間という長期にわたり増資がされていないという事実に基づいている
 ・原告の行為が詐欺行為に当たりうるとの意見ないし論評を表明
 ・当時公人であった
 ・特に不相当な言辞がされていない
 ・社会通念をこえず、人身攻撃に及ぶものであるとまではいえない
 意見論評としての域を逸脱していない
 ・本件各記事の前提とする事実の重要部分は真実である

(5)違法性は阻却される

 

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判決文の解説についてはこちら!

1:56~

https://www.youtube.com/watch?v=m2h1dMZoo1A

 


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以下 個人メモ

あくまでも、個人的メモ

個人収集した情報なので、実際の証拠とは異なります

 

【理由】

□この判決に関するメディア記事は今現在確認されていない。

 

【メモ本文】

□2021年3月9日週刊文春に対する名誉毀損の訴えはすべて棄却され、裁判費用は原告の負担と東京地裁が判決。

 立花氏はただちに控訴。立花氏(原告)側弁護士は唐澤貴洋弁護士、週刊文春(被告)側弁護士は喜田村洋一弁護士。

 

□最重要ポイントは記事中の「ひとり放送局」株式を巡り詐欺行為の疑い」は名誉毀損にあたるかどうかで、上述の通り棄却され、立花氏自身の解釈として『「詐欺のような行為」と言う表現は名誉毀損には当たらず、それは真実』と発言。

 

□時系列で追ってみる。

 

■2012(H24年9月7日)

設立当初より、1口千円で募集をし、株券と題する券面を交付した

(募集経緯については下記)

 

■2018(H30)年2月16日

 株式完売、5千万円

https://www.tachibanat.com/%e6%a0%aa%e5%ae%8c%e5%a3%b2%e3%83%bb%e6%a0%aa%e4%b8%bb%e5%8b%9f%e9%9b%86%e3%81%ae%e3%81%8a%e7%9f%a5%e3%82%89%e3%81%9b

(なお、動画写真は拾い物)

 

■2019(R1)年8月20日(この間7年

週刊文春「<N国>立花孝志 カネと女と躁鬱」内にて

『N国党の立花孝志氏の「ひとり放送局」株式を巡り詐欺行為の疑い』として

かねてより様々な意見が産出していたものを暴露

https://news.livedoor.com/article/detail/16954185/

https://withktsy.com/archives/1534

 

■2019(R1)年10月24日

・やっと募集通知

・瑕疵があった為、それまでは「預かり金」と「借り入れ金」

 

■2019(R1)年10月25日

・名誉毀損で告訴

https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/201910250000563.html

 

(ここまで、名誉毀損として訴える為に辻褄あわせを行った、と考えるのは不自然な事ではない。)

 

■2019(R1)年11月14日

・割当通知

 

■2019(R1)年11月15日

・登記完了

(?がつくが触れないでおく)

(謄本は当時のもの)

 

ここまでに、株主配当・株主総会は一度もない。

 

■2020年(R2)年5月21日

・初めての株主総会

 「増資はしたくなかった」と聞えました。 なぜなら、「借り入れの方が都合いい」から (個人の感想です)。

 なぜなら「XXしないといけなくなかった、でも・・・」は裏があると勘ぐりやすい言い回しだからです。

 

また、この時、お金に関して「会社と党と個人というのは一体」という名言を残す

国税庁におかれましては、是非税務調査をして頂きたいところです。

おまけ、この時「「会社から7000万円の借入金がある」とお話されましたが、何に使ったのでしょうか?選挙に使ったのなら正しい処理をしてくださいね。

 

・配当なし

(2018年の説明では助成金を原資に配当を行うと説明)

 

(配当しないことの言い訳に聞えました)

 

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■2021(R3)年3月9日

・一審東京地裁 敗訴・棄却

訴えはすべて棄却され、裁判費用は原告の負担

 

□2019(R1)年度分「収支報告書」より

■2021年(R3)年5月12日

配当なし

 

■2021(R3)年9月22日

・二審東京高裁 敗訴・棄却

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□何が問題だったのか。

・この民事裁判では「短期借入金」だと主張する内容は、資金の使途として貸付金を問題としている訳ではない。(つまり、論点から外れている)とされたので、直接的には追求されていないが、自ら主張している点には着目すべきですね。もし、金融事件となった場合、自ら裁判所に証拠を提出してしまったことになる

 

・実際には司直の手が入るべきと考えるが、

一般論としては出資法違反・金融商品取引法違反のことが多く言われていた

・また党との金銭的流れから、政治資金規正法(政党助成金・収支報告書)について疑念を持つ人もいる

など

□影響

・当然、この判決は党の財政状況に大きな影響を与えたと考えるべき。

・「誰にも迷惑かからなかった」のは熱狂的な支持者だったからだと思う。

 証券取引において一般公募の際、このような取引だったら、大騒ぎになり信用度を落とすことになる

 

・同時に上杉幹事長が辞職した。辞職はFLASH記事によるものと、立花氏が「籠池家と繋がりがある」と断言したことによるものだが、

上杉氏のもつ人脈・政界への窓口・メディア力などを考えると、同じように信用度に大きな影響を与えると考えるが自然。

 

ひとり放送局株主募集の経緯
2021/5/12 
【PART1】立花孝志ひとり放送局株式会社定時株主総会
https://www.youtube.com/watch?v=_jXo6VCPhuw
25:37
撃退シ-ルを作る前にひとり放送局の株券を作って、撃退シ-ルと同じ効果。というか、株券から始めた。だから。一株千円で株主になってもらったら、株券を送って、集金人が来たら、その株券を見せてもらって、それでも集金人が帰らなければ、その株券に書いてある携帯番号に電話くださいからスタ-トした。通常の会社の株みたいな感じでスタートしていなくてですね、当時5万とか10万とか何十万円っていう視聴料ですね、お金を寄付したいっていう方もたくさんいらっしゃったんで、いやいやもうそんなお金をたくさんもらうのも、こっちも申し訳ないから、紙くずになるかもしれないけども、株券という形でとりあえずお預かりします、と言って株主になっていただいた方も大勢いらっしゃる。

(それ以外はどうなのでしょう?撃退シ-ルを配ってからは?撃退シ-ルはいつから配布し始めたのだろう)

・そういえば

 

 

・最近「不実登記」という言葉にはまってます

 

 

*なお、現在の党名は「NHK受信料を支払わない方法を教える党」ですが、ここでは旧党名のままとします。

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https://twitter.com/aomakigami2006/status/1369680795791630336

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