蓼科山 | 気ままにアウトドア

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気の向くままに四季折々
  自然の中を流離う

2024年7月7日

 

 

この週末も梅雨前線が停滞して

脊梁山脈の北側はぐずつき気味

という事で

少しでも南寄りで

なお且つ標高のある涼しい山へ

久し振りに蓼科山を訪れてみました

 

 

 

 

 

何時ものように前夜に現地入り

蓼科スカイラインの登山口で車中泊

気温は18℃

埼玉の連日の熱帯夜とは

比べ物にならない程の快適な夜でした

 

翌朝、身支度をして

5:51

登山口駐車場を出発

車道から笹の刈払われた道へ入ると

直ぐに尾根上の道となる

 

 

 

斜度も然程ではなく優しい上り

赤みを帯びた太い幹のコメツガ林の中を

緩々と登って行く

ヤマップ内のコメントでは

一部道が不明瞭との記載もあるが

踏み跡は確りと刻まれており

ルーファイに何ら不安はない

登るにつれて林相はシラビソも混じりだして

八ヶ岳らしい雰囲気になる

 

 

 

更に高度を上げれば苔の森

登山道以外の林床は苔に覆われる

 

 

 

一見、ふかふかモフモフの林床だが

蓼科山はまだ若い山

土壌は薄く風の強いこの日は

根張りの弱い木が根元から揺さぶられていた

ゆさゆさミシミシ

苔むした木の根元が揺れ動く

倒れはしまいかと心配になるが

百戦錬磨の樹々たちは

確りと土壌を抱えているようだ

 

そんな黒木の森も

登るにつれて次第に背丈を落として

日差しが林床に届きだす

可憐な石楠花が花開いて

ヒカゲノカズラが胞子嚢を延ばし出している

 

 

 

7:42

前掛山を通過

まだここは樹々の背丈が大きくて

展望は得られない

 

 

 

林床には

オサバグサが僅かに花を残して

実を結び始めてる

 

 

 

7:54

赤谷ノ分岐へ辿り着く

ここで遅めの朝食タイムをとる

冷涼な風が何とも心地良く

ここは猛暑とは無縁の地だ

 

 

 

林床に白い花を見つける

バイカオウレンかと思ったが

何か葉っぱの感じが妙?

 

 

 

赤谷ノ分岐からはほぼ水平道

開けた将軍平を通過して

8:19

蓼科山荘前に辿り着く

大方は七合目登山口からの人達だろうか?

一気に賑やかになった

 

 

 

ここから列を成す登山者たちに混じって

山荘前の道を登り出す

 

 

 

歩き出しは緩やかだったが

直ぐに斜度を増して

大岩が折り重なるガレ道へ切り替わる

 

 

 

岩質は花崗岩

フリクションは確りと保たれて

バランスに気を付ければ

然程の問題はない

道端に咲く花を愛でながら

どんどん高度を上げて行く

 

 

 

8:59

岩ガレ道を登り切ると蓼科山頂ヒュッテ

 

 

 

そこからほぼ水平の岩ガレ道を辿ると

9:04

蓼科山山頂へと辿り着く

 

 

 

山頂は広大な岩ガレ大地

その縁を辿るように巡って

展望写真を撮る

それでは東方から時計回りで

先ずは西上州の山々

標高は低いが特徴的な山が望める

 

 

 

次に奥秩父方面

直ぐお隣の北横岳の向こうに

金峰 甲武信の雄が望める

 

 

 

そして南八ヶ岳

穏やかな北八ヶ岳とは対照的な

険しい峰々が並ぶ

残念ながら富士山は南八ヶ岳の向こう側

蓼科山からは望めない事を知る

 

 

 

その右奥には南アルプス

 

 

 

更に右に回って中央アルプス

この右奥に御嶽山がある筈なのだが

西から天気を崩す雲が近付いて

姿は見えずだ

 

 

 

北アルプス南部も同様

辛うじて乗鞍と槍が姿を見せてくれた

 

 

 

北アルプス北部はスッキリ

北の乾いた空気に覆われているようだ

 

 

 

そして頸城山塊

幾分標高が落ちるせいか低層の靄がかかる

ま、それもまた墨絵のようで良いのだけれど

 

 

 

最後に北方方面

四阿山と浅間連峰

奥に奥志賀や上越国境の山々が見えるが

山座同定は難しい

 

 

 

一通り展望写真を撮って山頂を後にする

岩ガレ道に不慣れなのか

下りに難儀するグループを抜き去って

蓼科山荘へと下りてくる

賑やかなのはここまで

大河原峠方面に進路をとると

再び静かな山が戻って来た

10:03

赤谷ノ分岐を赤谷方面へ

 

 

 

気持ちの良い尾根道を下って

 

 

 

苔生す黒木の森へ入れば

登山者の気配も無くなった

緩やかスロープの道を

緩々と下れば

11:07

無事に登山口へと下り立つ事が出来ました

 

時刻は昼時

茅野市へと来たならば

何時ものお蕎麦屋さんへ

ですが、休日の昼時

お店の前まで行きましたが

駐車待ちの車が幾台も

という事で

今回はお蕎麦は諦めて

近くの山友さんのお店へ

 

 

 

相変わらずお店は順調のよう

元気なお二人の近況も確認して

勿論、美味しいベーグルもゲットして

埼玉への帰路へと就いたのでした

 

関東山地を越えて群馬県入り

爽やかだった空気はじっとりと重たくなって

埼玉の自宅に戻れば

38℃と体温を超える蒸暑さ

つくづく身をもって

信州の爽やかさが羨ましく思ったのでした