利平茶屋から赤城駒ヶ岳へ | 気ままにアウトドア

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2024年1月28日

 

 

日本海側に大雪をもたらした

冬型の気圧配置が崩れて

強い北西の風もひと段落した翌々日

利平茶屋森林公園から

赤城駒ヶ岳へと登ってみました

 

 

 

タイム 5:28  距離 6.2㎞

のぼり 705m  くだり 705m

***

低温下にスマホを晒してしまった為

ログに異常な記録が残ってしまいました

今回はルートログのみの掲載とします

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赤城山東麓

県道62号一の鳥居から県道70号へ

利平茶屋へ近付くと路肩には雪が現れる

ですが、路面状況は確りとドライな状態

雪を期待してやって来たのだけれど

思っていたより今回の積雪は少なくて

持ってきたスノーシュー

今回も出番が無さそうです

 

9:04

身支度をして

利平茶屋森林公園駐車場を出発

駐車場脇に端を発する

何時もの尾根に取り付く

もう何度も辿ってる道ではあるが

出だしの急登に何時も苦しめられる

高まる心拍と呼吸を整えながら

尾根筋に登り上げれば

樹間越しに駒ヶ岳が仰ぎ見れる

青空をバックに稜線部は白く雪化粧

なのに、まだこの辺りは地面が露わ

雪道を期待して来たけれど

拍子抜けするほど雪が少ない

 

 

 

そんな尾根道を一頻り辿ると

標高1200mを超えた辺りから

漸く雪が地面を覆うようになる

その雪面には一人分の足跡

如何やら昨日のもののよう

今日はまだ誰も

この尾根を辿った形跡はない

ツツジの頃は

多くの登山者で賑わうのだが

それを外せば何時もこんな静けさ

今日も静かな尾根道を楽しめそうだ

 

そこからひと登り

危うい露岩部北側のトラバース道

立木に縋り慎重に通過すれば

 

 

 

その先はこの尾根唯一のリッジ部分

ここも慎重に通過する

 

 

 

左手を見上げれば小地蔵岳と篭山

ここからの姿は意外にも存在感がある

 

 

 

更に核心部は続く

南向き斜面故に雪も融け去った

まだ踏み跡の確立していない急登道

真新しいトラロープに縋って斜面を登れば

途中、左手に小振りな氷瀑を見る

普段は岩場から染み出す湧水が

滴る程度の場所で気にも留めなかったが

ここのところの冷え込みで

目を見張る景観に早変わり

ツツジの季節以外に見つけた

お楽しみの一つとなりました

 

 

 

そこから急斜面をひと登り

幾分傾斜が緩むと

2本のミズナラの古木の下へ辿り着く

この2本の樹は自分の密かなお気に入り

ここへ来るたびに眺め入ってしまう

 

 

 

再び尾根は傾斜を増して

大きなガレ石の急登道

雪が付いてチョット嫌らしいが

足の置き場に気を遣えば

然程の難しさはない

チョット大きめの展望石に出ると

南東側の視界が開ける

靄の中に望めるのは太田桐生の街並みと

遠くに筑波山の姿

まだ1月だというのに

春のような見え方だ

 

 

 

そんなガレ石の急登道を登り切り

傾斜の緩んだ尾根になると

標高も上がり日当たり加減もあってか

漸く安定した雪面となってきた

程なくして鳥居峠からの道へと合流

こちらはトレースがバッチリ踏まれて

だいぶ歩きやすい道になっている

 

 

 

そんな尾根の右手には樹林を透かして

足尾山塊の山々が望める

 

 

 

そして道は再び急登道

鳥居峠へ向かう幾人かの登山者とすれ違い

11:43

大洞への分岐点へと辿り着く

ここからは人気の縦走路

多くの登山者が行き交う道を辿る

 

 

 

この時期の名物の霧氷

東側斜面のものは

日が当たり落ちてしまっていたけれど

西側斜面にはまだ残っててくれました

 

 

 

12:01

駒ヶ岳山頂へと辿り着く

 

 

 

樹林越しに北側を望めば

漸く雪山らしくなった黒檜山

 

 

 

そしてその左奥には上越国境稜線

ただ、残念なことに

この時間、小さな前線が通過中で

鉛色の雲が稜線部を隠してしまってました

 

 

 

見下ろす大沼には白い氷原

まだ全面結氷とは行かないものの

冬らしい大沼の姿

 

 

 

霧氷も中々の成長具合ですが

この時間になって雲量が増してしまった

青空の下でないのが残念

 

 

 

山頂南側の小さな窪みに下りて

寒風を避けてランチ休憩をとり

往路を戻るとします

緩々と縦走路を下ると

小沼の見えるビューポイント

 

 

 

12:50

大洞方面への下降点を右に分けて

鳥居峠方面へと下って行けば

程なくして利平茶屋との分岐点

以前、ここには道標は無かったが

真新しい道標が付けられている

最近、このルートを辿る登山者が

増えた為でしょうか?

その分岐点を道標通り鳥居峠方面へ

幾分、雪の緩みだしたトレースを辿り

篭山西側斜面の道

春にはアカヤシオのキレイな場所ですが

ここは歩き難い大岩のゴーロ地帯

ですが、雪が隙間を埋めて

すっかり歩きやすくなっている

 

 

 

13:03

鳥居峠の広場へと下り立つ

西側の覚満淵を見下ろして

反対側の利平茶屋方面へ

 

 

 

ケーブル跡の道を下っても良いが

今回は林道を辿って南側の下降点へ向かう

その林道にはトレースも無しで

吹き溜まりは膝程のモナカ雪

ボッス ボッスとモナカ雪を踏み込んで

僅かな距離だったから

そんなラッセルも楽しだった

 

 

 

13:13

程なくして利平茶屋の下降点

ここにも大きなミズナラの古木があり

巨樹好きには嬉しい分岐点

 

 

 

再び登山道?へ入ると

勿論、トレースは無し

真っ新な雪面に登山道の見当をつけて

斜面にジグを切りながら下って行けば

所々に目印テープが現れる

中々のルーファイ具合だぜと

独り悦に浸ってしまう

 

 

 

そんな雪斜面を無事に下り切って

13:48

御神水の分岐点に辿り着く

 

 

 

この先には二人分のトレース

道型もはっきりしているので

ルーファイは不要

下るにつれて道は尾根の南側斜面に入り

雪はすっかり融け切って

晩秋の落ち葉道の趣き

カサカサ サクサクと

落ち葉を踏みながら下って行けば

バンガローが見えて

利平茶屋森林公園の登山口へと辿り着く

後は公園内の道を辿って

 

14:32

車を置いた駐車場へと到着です

 

 

 

この日、雪の赤城山を期待して

訪れてみたのですが

思いの外少ない積雪量でした

この雪の少ない状態で

春になってしまうのでしょうか?

今年は花の時期も早まりそうな予感

雪山も花も好きな者としては

複雑な気持ちです