前日光牧場から井戸湿原へ(その一) | 気ままにアウトドア

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  自然の中を流離う

2023年5月21日

 

 

前回の赤城山から早くも半月

週末に天候が優れないというのもありますが

他の用事もあったりして

中々山へは向かえずでした

このままでは体力は落ちる一方

どこか軽い山でも歩かねばという危機感の中

今年はツツジの当たり年という事もあって

そのツツジを愛でようと

前日光の横根高原を選択

今回も山友の風花さんを誘って

井戸湿原を廻ってきました

 

 

 

 

 

 

早朝に風花さんをピックアップして

東北道をひた走り

栃木ICを下りて足尾方面へ

快適なローカルロードから

山間のワインディングロードに切り替わり

高度を上げて行くと辺りは霧に覆われる

今日はこんな天気予報じゃなかったはず

と思いながら

幻想的な霧の中を慎重に進んで行くと

少しずつ霧が薄れて

目的の前日光牧場へ着く頃には

青空が広がりだした

如何やら低層の雲の中から

雲上へと抜け出したもよう

瑞々しい新緑の牧場には爽やかな風

数日前の真夏日の記憶を払拭するような

明るい光景が目に飛び込んで来て

前日光牧場の駐車場へと到着です

既にかなりの駐車率でしたが

まだ空きが残ってて

無事に駐車する事が出来ました

 

8:39

身支度をして駐車場を出発

先ずは舗装路を辿ってハイランドロッジ前へ

ここでトイレをお借りしてから

牧場内の道を”象の鼻"へ向かって辿って行く

 

 

 

牧場内には幾本ものズミの樹が花を咲かせる

散りかけの樹もあるが

まだまだこれからという樹も沢山

白い花が高原の爽やかさに拍車をかける

 

 

 

暫く歩くと牧柵内に道がある事に気付く

やはり歩くならそちらの方が気持ちいいと

緑の牧草道へと入り込む

硬い砂利道から柔らかい草道へ

足裏感覚の柔らかさが心地良い

 

 

 

その牧草道、林縁にはヤマツツジが

今が盛りと咲き出して

新緑の森に朱色の彩りを添える

 

 

 

そんな気持ちのいい牧草道から

再び牧場内の砂利道へ

相変わらず牧柵内にはズミの樹が咲き

青い空に白い花が映えて

高原ハイクの気分を高めてくれる

 

そんな道を暫く辿ると

左手の林縁にツツジの群生が始まる

朱色の花のヤマツツジ

白い花を咲かせるのはシロヤシオ

そして紫色はトウゴクミツバツツジ

そんな中に目立たぬ色合いの

サラサドウダンがひっそりと花開いて

賑やかな林縁を形作っている

 

 

 

ただ、この辺りのミツバツツジは終盤

落ちた紫の花弁が樹下を彩って

それはそれでまた別の美しさを醸し出す

 

 

 

それにしても今年のツツジは

どれもこれも花数が多くて

本当に見応えがある

数年に一度という当たり年の

花の時期に来れたのは

本当に幸せな事だった

 

 

 

そんな花咲く歓喜の道を辿って

”象の鼻"へとやって来た

傍らの展望台からは

素晴らしい展望が得られるはずなのだが

折り悪くガスがかかってる

ここは西に延びる尾根の突端

先程から南風に乗って

ガスが流れて行くのを見かけていたが

ここはその真っ只中の場所だった

それでも間近な足元を見下ろせば

瑞々しい新緑の中に

ズミとシロヤシオの白色と

ヤマツツジの朱色が彩りを添えて

これはこれでまた宜しの景色

 

 

 

ま、期待の展望は得られずとも

間近な場所には花々が沢山

ヤマツツジはもとより

サラサドウダンは頃良い咲き具合

 

 

 

そして林床を見れば

マムシグサは珍しく群生を形作って

きっと実が動物に運ばれず

塊魂のままでここに残ったのでしょうか?

 

 

 

更に今年お初のマイヅルソウ

風花さんは久し振りとの事で

熱心にカメラを向けてました

 

 

 

さて、ここから折り返すように

道標の「井戸湿原→」の文字を確かめて

緩やかな尾根道へと入り込む

相変わらずツツジの群生は止む事を知らずで

気分は高まるばかりだ

 

 

 

(その二)へ続く