赤城大猿登山口からオトギの森へ | 気ままにアウトドア

気ままにアウトドア

気の向くままに四季折々
  自然の中を流離う

2023年5月4日

 

 

前回のアカヤシオから5日

標高を落とせば他のツツジも楽しめそうと

赤城山南麓の大猿登山口から

オトギの森へと辿ってみました

 

 

 

 

 

 

9時頃に大猿登山口へと着くと

駐車場は既に満車状態

仕方なく今回も広めの通路へと

車を駐車です

GWの最中、山の家やキャンプ場利用者等の

車も含まれてるのでしょうか?

 

9:18

駐車場を出発

大猿登山口から茶ノ木畑峠への

登山道へと入り込む

入口には「茶ノ木畑峠まで3.4㎞」の表示

中々手強い尾根道です

 

以前、積雪期に一度この尾根を辿って

小滝の氷瀑を見に登ったのですが

その時ツツジの樹の多さに気付いて

次回はツツジの頃に登ってみたいと

思っていたのでした

 

尾根への取付きは

丸太階段の九十九折で始まる

これが長くて意外にキツイが

暫しの辛抱

着実に一段一段と登って行けば

尾根は近付いて来るもの

焦る事はないと

早くも修行僧のような心持ちに

 

 

 

その長い丸太階段を登り上げると

快適な尾根道が始まる

路傍には赤いヤマツツジの花が続いて

想定通りの展開

 

 

 

登るにつれてそのヤマツツジは数を増して

最早、ツツジのトンネル状態

 

 

 

萌え出した樹々の緑と

赤いツツジのコントラストが

日差しの中に心地良くて

上り斜面を登っている筈の道も

苦にならず足取りは軽い

 

 

 

更に高度を上げると

ミツバツツジも混じりだす

 

 

 

青空に萌黄色と赤と紫と

目に映る色の多さに気分は高揚気味

当に春らんまんの只中だ

 

 

 

このミツバツツジ

念のため蕊を数えてみると

雌蕊を含めて11本

如何やらトウゴクミツバツツジのよう

 

 

 

そんなツツジの尾根道も

高度を上げると

花開く前の蕾の樹々が目立ち始めて

歓喜の時は終息を迎える

ただ、ツツジの樹は

茶ノ木畑峠まで続いていて

もう暫くは花を楽しめそうです

 

そんな尾根道の樹々の切れ間から

萌え出した森を見下ろせば

モザイク状の緑の絨毯が広がって

”山笑う“の図が展開する

遠く靄の中に見えるのは

桐生市郊外の鳴神山辺りか?

 

 

 

更に高度を上げて

この尾根一番のミズナラまでやって来た

半ば朽ちかけた枝も見られるが

枝先には生き生きとした新芽も伸びだして

まだまだ力強い姿を見せつける

 

 

 

11:05

岳人岩を通過

 

 

 

樹々の芽吹きも内場になると

林床への日差しも増して

菫の花も顔を見せ始める

落ち葉に同化したような

ミヤマセセリがチョコマカと飛び回り

キベリタテハがパタパタと

羽音をたてて宙を舞う

まだこの辺りは早春の趣

この後一気に初夏へと移ろう僅かな時を

楽しんでいるかのようだった

 

 

 

11:45

茶ノ木畑峠まで登り上げて

小沼方面へと下って行けば

下り切った所が

オトギの森への分岐点

小沼や長七郎山へ向かっても良いが

静けさを求めてオトギの森へ

洗堀で荒れた笹道を下れば

長閑な原生林に辿り着く

今年お初のフデリンドウを

カメラに収めて

 

 

 

オトギの森の中程でランチ休憩とする

倒木に腰掛けて青空や樹々を眺めれば

チチピー チチピー チチピー

ピーピーピー ジュジュジュジュ

シジュウカラやヤマガラの群れが

樹々の枝を渡って行く

コココココ・・・

キツツキのドラミングが響いて

ここだけが異空間

静かな時が流れて行く

 

 

 

オトギの森の西端まで来れば

小滝が見下ろせる

冬の見事な氷瀑からは想像が難しいが

細い流れが滴り落ちる姿が見られる

 

 

 

その小滝のかかる粕川源流へと下りる

道はその沢沿いに続いて

幾度かの徒渉を繰り返す

 

 

 

この粕川沿いの道へ下りてきたのは

水気を好む花を求めての事

想像通りそんな花たちが

幾つも姿を見せてくれる

 

 

 

そんな花たちを愛でながら下ると

13:45

銚子ノ伽藍へと辿り着く

ここは粕川の流れが

細い岩構に滝となって吸い込まれる場所

写真では分り難いが

この先はクライミングを伴う沢屋の世界だ

 

 

 

銚子ノ伽藍から尾根へと上がる

アカヤシオが幾つか見られたが

茶色に傷んだ花ばかりが目立つ

霧氷で有名な赤城山故に

きっと寒気に曝されて

凍り付いてしまったのかも?

 

13:40

稜線の分岐点から”つつじヶ峰通り”へ

下りだして程なくすれば”さねすり岩“

 

 

 

急な笹尾根道を更に下って行けば

再びツツジの咲くエリアへと入って行く

”つつじヶ峰通り“の名前通り

見事なツツジの咲きっぷり

往きに登った尾根道に

勝るとも劣らずの群生を見せてくれる

 

 

 

この尾根も下るにつれて

ミツバツツジからヤマツツジへと

花が切り替わる

赤城山のツツジはアカヤシオに始まって

ミツバツツジ シロヤシオ ヤマツツジと

順を追って咲き出して

初夏にはレンゲツツジが高原を彩る

 

西登山口の道を右手に分けて

更に尾根を下れば

大猿登山口への分岐点

ここをその大猿登山口方面へと下りだす

道は丸太階段で確りと整備されているが

一日の終盤

この階段道が意外に辛い

往き同様

この段々を一歩ずつ下って行けば・・・と

又もや修行僧のような心持に

そんな階段道を何とか下り切って

林道に下り立てば

程なくして大猿山の家へと辿り着く

 

疲れてはいるが花を見つけると

やっぱりカメラを向けてしまう

サバノオは確かお初の花

小さすぎて上手く撮れるか不安だったが

モニターを見てニンマリ

晴れて皆さんにご披露です

 

 

 

15:30

駐車場へと到着です

 

 

 

予てから辿ってみたかった赤城のツツジ道

今回は良いタイミングで辿る事が出来ました

尾根上部にはまだまだ蕾の樹も多くて

赤城山のツツジはもう少し楽しめそうです