春の花咲く角田山 | 気ままにアウトドア

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2023年3月30日

 

 

雪の浅草岳を堪能した翌日は

花の山”角田山“です

魚沼市からはチョット距離を走りますが

前夜の内に海沿いの角田浜駐車場入り

そこで車中泊です

 

 

 

 

 

 

翌朝、身支度をして

6:23

駐車場を出発

今回は灯台コースを登って

桜尾根コースで下山というプラン

先ずはその灯台へ向かいます

波打ち際の岩場から

急な階段道を上ると角田岬灯台

観光ならここまでで充分ですが

ここから山頂へは

細くて急な尾根道を登ります

 

 

 

一頻りその尾根道を登って

振り返るとこの絶景

本当に映えるスポットですね

この日は海原の向こうに

佐渡ヶ島が見えていたのですが

靄があって写真では判然としません

 

 

 

その尾根にはアオキが数多く見られて

昨年の実や雄花が見られます

 

 

 

そして最初のピーク付近には

ヤブツバキが森を形作って

赤い花を幾つも咲かせてました

そんな椿の森には

花の蜜が目的なのでしょう

沢山のヒヨドリたちが集まって

姦しい囀りが煩いくらいでした

 

 

 

その椿の森を下ると瘦せた岩尾根道

両側にクサリの手摺りが付けられて

怖さは無いが油断は禁物

 

 

 

そんな岩尾根道にはキジムシロの花

まだ朝早い為か花は開いてないが

乾いた岩場に彩りを添えている

 

 

 

瘦せた岩尾根を通過すると

後はもう上る一方

カシワの木の灌木地帯に入り込む

日本海からの風で

背を伸ばす事が出来ないのか

どれもこれも背の低い木ばかりだ

再び振り返れば

辿って来たピークの向こうに日本海

海を眺められるのもこの辺りまでか

 

 

 

さて、この辺りから花の山の本領が始まる

ミスミソウやカタクリが

ぽつぽつと現れ始めると

次第になだれ込むように花が増えだした

ただ、カタクリは日が当たらないせいか

まだ花は開ききっていない

 

 

 

菫の花も数多い

白い花を咲かせるのは

白花のスミレサイシン

この尾根に数株だけれど

何時も楽しませてくれる

 

 

 

勿論、普通のスミレサイシンは沢山見られる

 

 

 

そしてこの特徴的なナガハシスミレ

何度見てもこの長い距が不思議でならない

前のスミレサイシンもそうだが

日本海側でしか見られない種には

少しばかり憧憬の念を抱いてしまう

 

 

 

登るにつれて次第に

日の当たる尾根に切り替わる

そこはもうカタクリの群生地

春の妖精ギフチョウの姿も見られたが

じっとしている事がなく

残念ながらカメラに収める事は叶わずだった

 

 

 

薄紫のふさふさの花はショウジョウバカマ

良い状態のものは少なくて

この花は終盤かな?とも思った

 

 

 

標高が上がり季節は逆戻り

野草たちの姿も少なくなるが

アブラチャンの小さな花を見つけて

少しばかり嬉しくなる

 

 

 

9:14

角田山の山頂へ到着

山頂にはまだ数組の登山者がいるだけ

ベンチに腰掛けて暫しの休憩タイム

ポカポカ日差しの中

まったり時間を過ごせました

 

で、自分がここを引き上げる頃

登山者が続々とやって来た

当にグッドタイミング

騒がしい山頂時間を過ごさずに済みました

 

 

 

下山は桜尾根コース

こちらは民有地内故に分岐の道標は無し

下山に使うときは気を付けねばです

 

上部の春早い樹林帯から

次第に高度を落として行くと

再び花のエリアに突入

 

 

 

カタクリの花も良い咲き具合

 

 

 

今回は青紫の花は見られなかったけど

キクザキイチゲがいい具合に開いてました

 

 

 

そして白花のカタクリが一輪

 

 

 

多くのトキワイカリソウと

ミチノクエンゴサクも目立たぬが

賑やかな花の山の一員

 

 

 

更に下ればこの尾根の花形

オオミスミソウのエリアへと入って行く

昨年も書いたがここは民有地内

地主さんが山を荒らされるのを危惧して

広く林内に自生していたオオミスミソウを

登山道周辺に移植

結果、登山者はオオミスミソウの

群生状態を楽しめて

広い林内は踏み荒らされる事もなくなり

地主さんは山を守る事が出来たという

当に一石二鳥の結果がここにはあるのです

それを知ってか否か

この時期はこの花を求めて

多くの登山者がやって来る

この日も例に漏れず

狭い登山道で上る方たちをやり過ごすのに

何度も待機を強いられたのでした

 

 

 

オオミスミソウの群生する

歓喜のエリアを下りきると

もうそこは国道沿いの登山口

こちらにも登山口の道標は無いが

入山の注意書きが掲示されている

まあ、何処の山でも当てはまる事ですが

山のマナーは守って楽しみたいものです

 

11:31

角田浜の駐車場へと到着です

 

 

予定外の角田山でしたが

今年は見られないと思っていた

雪割草(オオミスミソウ)を

たっぷりと堪能出来て

良い三日間の新潟滞在となりました