丹沢主脈縦走(その一) | 気ままにアウトドア

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2022年10月29-30日

 

 

この週末は裏巻機をと考えてましたが

日本海側の天気予報はイマイチ

10月だというのに早くも冬型の気圧配置に

暫くは快天は見込めそうにありません

もう何年も想いを抱いているプランですが

今年も敢え無く断念です

で、広域予報を見ると

関東は連日晴れマーク続き

急遽、丹沢主脈縦走に予定変更

こちらも何年も想いを抱いていたプラン

そろそろヒルも影を潜めた頃でしょうか

まだ自身未踏区間、焼山から蛭ヶ岳間に

足跡を記すべく

晩秋の丹沢主脈を歩いてきました

 

 

 

 

 

 

何時ものように前夜に現地入り

今回は下山地から登山口の車まで

MTBで移動の予定なので

下山予定の久保吊橋の袂にMTBをデポして

西野々の登山口付近で車中泊

翌朝、西野々の自治会館前に

車を置かせて頂きました

この駐車の良し悪しは分かりませんが

迷惑駐車にはならなかったと思います

 

6:07

その自治会館前を出発

細い車道を登って行くと

「焼山→」の標示板があり

それに従い進んで行くと

道は林道に切り替わり防鹿柵ゲート前へ

 

 

 

ゲートを抜けて更に林道を行けば

6:18

程なくして焼山登山道入口

 

 

 

入口の傍らにはこんな看板

 

 

5月~11月とありますが

今日のこの気温(8℃)では

ヒルもどこかに潜んで活動はないでしょう

 

入口から小沢へと下り木橋を渡る

そこからトラバース気味に進むと

小尾根上の道に切り替わる

そこは石畳路

杉落ち葉に隠れてはいるが

確りと組まれた石畳路は歩きやすい

 

 

 

暫く杉林の中を登って行くと

所々にコナラの樹も混じりだす

だが、そのコナラの樹

根元にはおが屑状の粉が積もる

 

 

 

これは多分、カシノナガキクイムシの仕業

幹に穴を開けて幼虫が育つのだが

ナラ枯れを誘発する”ナラ菌”の媒介者だ

今、全国に拡がるナラ枯れ問題

ここ、丹沢も例外ではないようだ

 

杉林の道は明るい広葉樹の尾根に出る

険しい地形故に植林には不向きなのだろう

この辺りだけ自然の森になっている

やっぱり明るい森は気分が良い

 

 

 

だが、それも束の間

道は急登道に切り替わる

 

 

 

備え付けられたロープに縋って

息を切らし登り上げると

再びヒノキの植林地へと入り込む

山を歩いていて植林地は好きではないけれど

まだこの辺りは里からそう遠くはなく

林業活動には程よいエリアなのだろう

 

そのヒノキ林の道は再び急登道に切り替わる

この辺りから幾人かの後続者が

颯爽と追い越して行く

皆さん何方も日帰り登山のよう

身軽な装備がチョット羨ましい

 

8:44

最初のピーク焼山山頂へと到着

 

 

 

山頂には樹林を超える高さの展望台があるが

ロープが張られて登る事は出来ずでした

 

焼山山頂からは緩やか尾根道

相変わらず植林地が続くが

 

 

 

程なくして広葉樹の道になる

肌寒かった朝の気温も

陽射しの中を歩くには程好い暖かさだ

 

 

 

この辺りから樹々も少しずつ色付き出して

 

 

 

9:35

黍殻山(きびがらやま)巻道分岐点

ここを山頂方面へと進路をとる

瘦せた尾根道に乗り

剥き出しになった木の根の道を辿る

 

 

 

9:46

黍殻山山頂に到着

 

 

 

だだっ広い山頂には

フェンスに囲まれた電波塔が建ち

ありきたりな頂標と三角点があるだけ

展望も無くチョット興醒めな山頂でした

 

山頂から再び植林地の道

この辺りの標高は約1200m

 

 

 

左手に黍殻避難小屋を見ると

植林地もそろそろ終焉か?

緩々と高度を上げて行き

明るい陽射しの道に出て木段道が始まる

 

 

 

何か丹沢っぽくなってきたぞ

この木道とイヌブナの樹の風景は

自身がイメージする丹沢の姿

何か気分が安らぐような雰囲気が

好きなのかも知れない

 

 

 

そこから僅かに歩いて

東海自然歩道の最高点を通過すれば

もうそこは”姫次”と呼ばれるエリア

 

 

 

前方が開けて唐松林が現れれば

姫次の分岐点は間近

 

 

 

11:10

姫次の分岐点へと到着です

 

 

 

ここは美しい唐松林のエリア

まだ黄金色とまでは行かないが

色付き出したカラマツが

中々良い雰囲気を醸し出している

 

 

 

そこから南方を見ると

目指す蛭ヶ岳の頭がちょこんと見える

 

 

 

まだまだ距離はありそうだけど

目標が見えれば

頑張り甲斐があるというものだ

 

そんな景色を眺めながら

ここで早めの昼食タイムをとる

相変わらずコンビニパンだけれど

この景色の中では美味しさも倍増

ロケーションの力とは不思議なものです

 

さて、お腹を満たしたところで

次なるピーク蛭ヶ岳へと向かいます

蛭ヶ岳は丹沢山塊の最高峰

裏丹沢からのルートは初めての事

丹沢の神様

お手柔らかにお願いしますよ

 

 

 

(その二)へ続く