尾瀬アヤメ平 PartⅡ(その一) | 気ままにアウトドア

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  自然の中を流離う

2022年10月2日

 

 

前回の燧ヶ岳から二週間

再び尾瀬へとやって来た

そして7月末のアヤメ平山行からは二ヶ月

あの夏の見事なキンコウカの群生を見て

草紅葉もさぞ見事であろうと想像しての事

今回は久しぶりに風花さんを誘って

鳩待峠から歩いてみました

 

 

 

 

 

 

早朝に風花さんをピックアップして

高速道路をひた走り

尾瀬戸倉に着いたのが8時過ぎ

既に第一駐車場は満車状態で

車は第二駐車場へと駐車

久しぶりの快天の休日となったこの日

待ちわびた登山者も多いのでしょう

既にこちらも半分程の駐車率でした

 

ここからバスに乗って鳩待峠へ

(片道¥1000)

バスを降りるとそこは高原の乾いた風の中

気温は11℃と低めでしたが

刺すような強い陽射しに

先ずは歩き出す前に上着を脱いで

8:46

登山届を投函して

鳩待峠をスタートです

 

 

 

ここは標高約1600mの高度

バスで一気に上がって来てしまいましたから

心肺機能にハンデをお持ちの

風花さんの体調を考慮して

歩き出しはゆっくりペース

 

 

 

まだ緑の葉を茂らせたブナ林の道

木漏れ日が降り注ぐ中を登って行けば

赤い実をぶら下げた灌木が現れる

 

 

 

一足早い秋の色でした

 

更に緩々と道を辿る

幾分、黄色味を増したブナの樹に

纏わり付くのはツタウルシ

逸早く葉を赤く染めて秋の

到来を教えてくれる

 

 

 

更に進めば見上げる高みの樹上にも

鮮やかな赤色の葉が燃えて

雲一つない群青の空に映える

 

 

 

風花さん共々カメラを構えて

そんな景色を見つけては切り取って行く

お互い写真好き同士

気兼ねなくカメラを覗く時間を楽しむ

 

道は徐々に傾斜を緩めて

木道へと切り替わる

地図を見るとここは”中ノ原”辺り

針葉樹の枝葉を透かして陽射しが降り注ぐ

ともすれば針葉樹の森は

日も差さず薄暗いイメージがあるが

ここにはそんな雰囲気は微塵も無い

 

 

 

やがて針葉樹の森から笹の道に出ると

程なくして

10:21

”横田代”の湿原へと躍り出る

 

 

 

前回は富士見峠からここまでやって来て

今回は鳩待峠からのアプローチ

これで鳩待通り全線に足跡を繋げられました

尾瀬に自身未踏のルートは

まだ幾つか残っているけれど

気分的にはほぼコンプリートという感じ

ま、自己満足の世界に過ぎませんが・・・

 

横田代には幾つかの小さな池塘群

その水面には群青の空が映りこんで

何とも言えない美しさを魅せてくれている

 

 

 

その池塘から先は緩やかな傾斜を付けて

湿原は徐々に高度を上げて行く

傷みの激しい木道故に

足捌きに注意しながら登れば

前方の空には不思議な形の絹雲が浮かび

 

 

 

振り返れば湿原の向こうに

至仏山が大きく見えだした

後続の風花さんも

この景色には大満足のよう

既に標高は1800mを超えているが

息苦しさなど無いような笑顔を見せる

 

 

 

湿原に迫る樹々も少しずつ色付き出して

 

 

 

南側を望めば

上州の名山も望むことが出来る

 

 

 

ここで木道脇のベンチで一休み

草原を渡る爽やかな風と

上州の山から至仏山まで眺められる

好ロケーション

そんな贅沢な休憩ポイントで

風花さんから頂いた月餅で糖分補給

やはり歩いた後には甘い物が嬉しい

 

緩やかな傾斜で登っていた横田代の湿原は

再び笹の道へと入り込む

背丈を落としてはいるが

針葉樹と灌木が茂り頭上だけが開けた

緩やか傾斜の道を緩々と辿れば

 

11:19

中原山を通過する

ここは今回の最高点(1968.8m)

 

 

 

木道脇に古めかしい頂標がなければ

山頂と気付かぬ程の高まりだ

 

ここからアヤメ平へ向けて

緩やかな下り道が始まる

 

 

 

(その二)へ続く