2022年8月6日
(その一)からの続きです
”中ノ芝”での一休みの後
再び木道階段を登りだす
遠くにオレンジ色の花がポツンと一つ
近付いてみるとただ一輪だけ
咲き残っていたニッコウキスゲでした
そこから僅かな距離で”上ノ芝”のベンチ
緩くなった木道傍にはもう一つの黄色い花
道は更に傾斜を緩めて
前方に見えて来た高みはニセ神楽でしょうか
神楽ヶ峰は左の方にある筈で
頂きはまだ見えてこない
9:08
小松原湿原への分岐を分けて
ニセ神楽の直下から南へと進路を変える
木道はほぼ水平路に切り替わるが
”股擦り岩”で大きめのギャップを乗り越える
9:29
神楽ヶ峰へ到着
登山道脇に標柱があって
上部へと続く踏み跡もある
もしかしてこの上が山頂?と思い
そこを辿って天辺に出てみるが
藪に覆われて何も無い場所だった
神楽ヶ峰では多くの花が見られて
特にウツボグサの紫色が印象に残った
神楽ヶ峰からは鞍部への下り道
”冨士見坂”と呼ばれる坂道は
ここで200m近くの高度を落とす
道は中々の急傾斜道ではあるが
良く踏まれて然程の不安もない
冨士見と名前にあるが
生憎のガスが辺りを覆い真っ白で
富士山どころか近場さえも見えない
9:52
唯一の水場”雷清水”まで下りて来た
塩ビ管から迸る清冽な水を
両手で受けて一口飲んでみる
冷たくて円やかな口当たりに
チョット生き返った気分になった
ここで一瞬ガスが切れて苗場山が見える
直下の急登部分が厳しそうだ
水場周辺にも花々が
メタカラコウはほぼ終わり
キオンやトリカブト、エゾシオガマが
お花畑の主役たちでした
9:59
鞍部のお花畑まで下りて来た
名前通りここは沢山の花が咲き乱れて
中々の別天地
ここまでの疲れを忘れさせてくれるほど
ただ、どの花も終盤という感じで
欲を言えばもう少し早く来たかったけれど
これだけの花が見られれば
贅沢は言いっこなしですね
花咲く道は緩々と登り返す
これからが見頃の
シモツケソウやハクサンオミナエシ
北向き斜面には
まだメタカラコウが残ってて
アキノキリンソウは咲き始め
道は徐々に傾斜を増して
いよいよ直下の”雲尾坂”に切り替わる
道すがらには相変わらず花々が咲き乱れて
急登道に喘ぎながらも
花々の癒し効果か?
厳しい登りを感じさせない
道は瘦せた尾根に乗る
南側斜面から涼しい風が吹き上げて来て
辺りはガスで真っ白だけれど
斜面上部を仰ぎ見れば
頂上台地は間近であろう雰囲気が感じられる
道は瘦せた尾根から
トラバース気味に斜上を始めて
11:13
遂に頂上台地へと上り詰める
やはり想像通りガスの山頂部
今日はここ数日で一番の天候との予報に
やって来たのだけれど
中々こちらの思惑通りにはならない
せめて一瞬の陽射しでもあれば
との想いを抱きながら
山頂への木道を歩き出す
(その三)へ続く