2021年4月6日
岩団扇(イワウチワ)の花を求めて
今年は茨城県の横根山
久しぶりに花好きの風花さんを誘って
萌え出した里山を訪れてみました
登山口のある花貫ダム下の
桜公園へ着いたのが8時半過ぎ
身支度をして
8:53
駐車場を出発です
先ずは足慣らしに公園内を散策
ほぼ花を散らし切ったソメイヨシノ
まだ色を残した花びらが地面を彩り
その中にスミレやカキドオシの花
お互い花好き同士
そんな花に目をやりながら
そぞろ歩けば
大きなテンナンショウが幾本も
サイズ的にきっとこれは雌株
テンナンショウは数年を掛けて
雄株から雌株へと転身する
不思議な植物
9:09
公園の東側まで行くと登山口
その登山道に入っても
気になるのは路傍の花
タチツボスミレが彼方此方に咲いて
取敢えずカメラに収める
このタチツボスミレ
スミレの中ではごく一般的な種
ですが、よく見るとこの花は可愛いくて
花好きの目を楽しませてくれます
そんな花を愛でながらの
緩やか道はこの辺りまで
道は急な尾根道へと切り替わり
グングンと斜面を登り出す
昨日の天気予報では
北茨城地方は晴れマークだったのですが
冷たい北東風が吹き上空は曇り空
北太平洋からの海風が入ると
関東地方は曇り空に見舞われる
これは典型的な気象現象という事なのでしょう
そんな空の下
右手に花貫湖を見下ろして
急斜面をゆっくりと登る
丸い玉のような花のミヤマシキミと
白い花をたわわに咲かせたアセビの木
そしてクリーム色の花を付けるのはシキミの木
この尾根はそんな常緑樹の茂る道でした
そんな淡いシキミの花を
見上げながら登って行くと
突然のように現れる
イワウチワの群生地
斜面の至る所にコロニーを作り
遠巻きにも美しい眺めでした
ここからは写真好きの風花さん共々
撮影モードに突入です
可愛い花にレンズを向けて
撮る 撮る 撮る
撮影中の風花さん
ただ、あまり撮影に夢中になると危険
ここはかなりの急傾斜地
過去に滑落事故も起きているとか
そんな尾根道も
一旦傾斜を緩めてくれる
無理があるが強引に言ってみれば
急登道の中の安寧の地
ホッとして東側を見ると
シキミの花がたわわに揺れて
仏の花はちょっと意味深でした
ホッとしたのも束の間
再び急斜面に切り替わり
同時にイワウチワの群生も現れる
斜面には幾つもの枝道があって
どれもこれも群生に向かって続いてる
花を近くで見たい撮りたい
そんな心境は充分に理解できますが
踏み荒らしは避けて欲しいもの
益してやここは危険な急傾斜地
登山道脇の群生でも
充分に花は楽しめますね
標高350mを越えて
漸く緩やか道に切り替わる
艶やかだったイワウチワの花も姿を消して
空も明るくなってきた
北東からの海風もいつしか弱まり
天気は回復傾向
標高380mの小さなピークまでやって来た
山頂への道は一旦鞍部へと下って行く
その道すがら
ミヤマシキミとアオキが花を咲かせてる
風花さん解説によると
どちらにも雌雄の花があると言う
ただ、アオキの雌花は見つけられずでした
鞍部まで下ると
都室山と沼尻湿原の分岐点
ここを沼尻湿原へと下って行く
(その二)へ続く