2020年12月20日
先週に引き続き今週も赤城山でした
今回は利平茶屋森林公園から小地蔵岳へ
ここ数日の雪でバリエーションルートの選択も可能となり
チョット探検気分で登ってみました
県道62号線の一の鳥居交差点から
利平茶屋方面へ登って行くと
標高800m付近から積雪路
今季初の雪道走行でした
何時もの公園駐車場へ車を停めて
手短に身支度
今日はここからアイゼンを装着して
7:42
駐車場を出発
何時ものように峰越しの巻き返し風が吹いて
気温は-6℃の表示
まぁ、高度を上げればエアーポケットに入るでしょう
公園内の道を上って
ふれあい広場傍の吊り橋を渡ると
突き当りが遊歩道の分岐点
ここを左へ
と言っても道は雪に埋もれて全く分からず
大よそこんな所かな?
と推測をしながら雪面をラッセル
積雪は30㎝程でも軟らかい新雪で
苦もなくラッセルが進む
時折現れる風化しかけた目印テープと
古びた看板が数少ない道しるべ
無垢な雪原の直中でルートを見つけ出すのも
ゲーム的で面白いものだ
8:44
無事に尾根上に出るとベンチが一つ
目指した尾根のポイントにずれも無く辿り着き
ルーファイが正しかった事に
独りほくそ笑む
尾根上のベンチ
ここからは尾根通しの道
ただひたすら尾根上を辿れば良いだけだ
ルーファイの難しさはない
尾根通しのルート
9:11
遊歩道の終点まで登って来た
ここにもベンチが一つあり
ここで暫しの補給タイムを取る
この先はバリエーションルート
休憩出来るような場所は無いと考えての事でした
遊歩道の終点
では、「行き止り」の看板の先へ
これまで穏やかだった尾根は
歩を進める程に両側をそぎ落とし
ヤセ尾根へと表情を変える
幸い、木立の中で高度感は感じないが
何も無いと想像すると
結構な危険個所でもある
このルート最大の危険個所?
途中、樹林の切れ間から上部が望める
目指す山頂の小地蔵岳かな?
粉雪が舞う灰色の空に
薄ぼんやりと確認できた
幾つかのヤセ尾根部分を慎重に通過すると
目の前に奇妙な光景が現れた
簡単に云えば瘦せた岩頭の上に生える老木なのだが
曲がりくねった樹姿はよく目にする光景として
それに対し反対側の老木の根が目を引いた
網目状に広がった根はまるで家屋の軒先のよう
当然ながらその空間が出来る前には
そこには土砂が詰まっていた筈
樹木の年齢を考慮しても
そう古い年月ではない事は確か
この奇妙な光景はこの山の崩壊速度を
目に見える形で表しているのかも知れない
岩頭上の古木 右側に延びた根が家屋の軒のよう
その奇妙な光景を過ぎると
ヤセ尾根地帯は終了して
顕著な尾根の姿は影を潜め
だだっ広い急斜面の登りとなる
こんな部分はジグザグに道を切って
少しでも負荷を減らしたい
積雪は膝丈程度まで深さを増して
チョット厳しい登りとなった
そこに現れたのが背丈以上の蛇籠の壁
どうやら林道の土留壁らしい
どこか登れる所はないかと眺めるが
それらしい場所は見つからず
GPSを見ると
チョット南へ移動すれば林道終点
そこまで壁下をトラバースして
何とか土留壁をクリアした
土留壁下をトラバース
林道終点から南へ数十メートル
上部へ伸びる小尾根に取り付く
斜面は相変わらず急傾斜
先程と同様にジグザグを切って登る
かなりの急斜面ですが
登るにつれて笹丈が腰ほどに
深雪+笹薮+急斜面
中々厳しい登りだが
頂稜部らしき地形が間近に見えて
モチベーションも落とさずにキープ
程なくして頂稜部の縦走路へと登り着く
頂稜部の縦走路
先ずは先週登った長七郎山へ
自身の足跡を繋ぐべく縦走路を南へ行く
10:53
長七郎山頂着
写真を1枚だけ撮ってUターン
今度は縦走路を北へ
緩く下った鞍部で鳥居峠への道を分けて
緩々笹道を行くと
11:11
小地蔵岳山頂着
小地蔵岳山頂
本来ならここから来た道を引き返すのだが
この雪の中
ショートカット目的でそのまま北へと斜面を下る
ここも積雪は膝丈程度の深さ
ですが、今度は下りでのラッセル
労力は然程でもなく済みました
下り斜面をラッセル
時折青空も見えて
やっぱり古木は気になる
サックサックと雪を蹴散らし斜面を下れば
程なくして鳥居峠への道へ下り立って
鳥居峠への道
緩々遊歩道を下れば
11:36
鳥居峠へ到着
相変わらずここは風の通り道
冷たい風が吹き抜ける極寒の地だ
覚満淵の写真を1枚だけ撮って足早に退散
鳥居峠から見下ろす覚満淵
今回の下山路はケーブル跡で
旧駅舎東側から階段道へとドロップ
白一色の雪の下にはコンクリート階段
歩幅を合わせられず難しい下りだった
ケーブル跡の斜面
こんな所で捻挫だけはしたくないと
慎重に階段道を下って
11:53
御神水の分岐点
ここを利平茶屋方面へ
後はごく普通の登山道
途中、小さな桟橋を二つ渡って
サラサラ雪道をサクサク下れば
12:27
森林公園の鳥居峠登山口へ到着
暫く来ないうちに
真新しい青い看板が設置されてました
残るは公園内の管理道路
深さ15㎝程の雪道を下って
12:36
車を停めた駐車場へ到着です
今回は新雪の赤城山
一般的登山ルートではない
冬季ならではのバリエーションルートでした
このルートを登るには体力は勿論の事
地図を読む力や
フィールドでの適切な判断と行動力が求められます
初心者の安易な入山は控えて下さい