清津峡歩道 | 気ままにアウトドア

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2020年10月31日

 

 

久しぶりに娘たちとハイキングへ行ってきました

当初の予定では三姉妹が揃うはずでしたが

三女の飼っている愛猫の具合が思わしくなくて

今回、三女は不参加

娘二人と新潟の清津峡を歩いてきました

今や清津峡といえばトリエンナーレが行われ

インスタ映えで人気の小出側が有名ですが

今回は上流の静かな八木沢側を歩いてきました

 

 

 

関越道を湯沢ICで降りて国道を戻るように進むと

芝原トンネルを抜けた先が八木沢地区

[トレッキング湯沢1⇒]の指示に従って河川敷へ下りる

登山口には数台の車のみ

今日も静かな歩きが楽しめそうです

 

8:51

身支度をして八木沢登山口を出発

 

 

 

今回のルート清津峡歩道は

清津川沿いに付けられた古からの路

八木沢地区から右岸の路を下流へ向かうと

「鹿飛橋」で左岸側へ移り嫌悪な道となる

尚且つ豪雪地故に整備の手は入らずで

鹿飛橋⇔小出地区間は廃道寸前

一部の闘志家のみに許された世界だ

ただ、嘗て現在の車道が造られる以前は

地元の人々の重要な生活路だった道

現在は地元有志により

八木沢地区⇔栄太郎峠間の整備がなされ

歩きやすいトレッキングコースとなっている

 

さて、その歩きやすい道を歩き出す

今回のメンバーは

長女と次女とその愛犬華鹿ちゃん

三人と一匹です

 

 

 

 

古道故に幅広の路を緩々と歩いて行く

地理的に川の上流から下流へ向かっているので

道は概ね下りベース

今回はピストンなので復路は上りとなる

普段から歩くことが少ない娘たち

果たして帰り道は・・・?

 

 

 

 

この落ち葉の季節

野草の花は期待してなかったのですが

西向き斜面にアザミの群生地があった

当然ながら殆どのものは枯れかけた状態なのだが

数輪だけまだ花が咲き残ってました

やっぱり生の花はかわいい

 

サワアザミ

 

 

9:45

”大峰の原水”を通過

斜面の岩肌から湧き出す水は甘露

夏場に来るとこの辺り一帯が霧に覆われている

冷たい水との温度差で湧く霧だ

しかし、気温の低いこの時期は霧も無く

水温も然程の冷たさは感じなかった

「夏冷たく冬温かい」は湧水の不思議だ

 

大峰の原水

 

 

 

 

 

時間が経つにつれ日差しも谷底へやって来た

色づき始めの樹々と清津川の流れ

それを無心に眺め入る二人

「偶には日常を忘れる時間も必要なのだよ」

 

 

 

 

ヒトツバカエデ?

 

 

色付いたトチノキ

 

 

 

 

昨日の雨に濡れた落ち葉道

日差しを受ければ瞬く間に乾き出して

足元からサクサク落ち葉の音が聞こえだす

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

色付き出したマンサクの木を見つけては

この木は春一番に黄色い花を咲かせるので

「先ず咲く」がマンサクに転訛して・・・

などと俄かガイドになって

 

マンサク

 

 

11:03

栄太郎峠への登り口までやって来ると

ここから先は通行止めになっていた

今日は”鹿飛橋”まで行こうと思っていたのだが・・・

途中、崩落個所の迂回路もあるはずだし・・・

それとも今はそこが未整備なのか?

行きたい気持ちから思案をしてみるが

まあ、この先刈払いもされて無いようだし

娘たちに危険な想いもさせたくないので

今日はここから引き返すことに

 

 

 

鹿飛橋は今回一番の見所だったのですが残念

気を取り直して往路を戻り

”フィトンチッド広場”へ

広々としたブナ林はその名の通り

森林浴の効果は無限大

娘たちも何故か?ノリノリ

 

フィトンチッド広場にて

 

 

 

 

 

 

 

猿飛岩まで戻って来た

両岸の岩壁が迫るゴルジュの中を

青々とした水が深渕を作り押し下る

両岸から張り出す樹々は互に寄り添って

猿たちの経路となるのだろう

当に”猿飛岩”

昔の人はよく名付けたものだ

 

猿飛岩から深渕を覗き込む

 

 

 

 

 

11:41

唯一、河原へ下りれる場所まで戻って

ここでランチ休憩

今回はレトルトのおでんを担いできたので

河原で紅葉を愛でながらおでんタイム

コンロで熱々に温めれば

思わず「日本酒が欲しい」と・・・

娘たちも同感だったようですが

酒自体を持ち忘れてました

 

この景色を眺めながら

 

 

 

熱々におでんを温めて

 

 

お楽しみのランチタイムは終了

グッと軽くなったザックを背負って

往路を引き返します

 

オオバギボウシ

 

 

黄葉の中を

 

 

サワアザミに集う蝶たち 左から ミヤマチャバネセセリ キチョウ ウラナミシジミ

 

 

穏やかな秋の日溜まり道

 

 

谷沿いの緩やか道とはいえ

終盤の登りでは娘たちのペースも落ちてきた

やはり普段から歩き慣れていない長女には

往復8.2㎞の距離は厳しかったようでした

ただ、爽やかな秋空の下

色付き出した樹々を眺めながらのハイキング

アウトドア嫌いだった長女の心にも

感じるものがあったようです

帰路の途中で聞いた

「また行きたい」の言葉が

妙に嬉しい父親なのでした

 

13:47

無事に八木沢登山口へ到着