2020年6月21日
(その一)からの続きです
オサバグサの咲き乱れる急登道を登り切って
緩やかなシラビソの森の道
最近まで残雪があったのか
芽吹いたばかりの初々しい下草類がそこかしこに
その中に大きな葉を広げたサンカヨウ
今年はもう見られないかと思っていた花が
幸運にもこの山で見る事ができた
サンカヨウ
10:28
峰ノ大池へ到着
峰ノ大池
その先の分岐点を”七ツ池”方面へ
5分程歩くと笹原の窪地に出る
その窪地の中程に幾つかの池があり
どうやらそこが七ツ池のよう
七ツ池
池の畔にはワタスゲの群生
同じような色の枯れた笹の葉で目立たないが
開き始めの綿毛が可愛らしい
ワタスゲ
峰ノ大池の分岐点まで戻って山頂方面へ
またまたこちらも急登道
大きめの岩ガレ道を息を切らして登って行くと
再びオサバグサの群生地
こちらは標高が高い分
花も咲き始めの物が多く
一層、可愛らしさに溢れてました
道の両側にオサバグサが咲き乱れて
オサバグサの群生
ニマニマとオサバグサを愛でながら
急登道を登り切ると
稜線の新道へと突き当たる
ここから山頂へは日の当たる笹原の道
ジリジリと日差しが肌を射し
夏至の太陽は真上から容赦なく照りつける
ツマトリソウ
幾つかの岩場をよじ登り
12:05
黒姫山山頂へ到着
ですが
山頂は多くの登山者で密な状態でした
「これはちょっと嫌だな」と思っていると
ぞろぞろと多くの方が一斉に下山して行きました
30名程の団体さんだったようです
残された山頂には数組の登山者のみ
静かにランチ休憩ができました
展望はタイミング悪く雲が懸かりだし
残念ながら山頂からの眺望は無しでした
下山路は新道ルートで
山頂から少し下ると雲域から外れて
近場の山が見えてくる
高妻山
飯縄山
乾いた笹原の道にはそこを好む花々
ツマトリソウやゴゼンタチバナ、ミツバオウレン
どれも似たような大きさの白い花
遠目には同じように見えてしまう
ゴゼンタチバナ
レンゲツツジ
”しらたま平”まで下って来ると
北側の焼山と火打山が見えてくる
残念ながら雲が多くてスッキリ見えないが
残雪の山は見栄えがする
焼山(左)と火打山(右)
ここからは下山路らしく下り道
樹林帯に入って
シラビソの森からブナの森へ
サラサドウダン
しなの木とブナの木の森を下る
14:22
新道分岐まで下りて少休憩
ここからは往路で使った古池への道
前回はこのルートで
ショウキランを見つけた事を思い出して
登山道周辺を見回しながら下って行く
しかし、今回は見つけられずでした
ショウキランは腐生蘭の一種で
ちょうど梅雨時に姿を現すのですが
年によって微妙な時期のずれがあるようです
小沢を渡ると傾斜が落ちて
古池畔の木道路へ出る
帰りもやっぱり
ノビネチドリを撮ってしまう
(蘭は好きな花の一つ)
ノビネチドリ
古池からカラマツ林の道へと下り
名残惜しくマルバフユイチゴも撮って(笑)
マルバフユイチゴ
種池分岐を通過すれば
登山口までは僅かな距離
15:46
大橋登山口へ到着