雁坂峠(その二) | 気ままにアウトドア

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2020年6月15日

 

(その一)からの続きです

 

 

地蔵岩から奥秩父主稜線の展望を楽しんだら

再び雁坂道へと復帰

 

この先、雁坂小屋までは突出尾根の巻道ルート

左側が切れ落ちた急斜面をトラバースして行く

 

トラバース道

 

 

途中、樹間越しに和名倉山が見えた

以前に秩父湖から登った懐かしの山

主稜線から外れた位置にあり

展望も無い山で知名度はイマイチですが

一応、二百名山のうちの一座

味わい深い山です

 

和名倉山

 

 

更にトラバース道を行くと崩落部分へ

このルート入り口に警告として記してあった部分のよう

昨年の台風で崩れたのかな?

多分、暫定だろうと思う巻道が

ピンクテープで誘導されてました

 

登山道崩落部分

 

 

ちょっと歩き難い高巻道で崩落部分をクリア

そこから僅かな距離で”昇竜の滝”

中程に小屋の給水タンクがありますが

中々の見応えがある滝でした

 

昇竜の滝

 

 

その滝の水飛沫を浴びて

瑞々しいネコノメソウが沢山

小さな花を咲かせてます

 

ツルネコノメソウ

 

 

11:54

雁坂小屋へ到着

小屋内を覗いて見たが小屋番さんは不在でした

平日は下界に下りてるのかな?

ここの外ベンチでランチ休憩とする

 

雁坂小屋

 

 

さて、ここから雁坂峠まではもうひと頑張り

残る最後の峠路を登って

12:41

雁坂峠へ到着

 

以前に歩いた山梨側と今回の埼玉側が

一本の軌跡として遂に繋がりました

雁坂道の完歩です

 

雁坂峠

 

 

歴史の古いこの道には

以下のような説明文が添えられてます

 

 

 

 

期待していた峠からの展望はイマイチ

残念ながら富士山も雲の中でした

 

峠から望む甲府盆地 富士山は左奥に裾野だけ見える

 

 

峠から望む国師ヶ岳

 

 

雁坂小屋へ戻って

下山は黒岩尾根コース

 

道は尾根上から緩やかに南側斜面へと移る

 

 

 

更に斜面の斜度が増して桟橋道

ここは登山地図にも記されている場所

湿った丸太が滑りやすく

ちょっと注意して通過しました

 

桟橋部分

 

 

桟橋道は三ヶ所ほどで終了

後は幾分傾斜が緩んで

危険個所から解放されました

 

ふくろ久保、かつら久保と通過して

15:23

あせみ峠のベンチで一休み

(あせみ=馬酔木の地方名)

 

 

 

この先は更に緩々傾斜で下って行き

思いがけない感じで林道終点に飛び出す

その林道終点は

これまた思いがけない光景が広がってました

路面一面が苔の絨毯

ここ、歩いちゃって良いのかしらって思うほど

そっと足を踏み入れると

フカフカのカーペットを歩いている感じでした

 

林道終点は苔の絨毯

 

 

そのフカフカ道は次のカーブを曲がると

林道本来の砂利道に戻ってました

 

オオバアサガラ

 

 

最後の砂利道を下って行くと

林道崩落部分に出た

ここも昨年の台風の仕業だろうが

登山口にも雁坂小屋にも

何の注意書きも無かったですね

これほどの崩落個所なのにどうしてなのか謎です

 

林道崩落個所

 

 

林道崩落個所を慎重に通過して

後は普通の林道歩き

 

フタリシズカ

 

 

16:27

登山口の豆焼橋袂へ到着

ここから国道140号線を

デポしておいたMTBで一気に下って行きます

途中、二箇所の工事用信号に止められましたが

ひたすら下るだけのダウンヒル

風を切り徒歩では得られない景色が流れて行く

爽快爽快!

歩きで掻いた汗が噓のように引いて

風を切る音だけが耳に感じる

結局、一度もペダルは踏まず

10分ほどで車へと到着しました

 

 

 

今回の山行で奥秩父主稜への埼玉側未踏ルートは

入川⇔十文字峠を残すのみ

次なる山行は果たして?