平標山と仙ノ倉山 (その二) | 気ままにアウトドア

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2020年4月3日

 

 

(その一)からの続きです

 

(一部ログが飛んでます)

 

平標山頂でランチ休憩後

体力と時間に余裕を感じ

仙ノ倉山まで足を延ばしてみることにしました

 

平標山から望む仙ノ倉山

 

 

山頂から鞍部へは木段道の下り

風衝地帯故に積雪は薄く

アイゼンで木段を踏むのは気が引けて

木段脇の吹き溜まりを下って行く

鞍部は薄々着雪

この分では雪解けも早そう

ここは高山植物のお花畑で知られる場所

花の時期に訪れるのも良い所です

 

鞍部から仙ノ倉山方面へ道が続く

 

 

鞍部から緩々と登り返す

背の低い灌木や笹には霧氷が沢山

過冷却水が凍り付いたというよりも

ふわふわの霧氷に雨水が染み込んだような感じ

自然は色んなものを見せてくれる

 

様々な霧氷の形

 

 

平標山を振り返る

 

 

仙ノ倉山へは通常三つのピークを経て行くのですが

今回はズルをして巻いてしまいます

大まかなルートを思い描き

自分だけの巻道

積雪期だけに許された特権ですね

 

二つのピークを巻いて (左から二つ目のピークが仙ノ倉山頂)

 

 

最後のピークを巻き切って

目の前には仙ノ倉山

こちらもまた風衝地帯

山頂へ続く木段道がむき出しになって

斜面に続いてます

 

仙ノ倉山

 

 

一旦鞍部まで下って

階段道に取り掛かる

ここを登れば山頂という階段の段々には

鋸刃のような氷が張り付いて

キラキラと光り輝く装飾に飾られている

まるで仙ノ倉山頂は

勝者だけが上れるお立ち台という設えでした

 

勝者の階段(笑)

 

 

これにはテンションMAX

独りウハウハしながら階段を一歩ずつ

一段一段を丁寧に上った

 

12:51

仙ノ倉山山頂へ到着

当然ながら山頂は独り占め

四周の絶景を眺めながら

独り悦に浸る

 

仙ノ倉山頂

 

 

仙ノ倉山は谷川連峰の最高峰

周辺にここより高い所は無い

気象条件が良ければ

南には富士山

北には佐渡ヶ島や鳥海山が見えるという

残念ながら今日は春霞の空もよう

遠望は利かなくても

穏やかな展望台での一時は贅沢な時間でした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、山頂時間はこの位にして

往路を引き返しましょう

 

鞍部まで霧氷に飾られた階段道を下って

二つの小ピークの北側を巻きます

ルートは自身がイメージしたラインで

硬くクラストした斜面はアイゼンがイイ感じに効いてくれる

二つのピークを巻き切って正規ルートに復帰

トレース跡は霧氷の着いた灌木地帯に続く

ミネカエデだろうか?

霧氷を纏った灌木の広がりはジオラマのように美しい

その中を歩く自身は奥山に住むというダイダラ坊の気分

灌木の間をノッシノッシと歩く

これはちょっと楽しかった

 

ジオラマのような灌木帯

 

 

平標山との鞍部まで戻って来た

 

鞍部から平標山を見上げる

 

 

下山は平元新道と考えていたので

山頂へは向かわずに

ここから平標山を巻いてしまいます

鞍部からルートを南側に外れると

既に先行者のトレース

考えることは皆さん同じですね

 

平標山南面 先行者のトレースが一つ

 

 

南側斜面を歩き出すと

雪質はかなり緩い状態でした

アイゼンは頻繫に団子状態になり

その都度ストックで叩き落す

 

シュカブラ

 

 

面倒がらずにアイゼンをクリーンにする事は

滑落を防ぐ大事な作業なのです

 

何とか南側の正規ルートに復帰して

鞍部の山小屋へと下って行く・・・が

途中からトレースが消失

一瞬、なぜ?

と思ったがヤカイ沢からの冬季ルートは

尾根中程にの登り上げる事に気付いたのでした

当然、尾根下部にトレースがある筈はありません

そこから小屋まではノートレース

想いのままに足跡を残して

 

小屋が近付いてきた 正面は大源太山

 

 

14:11

平票山ノ家へ到着

 

 

 

小屋は冬季閉鎖中

小屋周辺にも足跡が無く

ここ数日は誰も訪れていないようです

南側の外ベンチ

うまい具合に雪面から露出していて

そこで暫しの休憩タイムです

 

小屋から見上げる平票鞍部 スカイラインが美しい

 

 

小屋からの平元新道は勿論ノートレース

真っ新な雪斜面が続いている

急な西向き斜面に西日が当たり雪は緩々状態

相変わらず足の団子雪を叩き落しながら

急斜面を下って行く

 

小屋からの下り斜面

 

 

暫く下ってGPSを確認

思ってたより南側に逸れて下ってました

平元新道は右手の小沢を越えた小尾根のよう

そこから徐々にルートを修正しながら

小尾根に乗ると一本のトレースがありました

仙ノ倉山手前で会った男性が

「新道登山口から上がったが道が分からなくて

結局そのまま小尾根を登った」と言っていたが

多分、そのトレースでしょうか?

後はトレース通りに下って行くと

傾斜が落ちてカラマツ林へ

夏道の目印を幾つか確認し

何度も踏み抜きながら下って行くと

15:24

登山口の林道に無事に下り立つ事が出来ました

 

平元新道登山口

 

 

後は退屈な林道歩き

こちらもまた残雪部分では

何度も雪を踏み抜く悪路状態

最後まで気を緩めさせてはくれませんね~

 

林道区間

 

 

途中、大規模送電線の下を潜る

見上げれば往きに休憩を執った鉄塔が

尾根の上に見えている

今朝あの尾根を登ったんだなぁ

と感慨深く眺めてしまいました

 

実はこの送電線

柏崎刈羽原発から

首都圏への電力供給路なのですが

現在、原発は休止中

果してこの先この巨大設備は

使われることがあるのでしょうか?

 

巨大鉄塔

 

 

河内沢の橋を渡るとヤカイ沢出合

ここから登山路へと入り込むのが通常ルート

ですが、このまま歩きやすい車道を進んで

別荘地の中を通り旧三国小学校前から

別荘地管理事務所前へ

そこから登山者駐車場は僅かな距離

 

16:27

無事に駐車場に到着です