平標山と仙ノ倉山 (その一) | 気ままにアウトドア

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2020年4月3日

 

暖冬だったこの冬

残り少ない雪を求めて

新潟県の平標山へ行ってきました

 

(低温下で機器が正常に機能しなかったようです

ログが一部飛んでしまってますがUPしてます)

 

元橋の登山者駐車場に着くと雪は無く想定通り

(トイレと駐車料金機は使用不可)

例年ならまだ1m程の雪で使用出来ないのですが

駐車場のみならず周辺にも雪は無し

今年の春山はどこでも駐車場の心配はいらないようです

自分とほぼ同じタイミングで車が2台やって来ました

どちらもソロの登山者

平日ですが今日の好天を狙ってやって来たのでしょう

6:08

身支度をして駐車場を出発

林道に出て橋を渡ると直ぐに”松手山登山口”

今回もここから登ります

 

松手山登山口

 

 

登りだしは丸太階段の急登

夏道はルーファイの必要も無く楽でいいのですが

雪を求めてやって来た者には物足りない感じ

 

 

 

 

良く整備された夏道は

松手山からの小尾根へと乗り上げる

展望が開け対峙する筍山が良い形で姿を見せる

筍山は苗場スキー場のある山といえば分かる方も多いでしょうか?

 

筍山

 

 

登るにつれ徐々に雪が現れる

1233m GPSを見るとそんな標高値でした

漸く雪山へ来たという気分になってきた

 

1233m付近の夏道

 

 

所々凍ってはいるがまだ滑り止めは着けず

一頻り急斜面の尾根道を登ると

傾斜が落ちて目の前に巨大な鉄塔が現れる

このルートの最初の目印ポイントだ

7:25

鉄塔基部へ到着

 

その鉄塔の基礎部分で一休み

遅い朝食とウエア調整

その間に二人のソロ男性がやって来て

その一人と暫し行動を共に

 

巨大鉄塔

 

 

地元在住の42歳の男性で

登山歴は二年程とか?

体力は有りそうでしたが

今日は松手山まで行ければ良いかと弱気な発言

「こんな快天日に松手山だけでは勿体ない

山頂まで行きましょう」と誘ったのですが

松手山手前の斜面で引き返して行きました

 

松手山を見上げる

 

 

再び傾斜が増してきて

キックステップだけでは不安になる雪質

ここでアイゼン装着

残りの急斜面に取り掛かる

先程ウエア調整したばかりなのに

再び汗ばみだしてくる

気温は一桁でも無風快晴の雪山

行動発熱の方が勝るのでしょう

 

一頻り急斜面に喘ぎ尾根を登りきると

目の前にドーンと平標山の姿

振り返れば苗場山

頑張って登った者へのご褒美のようでした

 

平標山(山頂は右奥)

 

 

苗場山

 

 

そこから松手山山頂は僅か

見上げる尾根のこんもりと高い部分が山頂部分

 

松手山山頂

 

 

ここで3年前の松手山山頂の写真を

雪庇の大きさも斜面の雪の着き方も全然違う

如何に今年は雪が少ないか

見比べれば一目瞭然です

 

松手山山頂(2017年4月14日撮影)

 

 

松手山頂までは気持ちの良い登り

樹々の枝先のクリスタルのような霧氷を眺め

雪庇際のアニマルトラックに視線を走らせる

 

野ウサギかな?

 

 

9:02

松手山山頂

山頂頂標はたぶん雪の下

一番の高まりを山頂として

先を目指します

 

歩いてきた尾根を振り返る

 

 

松手山から山頂(右奥)を望む

 

 

松手山の雪庇

 

 

一ノ肩基部までやって来た

気持ちの良い緩々尾根はここまで

ここから再び急登斜面が始まる

 

松手山を振り返る(奥は苗場山)

 

 

一ノ肩を見上げる

 

 

雪質は上々

アイゼンがサクサクと気持ち良く効く

所々吹き溜まりはあるが

深くても30㎝ほど

着雪は薄くルートは夏道通り

 

斜面中程から上部は風衝地帯

夏道が露わになり階段道が露出する

 

夏道の階段

 

 

木段道をアイゼンのまま登るのは

ちょっと気が咎めるが仕方ない

登るにつれて遠くの山も見えてくる

靄の向こうに白いのは浅間山

その左側は八ヶ岳かな?

快天と遠望を望むのは贅沢というもの

春霞は穏やかな天気の証なのですから

 

階段道を過ぎると傾斜が落ちて”一ノ肩”

この先は緩々と幾つかの小ピークが続く

 

一ノ肩から山頂(奥)を望む

 

 

道は緩やかに北側へ回り込み

東側の上越国境稜線が現れる

北は守門岳辺りから谷川連峰まで

まるで裏銀座を眺めながら歩く表銀座縦走路のよう

爽快な稜線道でした

 

谷川岳方面

 

 

八海山方面

 

 

二つ目の小ピークで

先行していた登山者が戻って来た

訊くと地元の常連さん

この山は年に何度も登っているという

雪が緩む前に下りたいと

足早に往路を下って行った

 

残る最後のピークは平標山本峰

山頂には登山者の姿も見える

 

平標山

 

 

最後の登りも意外にスムーズ

大抵は山頂近くで疲れが出てくるのですが

今日は快調でした

 

11:17

平標山山頂へ到着

 

平標山山頂

 

 

山頂には登山者が三人

皆さんヤカイ沢から登られた方達でした

 

登って来た松手山コースを振り返る

 

 

仙ノ倉山

 

 

ここで暫しの昼食タイム

山頂を吹き抜ける風も弱く

アウターを羽織るほどでもありません

こんな快天日に時間と体力に暫しの余裕

仙ノ倉山まで足を延ばしてみましょう!

 

 

 

(その二)へ続く