大天井岳(その一) | 気ままにアウトドア

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2019年10月9日~10日

 

ルート概要

中房登山口⇔燕山荘⇔大天井岳(往復)

 

 

北アの稜線を繋げるプロジェクトの一環

(個人的な趣味です)

常念山脈は北端の唐沢岳から南端の霞沢岳まで

自身の足跡はまだ途切れ途切れ

それを繋げる為今回も安曇野にやって来ました

前回に引き続き今回も中房登山口からです

 

10月9日のルート

中房登山口⇒合戦小屋⇒燕山荘⇒大下りノ頭⇒大天井岳

 

 

前回同様、前夜に中房登山口の市営第一駐車場入り

駐車車両は少なく半分程空いてました

翌朝、身支度をして

5:43

駐車場を出発

ウォーミングアップを兼ねて舗装路をゆっくり上って

中房登山口で登山届を投函し登山道へ

道は急斜面の九十九折で始まる

急登道で知られる合戦尾根

テントを背負って登るのは今回が初めて

覚悟せねばです

ゆっくり焦らず一歩一歩

人気ルートが故に良く踏まれた道は歩きやすい

 

6:50

第一ベンチ通過

 

 

 

ベンチ前後のフラット路から再び急登道へ

小屋泊なのか?それとも日帰り登山なのか?

軽快な足取りで登山者たちが追い越して行く

 

7:24

第二ベンチまで登って来た

ここでコンビニお握りで遅い朝食を摂る

 

 

 

辺りはガスが漂いだした

昨日の天気予報では晴れだった筈だが

雨を降らせるような雲ではなさそうだ

快晴の冷え込んだ朝に見られる低層の雲だろう

山ではよく見られる現象だ

 

オオカメノキ

 

 

合戦尾根下部は針葉樹ベースの針広混生林

数少ない広葉樹が色付き出していた

急登道に喘ぎ喘ぎ立ち休みを繰り返す

そんな時、色付いた樹々たちは一瞬の和みを与えてくれる

 

ミネカエデ

 

 

8:13

第三ベンチを通過

 

 

 

石で築かれたステップ

丸太を組んだ階段道

木の根が走る段差道

ただ無心に足元を見つめ急登道を登る

気付くと辺りは大分明るくなっていた

ガスが薄れ上空は青空が見えている

やっと雲霧帯を抜け出して雲の上に出たのだ

 

赤みを増したナナカマド

 

 

8:56

富士見ベンチを通過

 

 

 

場所柄、富士山が見えるのか?と樹間を覗くと

雲海の上に富士山が見えてました

 

 

 

 

針広混生林は標高が上がるにつれて

広葉樹の比率が増してくる

日差しを遮る針葉樹が疎らになり

乾いた秋の陽射しが降り注ぐ

今朝、登山口の気温は8℃で肌寒いほどだったが

標高が上がって今ここの気温は6℃

それでも突き刺さるほどの陽射しの力が体感温度を引き上げる

程よい冷え具合のポカリスエットも喉ごしが心地良い

 

稜線の横通岳を見上げる

 

 

ミネカエデ

 

 

目的地の大天井岳が見えてきた

 

 

黄色く色づいたダケカンバ

 

9:49

合戦小屋へ到着

ここで大休止

水分&行動食補給

ウエア調整や日焼け止め その他諸々

 

 

 

 

小屋上部のダケカンバがイイ感じ

 

 

合戦小屋を過ぎれば急登道も終盤

溝状にえぐられたざらざらの堆積真砂

冬場の凍結融解と登山者の靴で形作られた道にステップが続く

 

槍の穂先が見えてきた

 

 

安曇野は雲の下 奥には八ヶ岳 富士山 南アルプスが

 

 

10:24

合戦ノ頭まで登って来た

これで急登道はひと段落

北側の展望も開け

後は稜線に向けて緩やか道を辿るだけ

 

燕山荘への道

 

 

 

有明山を見下ろして 正面奥に浅間山

 

 

これから向かう大天井岳(左)への稜線

 

 

稜線に近付くにつれ

樹々はすっかり葉を落とし冬枯れの様相

尾根に列を成すダケカンバの幹も露わ

風雪に捻じ曲げられた樹姿は逞しさを秘めている

 

燕山荘が近付いてきた

 

 

燕岳(左)と北燕岳(右)

 

 

前回歩いた餓鬼岳への稜線

 

 

11:19

燕山荘へ到着

ここで暫しの休憩タイム

今日はここで充分と思ってしまうほど

素晴らしい展望を眺めて・・・

 

燕岳

 

 

裏銀座と奥に黒部の山

 

 

裏銀座の稜線

 

 

槍ヶ岳方面

 

 

絶景の中ゆったりまったりを楽しみたいが

ここはまだ本日の中間点

ベンチで寛ぐ登山者たちを横目に

重たいザックのショルダーハーネスに肩を入れ

まだ遠い大天井岳へ向けて

稜線道を歩き出す

 

 

 

(その二)へ続く