2019年7月3日
前回から一ヶ月以上空いてしまいましたが
再びの赤城山
今回は確りと荒山の山頂を踏んで来ました。
前回の鍋割山同様に今回も
赤城森林公園荒山登山口から
しかし、アプローチの林道入り口に向かうと
良からぬ看板が・・・
どうやら数日前の豪雨で被害がある模様
まあ、行ける所まで行ってみよう
林道を走り出すと直ぐ
至る所に人頭大の石や流木がゴロゴロ
所々舗装が剥ぎ取られ深い洗掘の溝が走る
かなりの水が林道を流れたようで
もはや路面は河原のよう
走行部分はほぼ車一台分
石に激突せぬよう
溝に落ちぬよう
慎重に車を走らせる
オートレースオーバルコース付近まで何とか無事に辿り着き
小広くなったスペースに車を停める
後は登山口まで徒歩で向かおう
身支度をして
10:51(遅ッ!)
車を出発する
幾つかのカーブを過ぎて小沢の橋へ
斜面の土石流跡があり
地元集落の飲料水タンクは流失してて
かなりの大雨だった模様
林道を塞ぐ土石流
そこから10分程歩いて
やっと荒山登山口へ到着
さて、登山道はどうだろうか?
入り口の木段道を登りだす
所々洗堀はあるものの
荒れ具合は然程でもない
地形に合わせ付けられた登山道に
大きな被害は無く一安心
それに比べ強引に切り開いた林道は
やはり災害には弱いのかも知れない
前回はサクラスミレを愛でに赤城山を訪れたが
今回の目的は夏椿(シャラノキ)
自身の中では好きな樹木の花だ
クサタチバナ
標高900m付近
背の高い広葉樹林帯
林床は笹に覆われて草本類はあまり見当たらない
特徴的な幹肌を持つ夏椿
周囲を見回しながら登山道を登る
だが、一向に夏椿は見つからない
よく似た幹肌を持つリョウブの木は沢山あるのだが・・・
天井が僅かに開けた空間に乏しい下草類
ニホンジカの食害は深刻なもの
辛うじて見つけたクサタチバナ
薄暗い梅雨空の光の中で
スポットライトを浴びたように目を引いた
リョウブ(開花はもう直ぐ?)
”芝の広場”のある棚上十字路を箕輪方面へ
10分程歩いて荒山高原
こちらも芝生が広がる広場
今にも泣き出しそうな空を見上げながら
コンビニお握りでランチ休憩
いつもは登山者が沢山の広場なのだが
梅雨の最中の平日ということもあり
静かな広場だった
ズミ(沢山の実を付けてました)
荒山高原の分岐点
ここを荒山方面へ
道は傾斜を増していよいよ登山らしくなる
サンショウ(こちらの実りも良いようで)
相変わらず夏椿を探してキョロキョロ
しかし、あの迷彩柄のような幹肌の樹は現れず
代わりに紫色の可愛い花が現れた
シソバタツナミソウ
高度が上がり樹林が切れた
貴重な展望空間なのだが生憎の空模様
直ぐ傍の鍋割山を見下ろせるだけだった
鍋割山
クサタチバナ
今朝の予報では午後から傘マーク
その予報が的中するように
辺りにガスが漂い始めた
霧の漂う樹林帯
幻想的な景色の中
急登道へと切り替わる
山頂直下の急登道
13:35
荒山山頂へ到着
荒山山頂
折角の山頂なのだが
ガスガスで展望無し
留まる理由を見つけられず
証拠写真を一枚だけ撮って
南尾根ルートへと下って行く
南尾根の道
中程まで下ると”ひさし岩”
樹林帯にポッカリと口を開けた空間は
黄色い花に彩られた展望台だった
ただ、ここも今日の天気には勝てず
ガスが漂う露岩でしかなかった
イワキンバイ
14:05
分岐点を箕輪方面へ
ズンズン道を下って行くと
不意に現れた一本の迷彩柄
遂に見つけたぞ!
目通りで80cmはあるだろうか?
(1.5m程の高さの幹回り)
立派な夏椿だった
で、お目当ての花は?と
枝先に視線を走らせるが
可愛い花は見当たらず
まだ時期が早かったようで
固い蕾があるだけでした
夏椿の蕾
幹肌は迷彩柄を纏ったよう
山麓では既に花開いている夏椿なのだが
標高1000mを超えるこの地では
やはり花期の遅れは仕方のない事か?
何となく自生ものの状態を確認出来て心は満足
棚上十字路へ向けて下る足取りも
心なしか軽かった
その棚上十字路から往路の登山口方面へ下る
先程まで聞こえていたハルゼミの声は
何時しか葉っぱを叩く雨粒の音へ
遂に落ちて来ちゃったな
梅雨時の山では覚悟の事
ここまで濡れずに来られたのが幸運というもの
しかし、葉っぱを叩く雨音は暫しの時を経て静まった
頭上の枝葉が雨粒を受け止めている間に
雨具を着けようか迷っていたが
その必要は無くなった
夏椿の花は見れなかったけど
今日はついてるのかな?
道は幾分傾斜を増して
手積みの石段路へと変わる
標高も下がり気温が上がって来たのか?
ねっとりと肌に纏わりつくような湿った空気に
低山歩きを感じる頃
登山口へと降り立った
モミジイチゴ
駐車場脇には幾本もの木苺の木
幼少時を思い出して
黄色く熟れた実を頬張ると
甘酸っぱい味がした
駐車場から枝葉の散らばる林道を歩き
15:31
車へと戻り付く
***
林道溝ノ口線は豪雨に因り荒廃気味
車両での通行は困難な状態です
進入は自己責任で
又は復旧を待ちましょう