2019年4月13日
前回、吹雪で断念した湯元からの日光白根山(奥白根山)
快天日を得て再びトライしてきました
早朝出発を予定してセットしたアラームでしたが
気付いたのが予定の1時間後
アラームを止めて二度寝をしてしまってました
と言う訳で
登山口の湯ノ湖畔にも予定の1時間遅れで到着
出だしから躓いてます
身支度をして
8:22
湯元の県営駐車場を出発
旅館街を通って
登山口の湯元温泉スキー場へ
既にシーズンオフに入ったゲレンデには一筋のキャタピラ跡
先週水曜日に降った新雪が20㎝程積もってましたが
登山者用に圧雪してくれたのでしょうか?
そのキャタピラ跡を登って行きます
歩きやすい圧雪路?
キャタピラ跡はゲレンデの上部まで続いてました
そのキャタピラ跡から登山者のトレースへ入ると
左手のストックがズボッと・・・
まるで雪崩埋没者探索のプロ-ブの如く
引き抜いて見るとスノーバスケットが無くなってました
駐車場を出る時はあったのだけれど・・・
「まっ、帰りも同じルート
下山時に探せばいいや」
ゲレンデトップから小尾根へとトレースは続き
ここでアイゼン装着
小尾根の取り付き部
右手に小沢を見ながら登って行くと
その小沢をBCボーダーさんが滑り下りて来た
時期外れの新雪を歓ぶのは登山者だけではないようですね
黒木の森を行く
小尾根の急登は続き
新雪の深さも30㎝を超える
時々落し穴の如く踏み抜けば
腰辺りまで落ち込み
一頻りもがいて脱出
バスケットの無いストックは
グリップ辺りまで飲み込まれ役に立たない
新雪の急登は続く
トレースはトラバース気味にルートを変える
この辺りで新雪は50㎝越えか?
主尾根の外山鞍部は近い
10:45
主尾根の外山鞍部へ登り付く
ここで小休憩
ウエア調節&水分補給
南側の外山沢側を見下ろすと
ひっそりと西ノ湖の姿があった
この時期に訪れる事は困難な西ノ湖
遠く見下ろす景色も神秘的な所でした
一際白い西ノ湖
ここからは前白根山へ続く尾根ルート
先行者のトレースを辿って西へ
尾根ルートを行く
尾根上の雪はウインドパック状態
程好い硬さなのだが
陽当りが良く雪温が高め
当然ながら足は着雪で団子状態
重たい高下駄で歩いているようなもの
花魁道中のように
優雅な気分とは行かない
振り返れば男体山と中禅寺湖
天狗平を過ぎると再び急登尾根
団子状態の重たい足を引き上げるのも一苦労だ
外山の向こう側に日光のオールスターが並ぶ
ダケカンバと青空と
一頻り急登尾根を登れば
インナー1枚だというのに汗が噴き出す
気温 2℃
微風(予報では8mでしたが)
辺り一面雪景色でも
日差しは初夏の逞しさだ
汗だくで急登尾根を登り切ると
正面に前白根山が現れる
その左奥には圧巻の奥白根山
まるで舞台の幕が切って落とされたように
景色が一変する
この手の絶景の現れ方は
神の仕掛けたOne scene
登山の醍醐味だと常々思う
前白根山
南に視線を移せば足尾山塊の山々
特徴的な形の皇海山が目を引く
皇海山
だだっ広い尾根は一旦緩く下って
山頂へと登り返す
12:08
前白根山頂へ到着
自身の到着と入れ替わるように
先行者が下山して行き
山頂に自分独りきり
今日も絶景独り占めだ
前白根山山頂
山頂は風衝地
雪の無い砂礫地帯
手頃な石に腰掛けて
静かな絶景ランチを楽しむ
日光白根山(奥白根山)と五色沼
至仏山
五色山と会津駒ケ岳(右奥)
遠くに霞んで那須岳
日光連山
さて、時刻は12時半を回ってしまいました
目の前に迫る奥白根ですが
山頂往復は夏道時間で3時間
頑張れば日没時間までに下山出来そうでしたが
自身の余力を考えると
ここで引き返すのが無難な選択でした
と言う訳で
ここから往路を戻ります
広尾根のトレースをグングン下る
時折、樹林の隙間から姿を見せる男体山
中禅寺湖の向こうには前日光の山々
古峰ヶ原辺りが霞んで見える
手前に中禅寺湖 遠くに前日光の山々が霞む
広尾根には幾本ものカラマツがある
すうっと伸びやかに天を衝くイメージの樹木ですが
ここのカラマツは水墨画に描かれているような姿をしている
厳しい気候風土に生きる
逞しさがここにはある
風雪に捻じ曲げられたカラマツ
男体山に向かって
外山鞍部から小尾根の急斜面を下る
数人のパーティーとすれ違う
訊くと今夜は避難小屋泊まりとか?
「そんなスケジュールで奥白根を狙うのもいいな」
などと思いながら
小尾根を下って
スキー場ゲレンデへ降り立つ
後は歩きやすいゲレンデをテクテク下る
失くしたストックのバスケット
一向に見つからないままにスキー場から旅館街へ
すっかり諦めモードでしたが
駐車場から数十メートルの歩道に落ちてました
こんな小さな物でも見つかれば嬉しいものです
14:49
駐車場へ到着です