奥黒部の山旅(その二) | 気ままにアウトドア

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日時

2018年7月23日~28日

 

ルート概要

扇沢⇒一ノ越⇒スゴ乗越⇒薬師岳⇒五色ヶ原⇒針ノ木峠⇒扇沢

 

7月24日のルート

五色ヶ原キャンプ場⇒鳶山⇒越中沢岳⇒スゴノ頭⇒スゴ乗越小屋テント場

 

***

 

4:55

テン場に朝日がやって来た

ここは稜線から少し下った場所

焼けるような日の出ではなかったが

今日も美しい朝日で始まった

 

 

 

モルゲンロートの赤牛岳

 

 

5:07

テン場を出発

 

朝の五色ヶ原キャンプ場

 

 

木道を山荘へと登って行く

気温は14℃と高めだがまだ清々しさがある

山荘前の分岐点を左へ行けば薬師岳への縦走路

山荘からハイマツ帯を抜けるとまたまたコバイケイソウのお花畑

まだ歩き出したばかりだと言うのにザックを下ろし撮影に興じる

折角重たい想いをして持ってきたワイドズーム

ここで使わなきゃどこで使うの?

そんな想いに至ったのだ

 

コバイケイソウのお花畑

 

 

山荘発の登山者が次々と追い越して行く

今日はロングコ-スなのに

こんな所で遊んでいる場合じゃないな

レンズを仕舞い木道を歩き出す

 

チングルマ

 

 

鳶山へと木道を登って行く

 

 

五色ヶ原を振り返る

 

 

トウヤクリンドウ

 

 

6:27

鳶山を通過

 

 

 

 

これから向かう越中沢岳 その向こうに赤牛岳(左)と薬師岳(右) 奥の尖りは笠ヶ岳

 

 

鳶山を過ぎると越中沢乗越へと下って行く

 

リンネソウ

 

 

ミヤマアキノキリンソウ

 

 

越中沢岳

 

 

エゾシオガマ

 

 

越中沢乗越からは緩々と登り返す

ここは稜線上だというのに風が無い

強い日差しを受けて体感温度はドンドン上がる

まるで低山を歩いているような感じだ

 

歩いてきた稜線を振り返る 正面が鳶山 右奥が立山連峰 その手前に五色ヶ原が広がる

 

 

8:20

越中沢岳山頂に到着

 

越中沢岳山頂

 

 

ここで展望を楽しみながら大休止

エナジーチャージ&水分補給

今朝から既に水1ℓは飲んでいる

今日は暑すぎだ

 

薬師岳

 

 

五色ヶ原 立山連峰

 

 

後立山連峰

 

 

左から赤牛岳 水晶岳 三俣蓮華岳 笠ヶ岳 黒部五郎岳

 

 

さて、ここからの下りはザレた悪場の道

この事は事前情報として持っていたが

実際それを目にすると

やはり皆さんが特記するほどの悪場だった

 

ザレザレの斜面を下る

 

 

ズルズルと足元が決まらないザレ場に

背中の重荷が拍車を掛ける

おまけにこの暑さ

せめて風くらい吹いてほしい

 

何とか鞍部へ下ればスゴノ頭への登り返し

「アチーッ(暑い)」

この言葉が何度出たことか

 

10:23

スゴノ頭へ到着

(正確にはここより少し南へ行った部分)

 

スゴノ頭

 

 

ここでもやはり大休止

今朝仕込んできた”山菜おこわ”を食べながら薬師岳を眺める

果たしてこんなペースであの峰を越えられるのか?

そんな事をぼんやりと考える

 

薬師岳 中程にスゴ乗越小屋が見えている

 

 

スゴノ頭直下は大岩の折り重なるゴーロ

慎重に岩々を渡って下れば急下降の道となる

幾人かの登山者とすれ違う

皆、額に汗して無言で登って来る

この暑さの中皆さん必死なのだ

 

11:17

スゴ乗越を通過

 

 

 

 

一休みしたかったが只々暑いばかりの場所だった

ここから幾つかの小ピークを登り返す

暑さで歩調は牛歩並み

 

越中沢岳(左)とスゴノ頭(右)を振り返る (手前鞍部がスゴ乗越)

 

 

道は一度西側のスゴ谷側へ回り込む

ここでやっと待望の涼風がやって来た

この風をずっと待っていたのだ

暫しの時間佇んでクールダウン

「ウ~ン、生き返る~!」

 

ミヤマバイケイソウ

 

 

道が東側へ回り込むと再び只々暑いだけの道に逆戻り

歩調も牛歩調に戻ってしまう

小さなピークを登るのに何度立ち止まったか

 

暑さでヘロヘロ状態になりながら

登り切った所がスゴ乗越のテント場

その先に小屋はありました

ベンチにザックを放り出し

先ずは小屋で冷えたペットボトル飲料(Qoo)を買い一気飲み

(ビールじゃなく甘味を身体が欲してました)

少し生き返った気分になり思考も戻ってきた

今日の予定は薬師峠まで

しかし、この時間(12時を回った)からこの暑さの中

薬師越えが出来るのだろうか?

「山の上で熱中症なんてシャレにもなんねえし!」

「明るいうちに薬師峠までたどり着く事が出来るかどうか?」

答えは直ぐに決まった

今日はここまで

明日、薬師を往復しよう

大東新道は今回は取り止め

予約していた高天ヶ原山荘はキャンセル

(スゴ乗越小屋は同グループなので無線連絡して頂きました)

 

テント受付を済ませ

 

テン場でテント設営時も汗だく

時間があるのでお昼寝でも出来るかななんて思ってましたが

テント内は40℃超え

とても入れる状況ではありませんでした

 

設営は完了したものの暑くて入れず

 

 

午後の時間はまだたっぷり

テン場の僅かな木陰に入って時間を過ごす

幸いにも4G LTEがそこそこの強さで入感するので

皆さんのブログのハシゴ(笑)

16時過ぎにやっと木陰がテントに掛かって

入る事が出来ました

 

チョットだけお昼寝をして夕食

 

20時頃に就寝

 

 

 

(その三)へ続く