奥黒部の山旅(その一) | 気ままにアウトドア

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日時

2018年7月23日~28日

 

ルート概要

扇沢⇒黒部ダム⇒一ノ越⇒スゴ乗越⇒薬師岳⇒五色ヶ原⇒針ノ木峠⇒扇沢

 

***

 

毎年、夏になると向かう北アルプス

大方のピークは踏んでしまったが

縦走となるとまだ未踏ルートが幾つも残っている

見据える先の目標は

ピークハントから足跡を繋げる山旅へと変わってきた

今回、予定していた奥黒部の自身未踏のルートは

黒部ダム~一ノ越~スゴ乗越~薬師岳

薬師沢小屋~高天原~温泉沢ノ頭(大東新道)

平ノ渡~船窪沢出合~針ノ木峠(針ノ木谷古道)

の3ルートでしたが

今年の猛暑は涼しい筈の北アルプスも例外ではなく

二日目に暑さで大東新道行きを断念

2ルートの踏破となってしました

では、レポの始まりです

 

***

 

7月23日のルート

扇沢⇒(アルペンルート)⇒黒部平⇒一ノ越⇒ザラ峠⇒五色ヶ原キャンプ場

 

***

 

前夜に扇沢入りし車中泊

7:30 発のトロリーバスに乗り黒部ダムへ

 

トンネルを出ると正面に立山連峰

 

 

観光放水

 

 

黒部湖と赤牛岳

 

 

下流方向(下ノ廊下へと続く黒部川)

 

 

観光客に混じって景色を楽しみながらケーブルカー乗場へ

ケーブルカーに乗って黒部平へ、乗車時間は僅か5分で到着です

”ロッジくろよん”経由で登山道を来た場合CTが 1:45

楽をしちゃいました

 

8:28

黒部平を出発

 

登山道入口

 

 

道はタンボ平に向かって下って行くが直ぐに上りへと変わる

 

ミヤマシジミ

 

 

オオウバユリ

 

 

花を愛でながら緩々と登山道を登って行けば

重いテン泊装備とギラギラと照りつける直射日光に汗が噴き出す

風があればとか、木陰があれば等々

自然相手に届かぬ想いと知りながら歩を進めて行く

 

ミソガワソウ

 

 

クルマユリ

 

 

道は次第に笹藪漕ぎ状態に

利用者が少ないせいなのか刈払いがされていない

登り+重荷+暑さ+藪漕ぎ=疲労困憊

そんなくだらない数式を思い描いてしまう

あれっ! マイナス思考だな

山は楽しむ場所と決めていた筈

スイッチを切り替えなきゃ

 

藪漕ぎ道(上部のロープウェイが恨めしい)

 

 

ヤグルマソウ

 

 

キヌガサソウ

 

 

キヌガサソウ

 

 

道は灌木帯に入りやっと藪漕ぎから解放される

涼風も渡って来てやっとひと心地

振り返れば後立山連峰の峰々が高い

 

左から 鳴沢岳 赤沢岳 スバリ岳 針ノ木岳

 

 

斜面の隙間から湧水が流れ出している

冷たくて鮮烈な水を飲めば

火照った身体に染み渡る

気付けば美味い水に思わず何口も飲んでいて

生き返った気がした

 

サンカヨウ

 

 

灌木帯に出てからずっと見えていた”東一ノ越”

いよいよ真下の雪渓までやって来た

道は雪渓をかすめるようにジグザグに直上

ここは雪渓の中を登った方が楽そうと判断

雪渓をキックステップで登って行く

 

東一ノ越を見上げる

 

 

雪渓が切れ夏道へ出れば”東一ノ越”は直ぐだった

11:46

”東一ノ越”へ到着

 

 

 

 

立山連峰を見上げる

 

 

これから向かう龍王岳 鬼岳 獅子岳を眺めながらエナジーチャージ

目指す五色ヶ原は獅子岳の先

まだまだ距離があるな~

 

左から 獅子岳 鬼岳 龍王岳

 

 

獅子岳(五色ヶ原は左に延びる尾根の向こう側)

 

 

ここへ登り付くまでにCTは大幅にオーバー

ここでゆっくり休んでいる場合ではなく

先へ進まねばです

 

一ノ越へ続く道

 

 

一ノ越へは緩やかな登り

やはりここでも花々が咲き乱れ

中々先へ進ませてくれない

 

ミヤマキンポウゲ

 

 

イワギキョウ

 

 

ハクサンイチゲ

 

 

シナノキンバイ

 

 

ハクサンフウロ

 

 

ハクサンイチゲのお花畑

 

 

13:20

一ノ越へ到着

 

 

 

黒部平を出てからここまで誰にも会わなかったのだが

ここは沢山の登山者で賑わっていた

これから雄山へ登る者、雄山から下りて室堂へ下る者

そんな人達ばかりだった

賑やかな場所はチョット苦手

わずかな時間で休憩を切り上げ歩を進めます

ここからの進路は南に延びる稜線の道

 

一ノ越より室堂平を見下ろす

 

 

ミヤマアキノキリンソウ

 

 

タカネツメクサ

 

 

雄山を振り返る

 

 

14:25

浄土山の分岐点を通過

 

 

 

ウサギギク

 

 

これから向かう鬼岳(左下にルートが見える)

 

 

ガレた道を下れば龍王岳と鬼岳の鞍部

ここに見事なコバイケイソウの群落が広がっていた

コバイケイソウは数年に一度、花付きの良い年があるのだが

どうやら今年がその年のようで

そしてこの時がベストなタイミングだった

 

コバイケイソウのお花畑

 

 

鞍部からはまたガレガレの道

 

 

 

ガレ場を登り切り

15:08

鬼岳東面へ

 

 

 

鬼岳東面は急な雪渓のトラバースポイント

しかし、確りと雪面がカットされ歩きやすくなっていました

管理人さんの心遣いに感謝ですね

 

カットされた雪渓をトラバース

 

 

雪渓を抜ければ

木道の敷かれたお花畑の道

獅子岳へ緩々と登って行きます

 

獅子岳への道

 

 

16:14

獅子岳山頂を通過

 

 

 

 

シナノキンバイ

 

 

獅子岳の下りは急勾配

ザレザレ&ガレガレの道を慎重に下って行く

背中の重荷のせいか膝は笑い出す寸前

 

こんな梯子を下って

 

 

オタカラコウのお花畑

 

 

オヤマソバのお花畑

 

 

17:07

ザラ峠を通過

戦国時代からの峠路なのだが

思い描いたイメージではなかった

 

 

 

 

五色ヶ原へはもう一登り

僅かに残った最後の力で斜面を登って行く

 

獅子岳を振り返る

 

 

木道が現れれば五色ヶ原は間近

木道をポクポクと行けばガスが晴れてきた

 

 

 

 

コバイケイソウのお花畑越しに名峰が顔を揃える

日は西に傾きもう直ぐ日没という時間

早くテン場へ行かなければ

17:45

テント受付をする為に分岐を山荘方面へ

 

五色ヶ原を囲む山々 左から三ッ岳 野口五郎岳 槍ヶ岳 赤牛岳

 

 

スバリ岳(左)と針ノ木岳(右)

 

 

五色ヶ原山荘で受付を済ませ

木道をテン場へと下って行く

お花畑のチングルマは半分程終わっていた

盛期なら凄いだろうなと思いながら下れば

5分程でテン場へ到着

幕数は僅か7張り程

地面の状態の良い場所にテントを設営すれば

今宵の宿の出来上がり

泡盛をチビチビやりながら今日明日の行程を思う

明日はロングコース

今日の暑さを思うと予定変更もありかな?

そんな事を思いながら20時頃就寝

 

 

 

 

(その二)へ続く

 

 

 

 

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お知らせ

 

娘のイベント出店情報です

 

渋谷発、クラフトクリエイターの祭典!

SHIBUYA CRAFT ARTS 2018

7月27日~8月7日

渋谷ヒカリエ COURT

 

娘は7月31日~8月3日に出店します

興味のある方は是非足を運んで下さいませ