日時
2018年5月20日
ルート
尾ノ内渓谷P⇒油滝⇒竜頭神社奥宮⇒両神山頂⇒前東岳⇒天理岳⇒尾ノ内渓谷P
今回もマイナーなルートから両神山に登って来ました
(マイナーと言うよりほぼバリエーションルートですが)
6:39
尾ノ内渓谷の駐車場を出発
朝の気温 9℃
この日は寒気が入り込み
上越国境稜線では雪の予報が出ていて
数日前の真夏日が噓のよう
(登山にはちょうど良い気温ですが)
乾いた空気が空の青さを引き立てます
尾ノ内渓谷から見上げる両神山稜線(中央が東岳)
ピロロロ・・・
ピロロロ・・・
背後からアカショウビンのお道化た声
それに合わせるように間の抜けたアオバトの声
何とも締まらない共演に思わずにやけてしまうスタート
”自然ふれあい館”を過ぎ、遊歩道を行くと直ぐに尾ノ内沢に架かる吊り橋
橋上からこの渓谷の見所”一番滝”を望み
一番滝
橋を渡り左岸に続く登山道を行けば
ガクウツギ
そこかしこにガクウツギの花
今が見頃のようで
まだ薄暗い渓谷に白い花が浮き立ってました
尾ノ内沢の流れ
こんな道標が設置されてました
アミガサタケ(高級食材?)発見!下山時だったら採ってたかも?
ガクウツギ
こんな道を行く
7:32
山ノ神を通過
山ノ神
こんな古い道標も
右岸から左岸へ
そして、また右岸へと
何度も渡渉を繰り返し
徐々に高度を上げて行く
渡渉ポイント
ヒメレンゲ
大岩の重なる沢
右岸の道
左からのキギノ沢を過ぎて
今日最初のクサリ場で
このルートで会った唯一の登山者に遇う
訊くと「油滝の先の道が不明瞭で
不安なので引き返してきた」とのこと
果して、山頂には辿り着けるのか?・・・
クサリ場
大岩ゴロゴロ
フタリシズカ
ヤマキケマン
ラショウモンカズラ
9:28
油滝へ到着
油滝
手入れされた登山道はここまで
この先は踏み跡程度の道が急斜面に続く
稜線は「竜頭神社奥宮」方面
ん?距離が記されてないぞ
踏み跡程度の道は
急斜面を九十九折に上っている
目印テープも至る所に付けられてはいるが
道以外の場所にも沢山あって
正しい目印テープはどれなのか?
判断に迷う所だ
多分、積雪期に付けられたであろう目印は
この際無視して
歩きやすい部分を選べば
何となく道型が見えてくる
ヤマツツジ
大岩を右から巻いて上に上がれば
ハッキリとした道が現れる
古より歩かれている奥宮への道だった
八日見山=両神山 この呼び方は知っていたが文字で見るのは初めて
ヤマクワガタ
道は急斜面をトラバースするように続いていて
濡れた岩場が現れ錆び付いたクサリが
ここを慎重にトラバース
沢山のイワカガミが咲く斜面
可憐な花は少しだけ緊張を和らげてくれる
この岩場をトラバース
アカバナヒメイワカガミ
樹林の隙間からの展望 二子山(手前)と御荷鉾山(奥)
こんなクサリ場が連続する
直上するクサリ場を何本登っただろうか?
嫌気がさす頃にポンと稜線に飛び出た
そこは八丁尾根の縦走路
竜頭神社奥宮が鎮座している
竜頭神社奥宮
登って来た尾ノ内ルートの警告板
時刻は11:27
ここで昼食タイムとします
緑萌える西岳
山頂へは岩場の連続
クサリに頼らず岩登りを楽しんで見たり
見通しの良い景色を楽しんだり・・・
南八ヶ岳
可愛いツツジの葉っぱ
北アルプス
八丁尾根
下山ルートに使う天武将尾根
ミツバツツジが見頃
13:01
両神山頂へ到着
狭い山頂には沢山の人達
頂標だけ撮って退却です
富士山
前東岳まで戻って
下山に使う天武将尾根へ
天武将尾根入り口の警告板
天武将尾根は急斜面の下降で始まる
立木に縋りどんどん高度を落として行けば
シャクナゲのトンネル
花数は少ないが柔らかな花弁が可愛い
アズマシャクナゲ
東岳と油岳を振り返る
急下降がひと段落すると
小ピークの連続するアップダウン
一度ピークの巻道で危なく枝尾根に引き込まれそうに
「変だぞ」と気付いたから良かったものの
踏み跡の薄い下りは気を抜けない
前回、ロープが欲しいと思った禿岩は難なくよじ登って
15:32
天理岳へ到着
ここでチョット休憩タイム
前回もそうだったが
パタパタと羽音を発てながら飛び回る蝶が
見るとタテハチョウのスミナガシだった
本来ならば真夏に見られる筈なのだが
今年は植物だけでなくこんな虫たちも
早々と姿を現していた
スミナガシ
さて、ここからの下り
今回のルートで一番の難関と踏んでいた場所
天理岳の北側にある祠から下降が始まる
この祠の裏手を下る
始め、薄い踏み跡程度の道を下り始めるが
直ぐに道を見失う
地図を確認すると
下るべき尾根は北西方向
スマホのGPSログを見ると
自分は真北へ下りて来てしまっていた
ここまで下っても顕著な形の尾根ではなく
間違いやすいだろうと気を付けていたのだが・・・
その北西方向の尾根に乗るために
斜面をトラバース
この辺りかな?と思われる辺りを下ると
古びた目印テープが現れました
そして、尾根も尾根らしい形になって
下るべき尾根に乗ったことを確信
(冒頭のGPSログにそれが表れてます)
しかし、道らしい道は無く
ただ尾根の頂点を下るのみ
大腿筋の疲労はピークに達し
急な尾根下りに踏ん張りが利かない
ヒメシャガ (小さなバッタがメルヘン)
斜面を墜ちるように何とか下って
傾斜が緩んだ所で一休みして
残る尾根を下って行けば送電線鉄塔
ここから鉄塔巡視路を下って
林道へ降り立てば
尾ノ内渓谷は直ぐ
17:20
尾ノ内渓谷の駐車場へ到着
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今回のルートはほぼバリエーションルート
特に天理岳~尾ノ内渓谷間は道らしい道がありません
ルートファインディングに自信のない方の入山は控えてください