蓮華岳から爺ヶ岳縦走(その三) | 気ままにアウトドア

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日時

2016年7月28日~30日

 

ルート概要

扇沢⇒蓮華岳⇒針ノ木岳⇒新越山荘⇒爺ヶ岳⇒扇沢

 

***

 

7月30日のルート

種池山荘⇒爺ヶ岳⇒種池山荘⇒扇沢

 

***

 

深夜2:30頃から周辺のテントがザワツキだした

皆、出発の早い縦走の方たちだろう

外を覗くと宵のうちに降り出した雨はあがり

今は濃いガスが漂っている

今日は緩々スケジュールなので

もう少し寝てようと再び寝袋に潜り込む

 

5:30 起床

外を覗くとテントが数張り残ってるだけ

こちらは下山組のよう

今朝も朝食は簡単にカップ麺で済ませ

6:23

サブザックを持ってテント場を出発

山荘前の道を鹿島槍ヶ岳方面へ

 

 

 

 

道は朝露の残るお花畑の中を行く

既に花の終わってしまったチングルマ

果穂に水滴を抱き恰も花を咲かせているようでした

 

チングルマ

 

 

 

 

 

お花畑を抜けるとハイマツ帯

ご来光を目的に登った方たちだろうか

幾人もの空身の登山者とすれ違う

その中にテント場で一緒だった

岐阜からのご夫婦も

「1時間ほど粘ったが朝日は見れなかった」

と、おっしゃってました

確かに、見上げる先の爺ヶ岳

ガスが纏わり付いて

日の出は見られなかったのは明白のよう

 

爺ヶ岳を見上げる

 

 

平板を敷き詰めたような

ガレた登山道を登って行く

相変わらず山頂付近にはガスが纏わり付いて

一向に晴れる様子はない

 

6:59

爺ヶ岳南峰へ到着

 

南峰

 

 

ガスは切れそうにないので

山頂を下り縦走路へ戻る

この辺りはライチョウに遭遇する確立の高い所

程よくガスも掛かってて条件は揃っている

そう思いながら歩いて行くと

予想通り現れてくれました

ライチョウ親子の登場です

 

 

 

 

母ライチョウがクークーと声を出し

雛たちを見守っています

いつ見ても微笑ましい光景です

 

一度鞍部へ下り登り返すと

中峰への分岐点

ここを中峰へと登って行き

7:16

爺ヶ岳中峰へ到着です

こちらが爺ヶ岳の最高点ですが

南峰だけで済ませてしまう方もいるようです

 

爺ヶ岳中峰

 

 

ここもガスガス状態は変わらず

休憩がてら10分程滞在しましたが

一向に晴れる様子は無しなので

下山に取り掛かります

 

爺ヶ岳のもう一つの峰、北峰

前回の時に道は確認出来ずでした

なので道は無いようです

 

登って来た道をサクサク戻ります

ここから北方の縦走路は人気のルート

幾つかのツアーの方たちとすれ違いました

 

水滴が美しいナナカマド

 

 

テント場に戻ると

岐阜のご夫婦がテント撤収中

こちらも撤収を始めます

ガスの中とは言え日が昇れば

僅かな日差しがあるのでしょう

昨日よりテントの水滴は乾いていてマシでした

 

あのお二人より20分程遅れてテント場を出発

種池山荘前から柏原新道へと下って行きます

 

種池山荘前の分岐点

 

 

下り道は良く整備された石畳

初めてこの柏原新道を登った時

「なんて歩きやすい道なんだろう」

と、感動をしたのを覚えています

この道を整備された方によると

登山者が登りやすい段差や歩幅を念頭に

整備されたとの事

経年変化で少し荒れてしまった場所もありますが

その心遣いは今でも充分に感じ取れました

 

9:24 石ベンチを通過

 

 

途中で岐阜のお二人に追い付いてしまいました

ちょっと飛ばしすぎだったかな?

最近、スクワットトレをするようになってから

膝の踏ん張りが利き

下りの苦手意識なくなりました

 

ハクサンオミナエシ

 

 

そこからは少しセーブ気味に下る

岐阜のお二人と抜きつ抜かれつ

 

今日は土曜日と言う事もあり

沢山の登山者とすれ違います

今日の山小屋は凄そう

と、他人事ですが危惧したりして

 

ヤマアジサイ

 

 

標高が落ちると蒸し暑さがやって来ました

稜線部のガスからも抜け出して

樹の間越しに扇沢のバスターミナルが見える

沢音が聞こえると登山口は間近

11:33

爺ヶ岳登山口へ到着です

 

爺ヶ岳登山口

 

 

ここからは車のある第一駐車場まで舗装路歩き

側溝を流れる水で靴やストックを洗ったりして

てくてくと15分程歩き

11:50

駐車場に到着です

 

***

 

下山後は

麓の”薬師の湯”

(旧館が空いてます)

に立ち寄って

信州そばを食べて

帰路に就きました

 

***

 

今回の縦走で北の朝日岳から三俣蓮華まで

稜線が繋がりました

残す所は三俣蓮華から双六岳の僅かな区間

ちょっとメジャーなルートで可笑しいですよね

それと栂海新道もまだ未踏

まだまだ山歩き止められそうにないですね