会津朝日岳 | 気ままにアウトドア

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日時

2016年7月12日

 

ルート

赤倉沢登山口⇔三吉ミチギ⇔叶ノ高手⇔会津朝日岳山頂(往復)

 

***

 

久し振りに未踏の山へ行ってきました

今回の山は奥会津の二百名山

標高は1.624m

この時期にはチョット暑いかな?

と、思いましたが頑張って登ってきました

では、レポの始まりです。

 

***

 

田子倉湖畔で夜を明かし

5:30

赤倉沢の登山口へ到着

既に湘南ナンバーの方が準備中

こちらも準備を済ませ

登山者カードを記入して

5:44

登山口を出発

 

会津朝日岳登山口

 

 

道は良く刈払われた緩やかな登り道

朝露の時間なのでスパッツを着けるべきだったかな?

と思ったがそんな心配は無用でした

 

辺りは朝霧が漂う幻想的な谷

上空は明るいので標高を上げれば

この霧を抜け出せそう

 

ヤマアジサイ

 

 

朝霧の中 登山道を振り返る

 

 

高度が上がり朝霧を抜け出すと青空が

 

 

赤倉沢を渡渉する

 

 

赤倉沢越えを過ぎると一気に斜度を増す

道はジグザグを切って高度を上げる

真後ろから日差しを受け風も無い

汗が一気に噴き出す

 

 

マユミ

 

 

イケマ

 

 

振り返ると谷の向こうに奥会津の山々

 

 

6:43

三吉ミチギ(水場)へ到着

ここで遅い朝食を摂ります

 

三吉ミチギ

 

 

今年はヤマブドウは豊作かな?

 

 

トリアシショウマ

 

 

ホウノキが一杯に葉を広げ涼しい空間を作ってくれる

 

 

ミヤマカラマツ

 

 

九十九折れにこんな道が続く

 

 

8:09

人見ノ松へ到着

ここは展望が良く気持ちの良い場所でした

 

人見ノ松からの展望

 

 

人見ノ松上部の道

 

 

 

 

ママコナ

 

 

沢山のアキアカネが避暑にやって来てました

 

 

8:34

一つ目のピーク 叶ノ高手へ到着

 

叶ノ高手

 

 

ここから先は熊ノ平まで標高を落として行きます

下り始めて直ぐ

大クロベが現れました

このルートには二本の大クロベがあり

巨樹好きの自分としては楽しみにしていました

 

一本目の大クロベ

 

 

 

 

 

根元に倒れた大クロベの側幹を乗り越え

ゆるゆると下って行くと二本目の大クロベ

こちらはかなり瀕死の状態

辛うじて数本の枝が生きているだけでした

しかし、裏側に回ってみると

幹の中程にドウダンツツジの古木が生えてました

いったいどの位の年月を生きて来たのか

朽ちかけてもまだ命を宿す逞しさと神々しさに

暫し暑さも忘れ見入ってしまいました

 

二本目の大クロベ

 

 

 

 

 

裏側にはドウダンの古木を宿す

 

 

 

 

 

山頂が見えて来る (まだ遠いなー・・・)

 

 

一度最低鞍部まで下ると小さな湿地

そこから緩いアップダウン尾根を行くと

泥濘の続く”熊ノ平”

幸いなことに今年は空梅雨

泥濘も僅かで済みました

 

熊ノ平の泥濘

 

 

9:05

会津朝日岳の避難小屋を通過

 

会津朝日岳避難小屋

 

 

ここから急な登りが始まります

急斜面を一歩いっぽ登って行くと

登山口で会った男性が木陰で休んでました

風の無い蒸し暑さに自分も少しゲンナリしていたところ

一緒にここで暫し休憩です

 

ダケカンバの大木

 

 

残りの急登道を二人で登りだす

この男性かなりのご高齢とみるが足取りは確か

百戦錬磨の風格がありました

 

急登道を登り切った所が”バイウチノ高手”

そこから緩やかに進むといよいよ最後の登り

この辺り奥会津特有のスラブ状の岩に張り付いた草付き斜面

トラロープは設置されてますが頼らずにクライムオン

 

最後の急登道を行く

 

 

ニッコウキスゲ

 

 

斜面をほぼ登り切るとトラバース気味に稜線へ

 

コメツツジ

 

 

ヨツバヒヨドリ

 

 

こんもり盛り上がった岩場が最高点

しかし、頂標はありません

 

最高点の岩場

 

 

道はまだ西に続いています

その道を辿ると

 

9:54

会津朝日岳山頂へ到着です

 

会津朝日岳山頂

 

 

展望は良好

(この天気ですからね)

地図を広げ四周の山々の三座同定をしてみます

しかしこの時期は水蒸気量が多く遠望は利かず

チョット残念です

 

左から 荒沢岳 中岳 越後駒ケ岳

 

 

鬼ヶ面山と浅草岳 左奥に守門岳

 

 

手前に丸山岳 奥は会津駒ケ岳

 

 

三座同定しながら補給を済ませ

下山に取り掛かります

 

ハクサンオミナエシ

 

 

登って来たルートを見下ろす

 

 

スラブ状の岩場を慎重に下り

バイウチノ高手を通過して

急斜面を下ると避難小屋

熊ノ平の泥濘から緩やかな尾根道へ

幾本ものブナの大木を眺め

 

伸びやかなブナの大木

 

 

開けた尾根道へ出ると

”叶ノ高手”が見えて来る

 

叶ノ高手を見上げる

 

 

最後の登り返しを

頑張ります

 

振り返ると遠ざかった山頂が見える

 

山頂が遠ざかる

 

 

二本の大クロベを過ぎると”叶ノ高手”

ここからは下るだけ

”人見ノ松”を過ぎると樹林帯へ

九十九折れに急斜面を下り

”三吉ミチギ”で小休止

一緒に下って来た湘南の方と暫し山談義

百名山はほぼ完登して二百名山にトライ中との事

頑張ってくださいねー

 

赤倉沢越えを渡渉すれば

緩やかな杣道

 

13:15

登山口の駐車場へ到着です

 

この橋を渡ると登山口駐車場

 

 

今回は梅雨晴れの蒸し暑い時期に来てしまいました

なので、チョット脱水気味になってしまいました

水は1.5ℓ携行しましたが足りなかったようです

熱中症には気を付けたいものです

 

このルートはずっと広葉樹林を歩くので

秋の紅葉時期には楽しめるかもですね