高原野菜で有名な群馬県嬬恋村
広大なキャベツ畑も今は真っ白な雪原だ
その雪原のパノラマラインを通って旧鹿沢温泉へやってきた。
雪山讃歌の碑の所が湯ノ丸山の登山口
早速スキーにシールを着け登りだす
カラマツの植林地の縁に付けられた登山道を歩く
先行者がいるのだろう真新しいスノーシューとスキーのトレースがある
小沢に沿って回り込むと植林地も終わり緩い傾斜を登るようになる
少し汗ばんできたのでアウターを脱ぐ
驚いたことに内側が結露している
北壁社のゴアだというのにだ(透湿にも限界があるのか?)
気温3℃無風でこの日差しでは暑いはずだ
少しペースを落とし歩きだす、穏やかな気分で雪上歩行を楽しむ
真っ直ぐで大きなダケカンバが立っている
今までに見た大ダケカンバはみんな幹や枝が捻じれているものばかり
きっとこの地は風雪が穏やかなんだろう。
少し右側へ回り込み斜面を登ると角間峠の東屋が見える
そこから二人のスキーヤーが降りてくる、たぶん先行者だろう
峠の東屋で一息を入れる
雪をまとったコメツガ、枝先からツララが下がっていてキラキラ輝いている
まるでクリスマスツリーのようだ。
ここから南に向きを変え湯ノ丸の尾根を登る
樹林の中をジグザグに登って尾根の頭にでる
振り返ると峠を挟んで角間山その向こうには四阿山と根子岳が見える
暫し展望を楽しむ、単独行はマイペースなのだ。
少し登るとトレースが終わっている1850m付近だろう
この先は樹林が濃くなっている
ガイドブック(05年執筆調査はそれ以前?)を参考に来てみたが
大分様子が変わっているようだ。
先行者もここで諦めたのだろう
今回は湯ノ丸は諦めよう。
シールを着けたまま尾根を下り峠に着く
折角ここまで来たのだから角間山でも滑ってみようと角間山の斜面を登る
スノーシューのトレースがある
けっこうキツイ登りに息が上がる
傾斜が緩やかになったところでアニマルトラック発見
たぶん野ウサギだろう
ここから急斜面を登ると角間山の稜線に出る
湯ノ丸が良く見える
千曲川流域の市街地も見える
四阿山や浅間山に雲が懸りだした、天気は下り坂に向かいだしている
ここは晴れているが時間の問題だろう
登山者のシリセード痕をツボアシで降りる、腰程のラッセルだが下りなので苦ではない10分程で緩い傾斜地に出る
ここから滑ることにしようとシールを剥がしアウターを着る、5分程の作業だ
稜線からここまでの15分程に空は雲に覆われ雪が降り出した
これが山の天気なのだ。
湯ノ丸山から見た開けた斜面を思い出しながら滑る
しかし記憶なんて曖昧なもの、濃い樹林に阻まれてしまった
登り返すのも億劫なのでキックターンを繰り返し樹林を抜ける
開けた斜面をのんびり滑るとあの大ダケカンバのところに出る
後は登山道を下るだけだ、もう雪は止んでいる
青空も見えだしている
カラマツの植林地を下ればゴールは間近だ。
湯ノ丸山はレンゲツツジの頃にでもこようかな。






