中学生と恋愛トラブル8 | マイペースな日々

マイペースな日々

『中学生 いじめと学級崩壊』というタイトルを変更しました。
息子は2024年に大学生になりました。

あおいです。


そう、私にとっての事の発端は、この「学校休みたい」という宣言でした。
キャシーさんが原因で「学校に居場所がない」と言ってきた息子でしたが、それは「嘘」とまでは言えなくとも、かなり真実から遠い話だったのです。

息子がメイちゃんに告白されて、それから捨てられて、そして今回の事件まで、およそ3ヶ月近く。
この3ヶ月で、どこからか「メイちゃんと息子が付き合っている」という噂が出回るようになりました。

噂の出所は、簡単。
Sくんからでした。
メイちゃんと息子の仲を疑いまくっているSくんは、誰彼構わず「あの2人って付き合ってんの?」と聞き回っていたのです。

キャシーさんは恋バナ大好きなので、直接息子に「付き合ってるってホントなの?」と問いかけただけでした。
この問いかけに動揺した息子は「どうだったかな…」と返答し、キャシーさんは「あ、ホントだった!」と大はしゃぎ。
周りの女子と一緒にキャーキャー騒いだのだそうです。

キャシーさんは、メイちゃんと同じ部活だったので、わざわざ「水くさいなぁ!」とからかいに行き、メイちゃんは激怒。

「サイテー、死ね」

…というLINEが送られてきて、息子は学校に行きたくなくなってのです。

「本当に付き合ってないのに、ああやって言われて、キャシーさんが悪いんだ…」と震える息子に、思わずため息が出ました。

「なるほど、キャシーさん悪くないな」
「えぇ?!」
「付き合ってないなら、そういえば良かった。どっちともとれる発言して惑わせておきながら、キャシーさんのこと責めるとか、意味が分からん。キャシーさん、濡れ衣じゃん」
「それは…」
「それとも、アキト、メイちゃんと実は付き合ってる?」
「そ、それは…」
「…実際に付き合ってるなら、キャシーさんが益々気の毒。アキトの不登校の原因にされるなんて、酷すぎる。付き合っているとバレると都合の悪いことでもあるわけ? つまり、それが原因で、学校に行きたくないんでしょ?」

返答を待っていると、絞り出すように息子は言いました。
「…それを言わなきゃ学校休んじゃダメなら、もういい。学校はちゃんと行く」
「サイテー、死ね、なんていうLINEを送ってくるヤツとは縁を切ってしまえ!」
「そう言わせてしまった僕が悪いんだし、お母さんはウルサイ!」

この日の会話は決裂しましたが、私の心は決まっていました。