中学生と恋愛トラブル2 | マイペースな日々

マイペースな日々

『中学生 いじめと学級崩壊』というタイトルを変更しました。
息子は2024年に大学生になりました。

あおいです。


息子は2年生に進学し、悪夢のような学級崩壊と、友人だと思っていた生徒からのイジメ行為に悩まされました。
苦しむ息子は、しかし孤独ではなく、二学期中頃から新たに気持ちに寄り添ってくれる人物が現れます。

一人は、同じ幼稚園出身のSくん。
息子は、「幼なじみで、一番僕が信頼できる親友」であると今も思っています。

Sくんのことは、当然、私も幼稚園の頃から知っています。
もの凄く見た目が可愛い子で、末っ子らしい人懐っこい対応をしてきます。
が、息子に対する態度が良かった印象が一度もありません。

息子が仲良くなった、と言い始めた時ですら、私はSくんが息子に向かって「おつりだよ」と良いながら小銭を投げつけている場面に出くわしたことがあります。
私と目があった瞬間に、突然息子と肩を組んで「こんにちは!」と笑顔で挨拶してきましたが…とにかく大人が見ていないと思っている場所での息子に対する態度が激しいのです。

良く言えば、甘えているんでしょう。
すぐに「なんで? どうしてダメなんですか?」と食い下がるタイプの子でした。
第一波のコロナ休校中、Sくんは何度も遊びに来ましたが、その都度、私が「ダメ」だと拒否しました。
「家に上げてくださいよ、僕はコロナじゃありません、ケチなこと言わないでください」と駄々をこねられたのが(今のところ)最後の会話です。
「コロナとか関係なく、学校のルールで不要不急の外出をするな、とあるんだから、家でおとなしくしてなさい」と追い返したところ、Sくんはオンラインゲーム内で「俺、家にいたら親父に暴力を振るわれて居場所がないのに、お前の母親は酷い、お前もさっさと親離れして母親の言うことなんて聞くな」と息子に切々と訴えていました。

…Sくんのお父さんが暴力を振るう方なのかどうかは、ともかくとして。
数年前、Sくんのお母さんは、Sくんの長兄の死に直面し、精神的危機に曝されました。
この危機に対する夫婦の温度差が、よりS母の心理を蝕んでしまっているように感じます。
経済的にはS父に依存するしかない悔しさが、彼女を苦しめているように見えます。
長兄の死と前後して、SくんとS母に対するイジメが発生したのだそうです。
特に、S母の件は、PTA役員の女性陣から嫉妬されて、激しい嫌がらせを小学校の先生ぐるみでされたのだと、泣きながら語りました。
それが原因でS家は転居し、Sくんは隣の小学校に転校することになったのですが、S父の意向で中学校の校区が変わらない場所となったのだそうです。

PTAからのイジメについては、当時、私も役員の下っ端ではありましたが、そんなこと噂の欠片も聞いたことがなく。
逆に、S母に対する悪口だって、一度も聞いたことはありません。
なので真相は分かりません。
しかし、泣きながら語る姿を見るに、彼女の中では完全なる真実なのだろうということは分かりました。

Sくんに対するイジメについては、実際にあったのだと思います。
隣の小学校に転校したSくんは、息子の小学校でいじめられたことをネタの一つにしていたようで、中学進学とともに元いじめっ子たちから「あいつは小さなことを大袈裟に盛って話を作る」反撃をされるようになりました。
イジメをするような子たちは、やはりコミュニケーション強者であることが多いかと思います。
酷い話ですが、この反撃に再反撃するも対抗することが出来ず、やがて、Sくんは息子の側に寄り添うようになったのです。

…つまり、幼稚園時代から中学のこの時まで、Sくんは息子に近寄りもしなかったわけです。
Sくんから見て、息子は遙かに格下の存在だったのだと思います。